2014年1月25日、福島からレスキューされたチャオ。

富岡の上手岡の資材置き場で保護。5歳位。

原発事故前から生きていた猫さんです。飼い主さんがいるのではないでしょうか。
シャーと威嚇しますが、撫でられます。出入り自由だったのかもしれません。

しっぽは短くカーブしています。エイズ陽性でした。
(当時のブログ記事より)

シェルターへ運び込まれ、エイズ猫部屋の仲間入りをしたチャオ。
なんだか昭和の漫画の「ドラ猫」といった感じの風貌が可愛くて、
モフモフしたかったけれど本猫は断固拒否。

体もお顔も大きく、鋭い眼光?の割に怖がりさんでしたが、
猫仲間は大好きで、子どものようにともだちにくっついている優しい子でした。



どんな猫にも好かれ、安心できる仲間として慕われており、
茶白だんご、キジトラだんごの中にはいつもチャオの姿がありました。
同じ福島保護の猫たちが譲渡されたり、預かり様宅へ移動したり、お空へ旅立ったりしていく中、長くシェルターで暮らしたチャオ。
気づけばシニアの域に入り、体調が優れないことも。
長くシェルターボランティアに入ってくださっている、大ベテランのかるるんさんのお宅にお預かりいただけることとなり、
第3の猫生を新しい仲間たちと幸せに過ごし約2年半。
6月19日、その生を全うして旅立ちました。
保護されておよそ9年半。
今はお空で待っていた、まっちゃん、きたろう達仲間と再会を喜び、また仲良く猫だんごになっていることでしょう。
お預かり下さっていたかるるんさんより、最後のご報告をご紹介いたします。

6月21日に火葬を終えてお骨をお預かりしておりましたが、今はシェルターに戻りました。
もう一度、元気な姿を見たいと願っておりましたが叶いませんでした。
チャオちゃんとの最終報告をいたします。
人嫌いのチャオ、でも猫は大好き。
人に対しては怖い顔で睨んでフーフーシャーシャーいっていますが、猫に対してはデレデレです。
いつもは怖い顔で睨んでいるのにお腹が空いた時だけは「にゃっ」と小さくないて足元にまとわりつくチャオちゃんでした。
猫は大好き。そばにいって、いつも盛大に喉をならしていました。
先住猫がいたからチャオちゃんはシェルターを離れても寂しくなかったのでしょう。
私はチャオちゃんにブラッシングをしてたくさん撫でて膝にのせて爪を切って、というのが夢でした。まあ、チャオちゃんはそんなこと望んではいないだろうしできる日はこないだろうと諦めてもいました。
でも、そんな日がきてしまいました。
動物は自分の体調が悪くてもそれをギリギリまで隠すものだそうですが、今思えばチャオちゃんは何度もサインを送ってくれていたのかなと思います。食事ができなくなりどんどん衰弱していきました。
お薬を飲ませて、身体を拭いて、ブラッシングをして、もつれてかたまってしまった毛をカットして爪を切って、それは私にとって至福の時でしたが、チャオは嫌だと思っていたのかなぁ。一段落すると逃げてしまいました。抵抗する力もなかったのでしょう。
それでも、最後まで自分でトイレに行き、よろよろしなからも家の中を歩き回り居心地の良い場所を探して横たわっていました。本当に寝たきりになったのは亡くなる前数時間ではないかと思います。
その時も、頑張って立ち上がろうとしていました。薬を飲んで水を飲んで、しばらくしてから大きく呼吸を何度かしてゆっくり静かに止まりました。6月19日朝7時25分でした。
先に逝ったみんなが待っているところへ無事に行けたらいいと願っています。
もっと良いお世話ができたのではないかという思いもあります。その点は力及ばず申し訳ないことでした。
まだまだたくさんお伝えしたいチャオちゃんの元気だった時の思い出がありますが、以上をもちまして最終報告といたします。
いろいろ相談にのっていただきアドバイスいただきありがとうございました。
(byかるるんさん)
かるるんさんのお宅へ行ってからのチャオの写真を拝見した時、
シェルターと変わらず、猫のともだちとくっついて嬉しそうにしている姿を見て、
良かったねチャオ、とても幸せだねと思いました。
可愛がって下さったたくさんのボランティアさん、FP様、ご支援くださった皆様、
かるるんさん、ご家族の皆様、優しくチャオを受け入れてくれた先住にゃんこさんに、
心から感謝を申し上げます。
東日本大震災・福島第一原発事故により警戒区域で孤立した猫たちのレスキューのため立ち上がったシェルターには、
当時、毎週のように救出された猫たちが運び込まれ、廊下にもずらりとケージが並ぶほどでした。
同じ頃保護された福島猫のカナオ&チョロは、今もシェルターで歳を重ねています。
保護当時のイカ耳カナオ
まだ大人になりきっていなかった、保護当時のチョロ

福島・双葉町保護の「さと」ちゃんは、さおふもさんのお宅で猫だんご生活を満喫
シェルターには様々な事情で、色々な地域から保護された犬猫たちが暮らしています。
里親様への譲渡を迎えることなく、高齢、病気で亡くなる子たちもおりますが、
シェルターボランティアさんも預かりボランティアさんも、
その子の生活が少しでも更に幸せで質の高いものになるように、
健康管理に注意し、身の回りを清潔に保ち、医療をかけ、愛情を込めて日々お世話を続けています。
どうか、シェルターや預かりボランティアさん宅で暮らす保護っ子たちが、
これからも卒業を目指し、または穏やかに看取られてその生を全うできますよう、
息の長い応援を何卒よろしくお願い申し上げます。
(byドラメイ)
ご支援物資がピンチです
物価高騰の中で恐縮ですが、どうか保護犬猫のごはんや身の回りの品の応援をお願いいたします

毎週、ブログにてお礼とご報告をしています。
どうか応援をよろしくお願いいたします。


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