いやー、とうとう大晦日ですね。
スーダンは新年なんてどこ吹く風、
まぁアレだネ、普通の週末だネ、
あえて言えば1/1は独立記念日でお休みだネ、的ユルさです。

大事なのでもう一度繰り返しますが、
ホントに普通の週末ですよ!笑


そんな週末に綴る、2011年の最後の記事。



今年は~、


激動だった!
皆さん、きっと同じ事を思われていることでしょう。ね。




私の場合、今年は「喪う」重みを沢山感じました。



「ひとを喪う」
「なにかを喪う」

こと自体が持つ、
そのブラックホールのような質量。
果てしなくて、受け止めきれなくて、形すら分からず、
それでいて知らぬ間に意識が吸い込まれていくような感覚。



今年は、いったい何人のひとが、
声に出して、または声に出さずに問うたことでしょう。

「ねぇ、本当にもう、そこに居ないの?」
「本当にもう、戻れないの?」




年が変わっても、
私はきっと、喪失を信じることができないままです。

誰か、「あれは嘘だった」と言ってください、と、
心の中で願い続けるのかもしれません。
「時が解決してくれる」なんて、嘘です。







時折、私が喪った「彼」が、ひょろっと目の前に出てきます。
真っ黒な服、ガリガリの体で、無精髭を生やして、一眼を首から下げて。



「いやぁ、死んじゃいましたよ~。ははは。
 まさか、こんなに早く、しかも近所で死ぬとは思いませんでした。

 いろいろやりたいことも、あったんですけどね~。本も溜まってたし。
 人生何が起こるか分かりませんね。」



そう言って、お茶のカップに目を落として、野上くんは黙ります。




うーん。
私も、まさか編集長が死ぬなんて、これっぽっちも思わなかったよ。

だって君は、私の遙か先を全速力で走っていたもの。
私がどんなに足掻いても、君には追いつけなかった。
まだゴールしてないのに、どうして走るのを止めさせられてしまったの?
アッラーの思し召しは分からないよ。


君がいなくなって、沢山の変化があったよ。
いいことも悪いことも、信じられないような奇跡もあったけど、
そんなことはいいから、やっぱり君には居て欲しかったな。

まぁ、きっと君からの贈り物なんだよね。ありがとう。






「君の分まで生きるよ」なんて、言えない。
だって私は、私の分を生きるのに精一杯なんだもの。
ましてや濃度250%の君のあの人生を、どうやって肩代わりすりゃいいのかなんて
想像すらつかないね。



でも、君の重みにかけて誓うよ。




辛いときは、君の悔しさを想おう。
例えゼロやマイナスからでも、「生」を起点に動けることを感謝するために。

走るときは、君の背中を視よう。
例え走り疲れても、少し休んでまた走っていけるように。

幸せなときは、君からの贈り物を取り出そう。
私を支えてくれる、全ての素敵なものに想いを馳せるために。




2012年も、2013年も、2050年も、死ぬまでずっと。
こんにちは、スーダン滞在も残り4日を切った並木です。
ここ最近は、ちょっとバタバタしながら
報告書執筆のために
プロジェクトサイトの取材を続けていました。


取材では夜の貧困地区を訪ねたり、
ボランティアで英語を教えている先生にお呼ばれをいただいたり、
昼は盲学校の悪ガキらに引きずり回されたり格闘したりしています。
おかげさまで毎晩グッスリです。笑



愛すべき悪ガキたちの写真


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(授業中にカメラ目線のオマル)


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(遠い目のモハメド・アフマド)

きみたち、ちゃんと勉強しなさいね!!笑


で、


取材をしながら、痛感しました。



「どんな大人に囲まれているかで、
子どもの将来は大幅に決められてしまうんだ」、

って。



勿論、子ども自身の素質もあるんだとは思うんです。



でもやっぱり、鈍く光を反射する原石は、
うまく磨かないと、輝く宝石にはならない。



取材の中で、
私たちの点字教室でとても覚えの早かった
ヤァコーブという全盲の少年に会うことができました。

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彼が住んでいるのは、こんなところ。



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学校はこんなところ。
みんな、ノートと鉛筆なんて、ふんだんには持っていません。




障害を持ち、貧困地区に生まれた彼。
でも、彼は磨きに磨かれた原石であるように思います。


彼の学校の先生は、毎回の試験でも
学年数十人の中で10位以内に必ず入るヤァコーブの可能性を
心から信じていました。

残業代が出るわけでもないのに、放課後も残って、
授業でノートも取れない、黒板も見られないヤァコーブひとりのために
特別授業をする先生。
障害者のための特別な機材はありませんが、本当に一生懸命です。



お父さんもまた、ヤァコーブの将来に期待をかけていました。

そもそも、スーダン政府と国連機関の共同調査によれば、
北スーダンの学校に行くべき子どもたちのうち
学校に通えているのは約65%。

そして、世界全体でみれば、障害を持ちつつ学校に通える子どもは
障害児の10%にすぎない状況で、

お父さんは、
「自分は教育を受けられなかったから、子どもたちには絶対に受けさせたい」
と言います。



そして、ヤァコーブはその期待に全力で応えているように見えました。






点字教室の最後の日。
ヤァコーブは習いたての点字で、

「将来はジャーナリストになりたい」

と綴りました。




ねぇ、ヤァコーブくん。
貧困地区出身で、全盲で、
受験前に初めて文字を綴ることを知ったきみの名前を、
いつか新聞で、テレビで、インターネットで見られる日を、
私たちは楽しみにしています。

君にしか伝えられないことが、きっとある。



私も信じよう。がんばろう。
こんにちは、なみき@ハルツームです。


滞在ももうすぐ1週間経過を迎えるわけなので、
大分こちらの暮らしにも慣れてきたものと思われます。
水シャワーも、便座のないトイレも、どんと来いなのであります。


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毎日友人一家の子どもらと遊んでいるなみきの図




いやー。

一週間、毎日のように思うのですが、



日本のトイレってすごいね!(・∀・)





まず、タンクに水がすぐ貯まるじゃないですか。

こちら、貯まるのに30分位かかる勢いですよ。
しょうがないので、何回か用を足した後に、まとめて流すわけです。
タンクに水がないけど流したいときは、
バケツに水を汲んでジャバーっと流し入れるわけです。


多分、4人家族とかでも、一日トイレを流すのに
30Lくらいしか使わないと思うんだよね。
(※並木は上流階級のおうちに滞在中です)


日本って、一回流すのに10Lくらい使うでしょ?
最近節水トイレも流行ってるけど。




いやー、贅沢ですわ。







そうそう、トイレネタですが、
アラブ諸国だと用を足すときに
あんまり紙を使わないんだよね。



じゃぁ用を足したあとにどうするかって、



水で流す!





お尻にホースの水をかけるか、
汲み置きしてあるお水をかけるか、です。





2006年、私が初めてシリアへ旅した時は
ちょっくらビビったものですが、
慣れるとこれはこれで快適です。






こっちでは多分、
紙で拭くほうが「えっ?!」って感じなんだと思うんだよね。

一度、パレスチナ人の大学教授のアテンドの仕事をしてた時は、



「マイ、日本のトイレってすごいよね!
 あのウォシュレットには感激したよ。
 手でかけなくていいんだもんねぇ。

 いやー、僕はドイツに留学していたけれど、
 彼らのトイレには紙しかないんだよね。

 用を足したあとに、紙で拭いて済ませて
 彼らはそのへんを歩きまわってるんだよ!
 それで平気な顔をしてるんだから、
 何ともしょうもないよねぇ笑」



と言われて、答えに詰まった記憶があります。






先生ごめんなさい。
日本も紙がスタンダードです。



「マイ、スーダン以外にどこか他の国へ行った?」


「15歳の時に、アメリカへ行ったよ。
 それから、招聘プログラムで韓国へ行ったかな。
 シリア、ヨルダン、パレスチナ、エジプト、スーダン、
 ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、
 オーストリア、イタリアにも行ったの。
 来年は、多分中国へ行くかな」


「マイは、CAPEDSの仕事で食べてるの?」


「ううん、これはボランティアなの。
 私には3つの仕事があるのよ」


「どんな仕事?」


「うーんとね、ひとつはIT企業。サイトの管理をするの。
 ひとつは、イギリス発祥のNGOで働いてる。経理なの。
 最後は、アフリカン・レストラン。
 どれも大好きだよ」


「マイ、あなたはとてもラッキーなひとね」








……うん、私はとてもラッキーなの。


スーダンの女の子たちと、そんな話をしていました。







ちゃんとお給料が入ってくる。
それも、好きな仕事で。


父も母も、元気に暮らしてる。
妹も犬も、何だかんだで幸せに暮らしてる。


好きな人と、結婚できる。
彼の国を、訪ねることができる。
お義父さんもお義母さんも、義妹さんもみんな素敵なひと。


旅ができる。行きたい国へ、
ビザの問題もなく。


自分のしたい、勉強ができる。
自分が望んだことを、勉強してきた。
おかげで、自分がやりたいことを実現できる。


大好きな友達が、まわりにたくさんいる。
みんな、私に元気と勇気をくれる。


先天性の病気があったけど、
大病院での手術のお陰で、今は問題なく生きてる。






わたしは、とてもラッキーです。

こんにちは、なみき@スーダンです。



さて、「あぶなくね?!」といわれるスーダンなのですが、
こんな一面もあるよ~的な写真を
今回は載せようと思います。
お楽しみあれ。
(スクリーンリーダーでお読みの方はすみません…。)



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さて、寝ようっと。
こちらの時間は22日の22:15ですっ◎
少し時間を戻しますが、

12/13は、私が尊敬する後輩が亡くなった、轢き逃げ事件の裁判の日でした。





後輩は、周囲からとても未来を期待され、
また自分自身でも先へ先へと無謀なほどに漕いで行く
愛された若者でした。
友人として、私は彼を愛していました。
享年24歳です。





彼を轢いたのは、彼より4歳下の若者でした。
中肉中背で、にきびだらけの丸顔で、
私が彼を見た時は、灰色のスウェット上下を着ていました。


高校を1年生で中退し、
塗装工見習いなどを経て、
事件当時は無職でした。

事件のあった日の昼間、何だか暇だったから
仲間と一緒に3人でレンタカーを借り、
そのまま真夜中に30キロ制限の道を74キロで走り、

そしてブレーキも踏まずに私の後輩を跳ね飛ばし、
そのまま逃走しました。






一刻も早く、罪を償いたい。
出所したら、毎日墓参りをしたい。




事件の後に自首した彼は、
裁判でそう言いました。







ねぇ、Tさん。それは、
「早く楽になりたい」
と言っているのと同義ではありませんか。




毎日墓参りをして、彼が喜ぶと思いますか。

「ぼーっとしていて」74キロ出してしまったと、
「運転に対して意識が甘くて」人を殺してしまったと言うあなたが、
その後「怖くて」逃げてしまったあなたが、

一体どれだけの責任を取れる器だと思ってるんですか。






あなたの罪が、償われる日が来ると思ってるんですか。
あなたの心が、楽になることを赦されると思ってるんですか。
野上くんは、もう何をしたって帰ってこないのに。






そんな日は、一生来ません。
一生。


いつか赦されたいと願うなら、
あなたの身を焦がし続けてください。


一生、です。



こんにちは、ナミキinハルツームです。


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ハルツームの夕暮れ


さて、アブディン代表の家族に
「4月に結婚するんだよ~」と伝えたら大層喜ばれ、
早速花嫁修行中のナミキです。スーダンで。w


まずはコレ。ヘンナ(ヘナ)。



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ヘンナは草木の色素で作った染料。
既婚女性はヘンナで手足を染めるんですよ~。


「マイは結婚するから、ヘンナできるわよね!」


ということで施していただきました。初・スーダン的ヘンナ。




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シンプル~。





テレビを観ながら待つこと30分。


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「ヤー ガマルガマル あ~♪」と歌うスーダンの姉妹デュオ。
名前わすれた。CD買おうかな~。





で、こうなった。

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うおー。しっかり染まってら~。





「明日、もう一回やろうね。そしたら黒く染まるから」
とのこと。



なんかもう暫く黒いまんまなんでしょうね、私の指。笑
来月はそのまんまトライブスで勤務しますが、
アフリカ料理店だから許してもらおう。(・∀・)





>旦那へ
ヨメは着々とスーダン化しています。
飛行機から見える、地平線まで赤茶色の大地。
土の色の中で唯一、鈍色に光るナイル川。



あー。きちゃったよスーダン。
ただいまー。


頼みもしないのに荷物を運んでくれて
「マネー。10ダラー」とか言う空港のオッサンをあしらいつつ、
スーダン時間で18日の18時にハルツームにつきました!(日本との時差-6時間)


で、アブディン代表の兄弟(イケメン揃い)にお迎えにきてもらい、
お母さんと妹さん(大好き!)と抱き合って再会を喜び、
応接間のソファで一息ついて気がついた。


虫よけグッズわすれた。笑


※スーダンもマラリア地域です。



いやー、虫よけグッズ一切合財忘れましたよ。
プロジェクト実施のためのお金とお土産と、
日本から運ぶブラインドサッカーボール16個のことばかり考えてました。
(すごい荷物だった)


それから、一眼レフの写真をPCに取り込むためのケーブルも忘れましたね!

ま、静電気に注意しつつ、カメラのカードを入れ替えて取り込みますかね…。
(もう一台デジカメを持ってるのです)




で、極めつけはコレ。



一眼レフの充電に必要なケーブルを、
ドバイの空港に落としたらしい。
(名刺入れも)



これには一瞬「うわぁお!」と思いましたが、
「ま、日本で買い直そう。まだ電池あるし、撮れるだけ良いよね!」
と気を取り直して、呑気にミルクティーなど飲んでいました。




で、次の日にサッカーの試合撮りながら気がついたんですけど、



私のPCも一眼レフも、Panasonic製なんですよね!




という訳で恐る恐るPCの充電ケーブルを一眼レフのに突っ込んでみたら、




入った!!(・∀・)





アッラーと、LUMIXを勧めてくれたぱお先生に感謝しました。笑
いやー、Panasonicいい仕事してるわー。すきだわー。






あと、大穴だったのは
スーダンの通貨がこの一年で変わっていたこと。

どうやら南部独立(今年の7月)のあと、
スーダンの通貨(スーダン・ポンド)が新しくなったらしいのですよ。

せっかく200ポンド(約60ドル)くらい持ってたのに、
全部紙切れです!
バシール大統領のバカ! カバ! あほ!


……まぁ、記念ですかねー。
トライブスに寄付しようかなw






ま、そんな感じで、私は元気です。
元気にナイル川の水を飲んでます!!
最近いろんなお茶に豆乳を突っ込むのがマイブームのナミキです、こんにちは!
マテ茶もルイボスも、ミルクティーにすると美味しいですよ~。
シナモンをちょちょいと入れて、オリゴ糖で甘くするのが大好きです。
(風邪をひいたので、体をあっためる戦略に出ております汗)


さて、昨日はイベント2つで中東・パレスチナトークをさせていただきました~。



下北沢世界ゼミ@下北沢オープンソースCafeで中東トーク
アップリンクで「ぼくたちは見た」古居監督とトーク


アットホームで、じんわりする素敵な出会いがたくさんありました。
雨は降っていたけれど、とても幸せな一日。



いろいろ感じたので書き残したいことは沢山あるのですが、
今日は一つだけ、思い出したことを書きたいと思います。





ガザに何度も足を運び、現地に住み込んで人々とコミュニケーションを取り、
コミュニティに入り込んで取材をされている古居みずえ監督の作品。
観た時にどう感じたかな、と思い返し、
またご来場の皆さまとお話ししながら、自分のことを振り返っていました。


私、現地の言葉が分からないところに自分を投げ込むの、
すっごくすっごく苦手なんです。
例えばイラクにいくより、タイに行くほうが怖い!

なんでって、
言葉以外のコミュニケーションで、自分を伝え、相手を汲み、
現地のひとたちとの信頼を築かなきゃならないから。
自分の言いたいことを伝え、
相手の気持ちを引き出さなきゃいけないから。

(「世界共通語」の英語じゃできないことも、あるんです。
 だって私、例えば英語じゃうまく弱音を吐けないもの。
 そして通訳の存在は、万能ではないんです)


で、私が苦手なそれを、
古居さんはガチでやるわけです。
このひとたちの素直な気持ちを持ち帰って伝えたい、
このひとたちを世界から取り残すものか、
こんなこと許されちゃいけない、って沢山の想いを抱えて、走り続けている。

そして、作品を創って、カタチにしている。
成果を出している。もっと先を、上を目指し続けている。
すごいひとなんです。ほんとは、一言じゃまとめられないんですけど。




で、思いました。




自分は、何ができているんだろう?




向こうで私を「育てて」くれた皆に、何ができているだろう?
皆のことを、きちんと伝えられているだろうか?
忘れてないよ、ちゃんと精一杯やってる、って、胸を張れる?

って。





してない。
ぜんぜんしてない。
皆に顔向けできない。まだ帰れない。




でも、そうやって帰りの山手線で悶々としていたとき、
一つの何気ない言葉を思い出しました。



「私なら、太鼓をたたくわね」




私が留学中に付き合っていたパレスチナ人の男の子の、
お母さんが言った言葉でした。






当時付き合っていたラムズィくんは、マイペースな子。
もしゃもしゃの髪の毛が長く、ひょろひょろと長身で、ひげひげで、笑
言葉を弾丸にして、言いたいことを何でも言う人でした。
演劇の世界に浸かっていて、いつかイタリアで学ぶのが夢。
ただし、彼はパレスチナでは「正式に登録されていない」特殊な立場。
パスポートはおろか、身分証明書も持てない人でした。


お母さんは「あぁ、この子のお母さんなんだなぁ」といった感じの、
のんびりした、これまたマイペースなひと。
可愛い彼女が笑うのを見るのが、私はとても好きでした。



ある日、私がビルイーン(ビリン)村のデモで流れ催涙ガス弾に当たって、
腕を包帯ぐるぐる巻きにして帰ってきたときのこと。
(ビルイーンは毎週金曜日の入植・分離壁建設反対デモが有名で、
 イスラエル軍と地元住民が毎週衝突する場所です)


左手の親指が膨れ上がり、薬も処方してもらえず、
痛みでうんうん唸っている私に、お母さんが言いました。



「あらまぁ……。大丈夫?
 外国人なのに、どうしてそこまでするの?

 それにしても、毎週よくやるわよねぇ。
 毎週、誰かが怪我するんでしょ? 石を投げたりするし。
 
 そんな危ないことするなら、他のことをしてもいいのに。
 そうねぇ、私なら……
 イスラエル軍の前で太鼓でもたたこうかしら。
 兵士と一緒に踊ればいいわ 笑」






おかーさん!
わたし、それどころじゃなく痛いんですけど!!笑




……と思いながらも、「そうだなぁ」と思いました。


ほかのやり方でも、いいんだ。
ほかにもいっぱいやり方があったほうが、いいんだ。
ひとりひとりに、やり方があるんだ。




占領反対!をつたえたいとき、ぶつけたいとき、

旗を振り、声を上げ、さけぶのは、とてもわかりやすい「ひとつのカタチ」。
太鼓をたたき、歓声をあげ、一緒に踊るのも、
一見ふざけているようにも見えても、その当時私の近くにはなかったけれど、
それは大事な「ひとつのカタチ」。

お母さん以外の人たちも、そう。

ガチでデモに参加して、ガス弾やゴム弾、実弾を体に受けなくても、
太鼓をたたこうと提案しなくても、
例え見た目でパッと分からなかったとしても、
ひとにはひとの、闘い方がある。




映画を創らなくても、本を書かなくても、
私は私で、私のペースで、ひとつひとつ動いていけばいい。


闘っている他のひとたちを応援しながら、
少しずつ、少しずつ組み上げていけばいい。
私の「太鼓」をたたけばいい。
面白いこと、楽しいことを使って伝えたいなら、それもいい。



途上国の障がいの問題も。
パレスチナのことも。
イスラエルのことも。
子どもの権利も、なんだってそうだ。





だから、「何もしてない」なんて、自分を責めないの。
大切なのは、心のなかで温めること。
自分にしっくりくる「カタチ」を生み出すカギを、いつでも探すこと。
しゃべってみること。感じ続けること。色々な角度から視ること。

諦めないこと。





そうやって、心を整理して、
秋葉原駅で山手線を降りました。




ひとと自分を、むやみに比べない。
あなたはあなたで、いつか花が咲くんです。

花を咲かせて、がんばるひとを、心の底から応援しよう。
咲きたいと願うひとを、心の底から信じよう。
自分のことも、信じてあげよう。



---------------------
追伸:

古居さんご本人は
「広報資料も、何だか堅くなっちゃってねぇ…
 もっと若い方々にも知ってもらいたいのだけれど」
とおっしゃってましたので、
ぜひ皆さまの近くでも映画や古居さんを紹介してくださいませ!!
映画の自主上映会もできます。
http://whatwesaw.jp/



来週末からスーダン出張ですったもんだの並木です、こんにちはっ。
一ヶ月分の国内の仕事を半月で終わらせねばならず、
師走どころか師全力疾走な12月を過ごしております。はい。


さて、僭越ながら明日は2本、トークに参加させていただきます!
お昼過ぎから、下北沢のオープンソースカフェ。
夕方から、渋谷のUPLINKにて、パレスチナの映画を撮られている古居さんとトークです。


古居さんはいつも単身ガザや西岸に乗り込み、
現地のひとの目線でドキュメンタリーを創られています。
今回は、ガザの子どもの見た「ガザ侵攻」がテーマ。
監督と直接お話しできる機会なので、
学生さんやお仕事帰りの方もぜひ!^^


以下、ご転送歓迎

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1. 映画「ぼくたちは見た―ガザ・サムニ家の子どもたち」
東京渋谷・アップリンクでの上映&トークショー

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■日時:12/8(木) 16:30~映画上映/18:00~トーク
■場所:渋谷アップリンク(渋谷駅徒歩10分弱)
  地図はこちら
  渋谷区宇田川町37-18 トツネビル
  電話 03-6325-5502
  (渋谷駅から東急本店を左手に見て直進、右側)


■上映映画(16:30~):「ぼくたちは見た―ガザ・サムニ家の子どもたち」
      映画公式サイトはこちら

■トーク(18:00~):「パレスチナ、イスラエルと住んでみて」(古居さん・並木トーク)

パレスチナ、イスラエルの両方の大学に通って感じたこと、見たものを、
古居さんとの出会いも交えながらお話しします。

分離壁によじ登って仲間と落書きしていたところを
通りすがりの古居さんに発見されたことも。w
のんびり語りますので、肩の力を抜いてご参加ください。
素顔の現地の姿をお届けします。


※映画は毎日上映中です! ぜひ観に行ってみてくださいね^^
【上映日程】
12月 3日(土)~12月9日(金)16時半より(連日1日1回上映)
上映館:渋谷 アップリンク



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2. 下北沢OSCafe世界ゼミ(1)「中東って危なくね?」を笑い飛ばす、素顔の中東論


■日時:12/8(木)15:00~17:00(多分早めに終了)
■場所:下北沢オープンソースCafe
    ※いまとっても話題な協働空間。ノマド、自由な働き方に興味のある方もぜひ^^
■ゼミ長:よしだくん
■出張講師:ナミキ


「明日から喋れるネタ満載★
マイナー地域のことをもうちょっと知ってみる自主ゼミ」第一弾は、中東編!


「中東ってなんか怖いイメージ…」
「石油」「お金持ち?」「イスラームが厳しそう」「テロリスト?」


いやいやいやいや。まぁまぁまぁまぁ。
「百聞は一見に如かず」といいますので、
まずは本自主ゼミへどうぞ!


中東の暮らし。音、味、ひとの素顔。
現地語で飛び交う、政治や経済のお話。

東京外大アラビア語科卒、
パレスチナ・スーダン帰りの講師が、
中東の風をお届けします。
参加した暁には
「自分、中東のこと、ちょっと詳しくしゃべれちゃうもんね」
と言えちゃうこと、請け合いです。

あ。中東の手作りおやつ付き。


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【こんなお話します】

・実は寒い?! 中東の気候
・方言いっぱい?! 中東のことば
・美人すぎてまぶしい! 中東の音楽事情
・石油がとれない地域の暮らし
・中東、結局facebookで変わったの?
などなど。