採血だけで、がんの治療に結びつくことが判明する時代に、突入しました。 | 加藤隆佑 ameba blog

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がんのなぜ?どうして?どうしたらよいの?を始め、とにかく分かりやすく紹介し、不安を解消し、がんと闘う気持ちをますます強めて頂きくメッセージを送りたいと思います。同時に、家族がどのように支えていったらよいかを考え、共に考え、応援していくブログです。

● 採血だけで、がんの治療に結びつくことが判明する時代に、突入しました。

こんにちは。加藤隆佑です。

今後は、リキッドバイオプシーという手法が、検査の主役になってくることが予想されます。

リキッドバイオプシーとは、内視鏡や針を使ってがんの組織を採取する検査法の代わりに、血液などの体液のサンプルを用いて、診断や治療効果予測を行う技術のことです。

1つ例をあげます。

肺がんの患者さんのcirculating tumor DNA(ctDNA)というものを、血液中から採取することにより、以下のことが、分かります。

どのタイプのEGFR阻害薬の効果があるのか?

現在用いているEGFR阻害薬に対して、耐性が、出現していないか?

もし耐性がでてきたなら、次のEGFR阻害薬は、どれを用いたらよいか?

状況によっては、第一世代(イレッサ)と第三世代のEGFR阻害薬(
タグリッソ)を併用したほうがよい状況があるのですが、そのようなことを、した方がよいのかも、分かるのです。

以上のことが、採血だけで、簡単に分かってしまうのです。

それだけでは、ありません。

がんの再発の超早期(CT検査やMRI検査で検出しにくい段階)も、できるようになります。

超早期の再発の段階で治療を開始すれば、再発がんの治療成績は、改善することでしょう。

そのような治療概念も、今後は、普及してくることが予想されます。

ちなみに、再発を予防するためには、漢方や薬膳的な食事も、効果があります。

つまり、東洋医学です。

そのようなことも組み合わせて、がんの再発を抑えていきましょう。


手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。