ゴールデンウイーク最終日の日曜(5/7)、

コメント欄に1件の書き込みがあった。

朝早めのコメントに昼過ぎ気がついたのだが、

昨年11/16にアップした

成年後見制度のブログに関する感想だった。

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同じ日の午後1時から放送された

BS-TBS『噂の! 東京マガジン』では、

通常の1コーナーを休んで、

「親に会えない…居場所も分からない

一体なぜ? 成年後見制度の闇」に、

時間を割く力の入れようだった。

 

『噂の! 東京マガジン』は以前、

地上波の関東ローカル放送だったが、

現在ではBSで全国ネットになっている。

番組では3家族の“辛い現実”を報じた。

 

まずは87歳の独居の母親と、

近所に住む介護者の娘さんのケースである。

2日おきに様子見に来ていた娘さんだったが、

自分自身が入院することになってしまった。

 

入院3か月目、

住居のある横浜市は、

独居の母親を老人ホームに措置入所

その際に、市が法定成年後見を申請した。

「身上保護」を目的としたためだろう。

 

東北に住む息子さんがいたのだが、

横浜市からは連絡すらないうちに、

後見人に弁護士がつけられてしまった。

 

このケースの問題点は、

実子が弁護士に問い合わせても、

入所先すら教えてもらえないことだった。

 

弁護士的な理屈でいえば、

依頼人は横浜市であるため、

応える義務がないということらしいが、

「後見業務に差し障る」という、

漠然とした理由でしかなかった。

 

 

ようやく母親と会えるようになったのは、

亡くなる10日ほど前

ほぼ昏睡状態になってからだったという。

 

しかもこのケースでは、

さらに驚くような問題が起こっていた。

この後見人弁護士は母親とわずか2回

ビデオ通話しかしていないことが判明した。

 

たった2回の通話で、

本人の思いや希望などわかるのだろうか?

 

そして年間48万4000円の報酬を、

母親の預金から受け取っていたという。

月額だと4万333円となる。

 

裁判所の報酬月額に関する文書を見ると、

現金・貯金・株等の流動資産の管理財産額が、

1000万~5000万円以下だと3万~4万円

5000万円超の場合は5万~6万円、

1000万円以下でも1万~2万円である。

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https://www.courts.go.jp/nagano/vc-files/nagano/file/20190401-12koukennnihousyuu.pdf

 

物価が上昇する中、

インカムが障害年金、

国民年金しかない場合でも、

そういった事情は関係ないようである。

 

昨年11/14のNHK『クローズアップ現代』、

5/7放送の『噂の! 東京マガジン』、

過去の本ブログの読者の声に共通するのは、

後見人による報酬制度の悪用である。

 

職権を利用し合法的に、

認知症や障害の当事者、

その家族・血縁者の願いを踏みにじり、

何のペナルティも課されないところに、

憤りを通り越し、やりきれなさすら感じる。

 

家裁は法で決められたことを守るだけで、

決めるのは国会であることを付記しておく。

だが議員の中には弁護士出身者がいる。

 

さて番組で取材した横浜でのケースでは、

さらに酷い続きがあるのだが、

詳しいことは本ブログではなく、

番組の無料見逃し配信をご覧いただきたい。

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〈TVerでご覧いただけます。閲覧期間があるので注意してください〉

 

(次回に続く)