5/7に放送されたBS-TBSの人気番組、

『噂の! 東京マガジン』内の

「噂の現場」のコーナーで取り上げられた

“成年後見制度の闇”についての続きです。

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家裁が指定した法定成年後見人による

当事者や家族の希望を踏みにじる、

あり得ない“仕事ぶり”が、

番組では問題視されていた。

 

ところで法定後見人の要件に関してだが、

弁護士や司法書士、

社会福祉士や市民後見人のほかには、

実は家族が後見人になることができるが、

全体の19.8%(R3)しか認められていない。

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https://www.mhlw.go.jp/content/000973029.pdf

(12ページに詳しい内訳があります)

 

未成年を除く血縁者が後見人になれても、

預金などの流動資産が1000万円以上の場合、

後見監督人が家裁により選任される。

 

番組では身内同然のダウン症の親族の

後見人になったものの、監督人の怠慢により、

仰天トラブルに至ったケースが放送された。

 

ちなみに監督人に対しても報酬は発生し、

管理財産額が5000万円以下の場合は、

月額報酬は1万~2万円

5000万円超だと月額2万5000~3万円だ。

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https://www.courts.go.jp/osaka/vc-files/osaka/2021nendo/kasai_koken/4_R40201_housyunomeyasu.pdf

 

 

そして冒頭のkeroぴょんへ届いたコメントは、

お母さまの家族後見人なられた

娘さんから送られたものだった……。

このケースでは監督人ではなく、

追加の後見人をつけられたというもの。

 

コメントの一部を紹介しよう。

 

「はじめまして。私も実母の後見人をしてい

 る者です。後見人歴数年です。

 今季から追加選任で弁護が選任されました、

 家裁からの指示だそうです。母の残されてい

 る正常な認知など認められず、辛い感情です。

 認知症でも孫を想う気持ちはあるのに、母が

 孫に使うであろう、金銭の判断は、娘の私で

 も許されずです。

 いったい、誰の為の後見人なんだろう思いま

 す。長年認知症を支えてきた家族には、やり

 切れないですね。弁護士には、手数料が支払

 われる……」

(句読点の一部を読みやすくし、後半はご本人へ配慮し

keroぴょんの判断で割愛しました)

 

実のところ、後見人は一人とは限らない。

複数の後見人も可能である。

例えば、日常的な後見を家族が行い、

法的手続を専門職が務めることも可能である。

 

コメントをいただいたケースでは、

家裁が担当弁護士を一方的に選任し、

選任手数料まで負担させられたという。

 

選任された弁護士は家裁の判断を盾に、

財産保持の一点だけに重きを置き、

当事者の気持ちや尊厳は二の次にされている。

しかも実母の年金額を上回る支払いが、

新たに生じるようになったという。

 

このような当事者を尊重しない現制度は、

2014年にわが国が締結した

障害者権利条約に違反しているため、

昨年、国連から改善勧告をされており、

政府は2027年までの改正を返答している。

 

それなのに国、地方自治体とも、

国際法違反状態のルールを積極的に推進し、

当事者の望まない現実を拡大再生産し、

チラシなどのPRに予算まで割いている。

 

財産保持を本気で行いたいのであれば、

当事者からの月額報酬制を直ちにやめ、

市民後見人同様に無報酬

必要経費のみのボランティアにすべきである。

(横浜市など一部有償の自治体があります)

 

そうでなければ、

以前のブログでも書いたが、

財産管理の月次は簡便に行えるアプリ化し、

利用料を月額1000円程度に設定すれば、

高額な事務手数料による財産の圧迫は防げる。

 

契約や手続等のときだけ、

専門の後見人が家族の意向に沿って、

1件あたり1万~2万円程度の

費用が発生するようにすればよいと思う。

 

もしボランティア化により、

後見人のなり手が見つからない場合は、

やがてはAIの取って代わられる

子ども家庭庁、厚労省、法務省の事務部門を

生活支援省としてひとつにまとめ、

育児放棄児の保育・教育施設の運営、

認知症の人や精神障害者等の

生活支援などの実務にあたらせれば、

ゆりかごから墓場まで安心できるようになる。

 

いまや財産を脅かしているのは、

家庭裁判所や斡旋業者化した自治体

それに巣食う法律ゴロたちのほうである。

一日も早い改善を望みたい。

 

(おわり)

 

5/7放送のBS-TBS『噂の! 東京マガジン』

「親に会えない…居場所も分からない

一体なぜ? 成年後見制度の闇」は、

TVerでご覧いただけます。

(公開期間にお気をつけください)

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『噂の! 東京マガジン』に登場した団体

「一般社団法人 後見の杜」

「後見制度と家族の会」

 

 

●過去の関連ブログは下記をクリック!

 

 

 

 

のち白ワインワイン!

 

2018 Napa Valley Intial Wine L Chardonnay

(アメリカ/カリフォルニア)

 

 

ヴィノスやまざきが匿名ワインを銘打って販売するワインで、造り手やブドウの畑はシークレット。シャルドネ100%で、木樽で熟成されたもの。通常5000円のものが、お試し価格で現在4378円になっている。

濃厚なタイプの白ワインだが、クリーミーで酸は高め。ナッツ、柑橘系の白い花の香りが心地よい。リッチな雰囲気の1本だった。

 

  カエル   カエル   カエル   カエル   カエル

 

5/7放送の『噂の! 東京マガジン』の3例目は、後見人がまだ必要でない状態であるにもかかわらず、自治体が積極推進したための「悲劇」だった。政府は国際機関からダメ出しを食らっている。

家庭裁判所は、本人の思いや家族より司法書士、弁護士等を無条件で信用している。

弁護士の中にも、無料法律相談や社会正義のために奮闘されている方は存在する。士業の法定後見人に救われた方も、少なからずいるはずである。

 

カエル

 

keroぴょん自身、あまり弁護士を悪くはいいたくない。何故ならば、自分の曾祖父が弁護士だったからである。終戦翌年に亡くなっているので、話と写真でしか知らない。

東京で弁護士をしていた曽祖父は、女性の権利向上などを行っていたが、携わっていた案件のために暗殺されそうになった。そのため、東京を離れ、篤信家の援助で数年間、地方に身を隠さざるを得なかった。

その後、弁護士活動を再開したが、命の危険から再び上京することはなく、本籍地に戻ることもなかった。そして地方で刑事や、民事の弁護に携わることになったようである。後年、手を貸してほしいと親交のあった政治家から、上京を請われた。だが、曾祖父はそれを断ったようである。やがて、その政治家は首相となり、暗殺されてしまった……。女優・安藤サクラの曾祖父である。

 

カエル

 

だからこそ、法定後見人の立場を利用するような弁護士には、虫唾が走る。報道されても、なぜ弁護士や司法書士らによる“呆れた所業”が連鎖するのだろうか?

法科大学院まで作って、弁護士増をはかったつけなのだろうか? 法定後見人が“おいしい仕事”だからだろうか? だったら、おいしい部分は取り除くしかない。

法律は審議を経て国会で変えるしかない。それには、陳情、請願、署名提出など正攻法を地道に続けるか、マスコミやネットを通じて、世論を形成してゆく努力が必要となるだろう……。