少し時間を戻しますが、

12/13は、私が尊敬する後輩が亡くなった、轢き逃げ事件の裁判の日でした。





後輩は、周囲からとても未来を期待され、
また自分自身でも先へ先へと無謀なほどに漕いで行く
愛された若者でした。
友人として、私は彼を愛していました。
享年24歳です。





彼を轢いたのは、彼より4歳下の若者でした。
中肉中背で、にきびだらけの丸顔で、
私が彼を見た時は、灰色のスウェット上下を着ていました。


高校を1年生で中退し、
塗装工見習いなどを経て、
事件当時は無職でした。

事件のあった日の昼間、何だか暇だったから
仲間と一緒に3人でレンタカーを借り、
そのまま真夜中に30キロ制限の道を74キロで走り、

そしてブレーキも踏まずに私の後輩を跳ね飛ばし、
そのまま逃走しました。






一刻も早く、罪を償いたい。
出所したら、毎日墓参りをしたい。




事件の後に自首した彼は、
裁判でそう言いました。







ねぇ、Tさん。それは、
「早く楽になりたい」
と言っているのと同義ではありませんか。




毎日墓参りをして、彼が喜ぶと思いますか。

「ぼーっとしていて」74キロ出してしまったと、
「運転に対して意識が甘くて」人を殺してしまったと言うあなたが、
その後「怖くて」逃げてしまったあなたが、

一体どれだけの責任を取れる器だと思ってるんですか。






あなたの罪が、償われる日が来ると思ってるんですか。
あなたの心が、楽になることを赦されると思ってるんですか。
野上くんは、もう何をしたって帰ってこないのに。






そんな日は、一生来ません。
一生。


いつか赦されたいと願うなら、
あなたの身を焦がし続けてください。


一生、です。