● 採血だけで、がんの治療に結びつくことが判明する時代に、突入しました。
こんにちは。加藤隆佑です。
今後は、リキッドバイオプシーという手法が、検査の主役になってくることが予想されます。
リキッドバイオプシーとは、内視鏡や針を使ってがんの組織を採取する検査法の代わりに、血液などの体液のサンプルを用いて、診断や治療効果予測を行う技術のことです。
1つ例をあげます。
肺がんの患者さんのcirculating tumor DNA(ctDNA)というものを、血液中から採取することにより、以下のことが、分かります。
どのタイプのEGFR阻害薬の効果があるのか?
現在用いているEGFR阻害薬に対して、耐性が、出現していないか?
もし耐性がでてきたなら、次のEGFR阻害薬は、どれを用いたらよいか?
状況によっては、第一世代(イレッサ)と第三世代のEGFR阻害薬(
タグリッソ)を併用したほうがよい状況があるのですが、そのようなことを、した方がよいのかも、分かるのです。
以上のことが、採血だけで、簡単に分かってしまうのです。
それだけでは、ありません。
がんの再発の超早期(CT検査やMRI検査で検出しにくい段階)も、できるようになります。
超早期の再発の段階で治療を開始すれば、再発がんの治療成績は、改善することでしょう。
そのような治療概念も、今後は、普及してくることが予想されます。
ちなみに、再発を予防するためには、漢方や薬膳的な食事も、効果があります。
つまり、東洋医学です。
そのようなことも組み合わせて、がんの再発を抑えていきましょう。
手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。