とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ) -156ページ目

非抜歯か抜歯か


 最近矯正に関する質問のメールが続けてきていますが、そんな中で、どうしても抜歯するのが嫌という相談が結構あります。この質問は今に始まったことではなく、昔から一番質問の多いテーマです。

このことは人類の進化、人種差、解剖学的な形態、といったことと関わりが深く、人類は火を使って調理することで顎骨と強大な咀嚼筋群が退化し、頭蓋は球形に近くなり脳の容積を大きくして脳の発達を促し、現代人へと進化したわけですが、未だに人類は進化の途上であり、まだ適応できていないのが、顎と歯の大きさだと云われています。

そして、この問題は歯の数が減少することで適応するというのが、生物学や人類学上では定説となっています。未来の人類は現代人の歯の数より4~8本少なくなると云われています。

しかし、この問題は現代において人種差もあり、特に狩猟民族である白人種は、歯の解剖学形態が黄色人種に比べ小さく、根は長く、溝が深く肉食には適した形態をしています。それに対し黄色人種である我々日本人は農耕民族で、お米を主食とするため、お米をすり潰すに適した、大きな歯で根は短く、溝は浅く臼状の形態をしています。

同じように進化をしてきていても、片や元来小さな歯と大きな歯という差は、歯並びにも大きな差をもたらします。かつ白人種は黄色人種に比べ鼻が高く、オトガイ隆起が発達して、口元の調和がとれているケースがほとんどです。こういった解剖学的形態の違いから、白人種は非抜歯による治療でも充分口元の調和がとれるケースが多く、黄色人種である日本人は、非抜歯では口元の調和が取れないケースが多いということになります。

矯正治療を行うときに、顔面写真、口腔内写真、頭部の規格レントゲン、顎全体のレントゲン、口腔模型などで診断を行いますが、その結果、具体的な治療方針・計画と供に、治療後の予測も含まれているのが専門医の診断です。

その診断の中で、抜歯また非抜歯という決定もなされるのですが、基本的に非抜歯で治療が可能であればわざわざ抜歯をする必要はりませんし、何が何でも抜歯をするといったことではありません。抜歯するよりも非抜歯の方が治療の難易度は低く、治療期間も抜歯するよりも半分の期間で済みます。

しかし、間違った診断で非抜歯を選択すると、治療期間もむしろ抜歯するよりも長期化しますし、何よりも歯周組織に過度の負担を与え、歯槽骨や歯肉などの退縮を招く結果となり、口腔の機能を維持することが困難になってしまう危険性があります。

ちなみに、通常抜歯した場合は約2年間程度、非抜歯の場合は約1年間程度が実際の治療期間の目安となります。

最後に、抜歯しないで治療をしたいという気持ちは十二分に理解出来ますし、非抜歯で可能なものは勿論非抜歯にて治療をおこないますが、その機能(噛むこと、発音すること)を長期間維持出来なければ矯正治療をする意味がないことも、理解して欲しいものです。

落ち込んでいます


 快晴が続きます。桃の花も満開。木蓮も満開と春らしさが増してきて清々しさを感じる季節のはずですが、なんだか気持ちは晴れ晴れとしません。理由は判っているのですが・・・
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実は先週の土曜日に大学同窓会の役員会がありました。午後8時から始めて終わったのが何と11時です。いつもは小一時間もあれば終わってしまう役員会なのですが・・・・会議ってたった一人の優柔不断者がいると、本当に進まないことを身を持って体験しました。

質問しても返ってくる答えは、関係あるような無いような話から入り、言い訳がましいことを羅列して、いかにも反省しているように見えるのですが、実は全く反省していないという強かさというか頑さだけは貫くという態度には、話し合うという意味すら無いように感じてしまいました。

まさに時間の浪費以外何でもなかったという虚しさだけが、残った土曜日の夜でした。個々の見解の相違は当然あるものであることは承知していますが、何を考えているのかという意見や意志がはっきりしないのでは、話し合うという基本すら出来ないものなのですね。

とにかく、最初から最後迄何が言いたいのか?よくわからないまま時間が経緯し、物別れで散開という最悪の結果で終わってしまいました。正直もうこういった協議は二度としたくないというのが私の本音です。

そして自分を振り返ってみました。自分は今迄優柔不断の態度をしてこなかったか?自分の考えや意見を持っているか?周りの事を考えて行動しているか?という風に考えると、本当に自信もって云えない自分がいることに気付いた次第です。落ち込みます。

付け八重歯について


 最近付け八重歯についてよく耳にします。以前もブログで少し触れましたが矯正専門医としてこの八重歯について見解を述べさせて頂きます。この付け八重歯なるもの取り外し式と固定式があるようですが、なぜこんなものが流行るのでしょうか???私には不思議というより想像もできないことです。

私はこういった八重歯などを綺麗な歯並びに治すのが専門の矯正医ですので尚更、この付け八重歯が理解出来ませんし、意味不明なものなのです。

八重歯とは、歯並びの模型を取り裏から噛み合わせを見てみると、上下の歯並びで噛んでいる歯の本数はほんの数本だけということも特に珍しいことではないほど機能的にはかなり問題のある噛み合わせです。

そして八重歯のために、いつも口内炎が出来たり、ぶつけて口の中を切ったり、冬の乾燥した時期に笑うと口唇が八重歯に引っかかり、口唇が開きっぱなしになるなど、その表情も決して美しさからは縁遠い表情となってしまいます。

そして何よりも咀嚼、発音と云った機能的に劣るということは、結構大変なことなのです。まず咀嚼機能が劣ることは食べ物を細かく噛み砕くことに時間が掛かるため、食事に充分な時間が取れない時などは、あまり砕かずに丸呑みにするか食事を残すかのいずれかになり、前者の場合は胃や腸といった消化器系に負担を与えることになり、消化器系疾患に繋がりやすくなります。後者は栄養的に問題が生じこれまた全身の健康に悪影響を与えることになります。

そしてもう一つも機能である発音は不明瞭になり、滑舌の悪い発音となります。特にアルファベットの言語の発音には非常に大きな影響を与えます。ですからアメリカやEUなどのアルファベット言語国は歯並びを気にするのです。

特にアメリカは歯並びには非常にシビアーな考え方を持っています。これにはアメリカの医療環境が大きく関わっています。日本は国による皆保険制度で、1/3の負担で公平に医療が受診できますが、アメリカでは医療保険は民間の保険会社との契約になり、お金持ちしか高度な医療は受けられないという事情があります。

ですから健康に関する意識は非常に高く、健康やその予防には非常に気遣います。人間健康であることが、一番ということは誰もが理解しているはずですが、それを実践するかしないかの違いはやはり意識の差だと思います。

ということで、アメリカでは大学卒業迄の教育の一環として矯正治療も当然のこととして行います。これは結果的にアメリカ人の初対面での印象に大きな影響を与えます。すなわち、歯並び良い人は教育を受けた証拠であり、歯並びの悪い人は逆に教育を受けてないという証拠でもあるわけです。

これはアメリカの映画やテレビで歯並びの悪い主役はまず見る事がありませんが、犯罪者などの悪役は逆に並びの悪い人が出てくることにも現れています。歯並びの善し悪しは、アメリカでは第一印象を大きく左右するほどの大事な要因の一つなのです。

これは日本でも、同様に歯並びに対する意識や認識はアメリカに近づきつつあるのが現状です。そんな中でわざわざ八重歯にするという無知さに驚きを隠せないというのが矯正の専門医としての本音です。勿論個々の考え方は尊重しますが、決して八重歯は健康的ではないことを知って欲しいものです。

電力は不足してるの?


 晴れと雨が交互に続いていますが、今朝の方が昨日よりはまだ暖かさを感じます。外にでますと、昨日の雨で満開だった梅の花びらも随分散ってしまいました。

そう言えば昨年の今頃は計画停電なる被害を、我々は受けていたんですね。昨年の3月は大震災以降、福島原発の事故で電力の供給が不足するので、計画停電を行うとの東電発表に従い、こんな事態なのだから、仕方が無い、大震災被災地に比べればこの程度のことは、大した事は無いという思いで、喜んで国と東電に協力した覚えがあります。

そんな緊急事態の中、東京23区のほとんどや当時の管前総理の選挙区、その他有力政治家の地盤などは停電無しという不公平感を抱かせる計画停電でした。それでも我慢して酷い場合は1日2回の停電まで経験して、嫌というほど電気の無い生活がこんなに大変なものということを、実感させられました。

勿論計画停電の日は仕事も出来ずお手上げ状態で、このまま続いたら一体どうなるのか?と不安を感じたというのが本音です。

そんな計画停電は本当はやる必要もなかったと云う事実が公表されたことに、ショックと憤りを感じました。全てが原発再稼働のための、仕組まれた計画停電だった訳です。計画停電の意味を、限られた電力を皆で分け合いながら電力を出来るだけ節電していくことだと解釈していました。

しかし、これはそんな意味ではなかったのですね。電力の大切さや景気回復には不可欠な電力ということを、強烈に印象づけることに成功した東電は、計画停電を経験した国民からも、原発再稼働も仕方が無いという発言を引き出すことにも成功しました。

しかし、原発の再稼働が難しいと見るや今度は、値上げしなければ電力供給が維持出来ないといったコメントを出す始末です。これに対し、経産省大臣は「空いた口塞がらない」と発言していました。経産省は指導する立場であり、その仕事をしなかったことに、まず国民にお詫びするべきだと思いますが、まるで正義の味方のような発言にも驚くばかりです。

いずれにしても今後の東電および電力会社の発言は今後信用がた落ちになったことは否めないのでしょうが、東電だけでも関連会社が200社近くあるそうで、その役員のほとんどは官僚の天下りだそうです。

これら天下り官僚が原発再稼働や値上げに関しても、関係省庁に根回しをしているということのようですね。

お墓参り

本日は冷たい雨に予報通りになってしまいました。昨日までは暖かく春らしさを感じていましたが、彼岸を過ぎてもまだ寒さが続いていますね。

昨日のお休みは、家内のおばーちゃんのお墓参りに屏風ヶ浦まで行ってきました。お寺の本堂脇に木蓮が開花寸前の膨らんだ大きな蕾を沢山付けていましたが、この花が咲くと、桜ももうすぐだという思いがします。
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そんな春を感じさせる休日の中で無事お墓参りも済み、そのまま横浜へ向かいました。時間も午後3時を少し回っていまして、さすがに朝食から時間が空いたせいか空腹感を覚え、横浜駅から目的の焼き鳥屋さんへ直行しました。

時間が時間だったためか、店内は私たちだけとゆったりした気分でまず、生ビール大ジョッキを注文し、一気に1/3を乾いた喉に流し込みホッと一息してから、焼き鳥を注文しました。

満腹になり、そごうの地下食料品売り場に寄り、食材を買って、そのまま帰宅の途につきましたが、帰宅ラッシュ時と重なり電車は混んでいまして立ちっぱなしと結構疲れました。

御陰で良い運動になりました。

春です

今日明日と連休です。昨晩は連休前と云う油断からつい夜更ししてしまい就寝が午前4時となってしまいました。お陰で起床は午前10時と信じられない遅い時間になってしまいました。

ここ数年間体調を壊すなどでなければ、なかった出来事で逆に慌ててしまいました。少し時間を損した気分ですが、昼迄には雑用をすませたいと考えています。

本日も快晴です。そして確実に日々暖かく春に向かっていることを実感出来るようになりました。しかし、今年の夏も酷暑だと予報されていますが、ここ数年は、春と秋の時期が短くなっている気がします。

まさか桜が満開になりやっと春爛漫を堪能できる季節を短縮し、いきなり夏なんてことはない事をお願いしたいですね。やはり日本の四季の春夏秋冬を感じながら歳を重ねていきたいものです。

歩く事のメリット

 日一日と春めいてきましたね。今日のような快晴ですと心迄浮き浮きしてきますね。ということで、本日も自宅から道々の満開の枝垂梅を楽しみながら、医院迄徒歩で通勤しました。
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そうです本日は春分の日で祭日なのですが、当院は診療日です。しかし、明日はその代休ということで、休診日の木曜日と合わせて連休となります。

連休は嬉しいのですが、すでに連休初日の夕刻から会合に出席、木曜日は朝から家内と磯子の屏風ヶ浦までお墓参りに出掛ける予定となっています。

お墓参りの帰りは、そのまま横浜で下車して昼飯でも食べて帰ろうかと考えています。車を乗らなくなって約1年半ですが、歩く事の大切さを最近は実感しています。今ではどこに行くにも電車やバスを利用しますので、一日の歩く距離は昔に比べ相当な距離を歩いていると思います。

車を辞めた当初は、あちこち筋肉痛で参ったものですが、今ではそんなこともなくなり、体重も随分減少し、健康的になりました。

車を辞めて何が良いかというと、外で食事をするときに、遠慮なく、お酒が飲める醍醐味がいつでもどこでも味わえることだと思います。まず最初にビールをグッと飲み干す時の幸福感は何にも代え難いものがあります。

と云う事で今しばらく車は必要ないかも知れませんが、一つだけ困る事があります。それは学校歯科健診に出掛けるときで、この学校がかなり不便な地域にあることです。

親睦という基本


 快晴の日となりました。少し肌寒いですが、気持ちのいい朝です。

さて最近は、人間関係の難しさを考えさせる出来事が続いています。基本的に我々が所属している組織は親睦団体であり、互いが仲良く、情報交換や学術等を通じて親睦を深めるというのが原則なのです。

当然私も同窓会においてもこの考え方が基本となり、年間の事業計画を企画するために、月に一回程度の会議を設けています。会議を設け、色々な人の意見や考えを聞く事で、お互いの親睦や信頼を深めていき、人間関係を良好に維持していけるものだと考えています。勿論意見の相違も生じますが、互いに信頼関係が築けていれば、問題も生じないものです。

ところが、会議の中で互いの信頼関係が確立されてない中での議論は、本当に良い結果はもたらさないばかりか、嘘か真か怪しげな噂話まで広がり、益々互いの信頼関係を失って行く結果なるようです。

会議の長そして会議を進めていく人は、基本的な考え方がブレずにしっかりした確かな情報や資料を提示しながら、会議を進行して皆の理解を得ていくというステップを踏むようにしないと、意見の統一はできるものではありません。

どうも急ぎ過ぎ、資料や情報が不足して、かつ説明が不明確な会議において、皆が納得して親睦を深める結果はあり得ないばかりか、完全に不信感を持たれ、信頼関係も崩壊してしまうものです。

そんな状況を解決するには、基本に戻ることが一番大切だと思いますが、意地になったり、頑な態度で余計に混迷を深めるのは愚かなことです。親睦を深めるという基本に戻る勇気を持ちたいものです。

避難訓練

昨日に引き続き今日も雨模様ですが、昼までには上がりそうな天気です。でも冷えますね。

今日は町内の消防団で震災の避難訓練を近くの公園で実地するというアナウンスをして参加を呼びかけていました。昨年の東北大震災以来、地震に対する不安や恐怖心は一層強くなったように感じます。

ここ湘南の地の海側はほぼ平坦な地で、もし大震災時のような津波が押し寄せれば壊滅的被害を受けるだろうという事は誰もが想定していると思いますが。この一帯は高台という場所は少なく、高層マンションが主な避難先に指定されている位です。

その高層マンションも海岸線と市街地に集中していて、だれもが簡単に避難できる距離にはありません。現実に我が家からですと一番近い所で徒歩で10分は掛かります。

その高層マンションも相当古いものもありますので、耐震性に問題が無いのかという不安も感じています。この湘南の地も昔東京大震災の被災に見舞われ、その時の津波の及んだ区域を年配の先輩方に伺ったことがありましたが、相当な範囲でその聞いた当時は、ただそうなあだという思いでした。

しかし、今振り返ると、東北大震災とダブリ現実味のあるものとして時々思い出してしまいます。そして耐震性を信じ高層マンションに避難するしかないことを痛切に感じます。ただただ震災の起きないことを祈るばかりです。

掲示物


 続いていた快晴も本日土曜日からまたもや雨模様と変わりました。雨の日の早朝は、どうしても好きになれないですね。暗くて、気持ちも沈んでしまいそうになります。寒いと尚更といった感じですが、幸い今日は温度的にはそれほど寒いということがないだけまだ良いかも知れません。

そんな土曜日ですが、今日一日頑張って仕事をすれば明日はお休みです。

話は変わりますが、最近思う事があります。当院におけるトイレの使用状況についてです。当院はテナントですので、トイレが他のテナントと共同使用となっており廊下を隔て独立した場所に存在します。

当院の階は基本的に3つのテナントでの共同使用となりますが、患者さんも使うことから当院の使用率が一番高いと思われます。しかし、中には、皆で使うトイレで、タバコを吸ったり、所定外に尿を飛ばしたりと非常識な使用の仕方をする、患者さんが大変残念ながらいます。

そのため、禁煙とトイレの使用を注意する掲示物を貼ることにして、注意と協力を呼びかけた結果、さすがに喫煙する患者さんは居なくなりましたが、尿で汚す患者さんは、残念ながら未だにいます。

自分だけでなく他人が使うことへの配慮や気遣いがない人を、しばしば他の公共施設等でもよく見かけますが、躾や教育の問題なのでしょうね。家庭で当然教えるべき事柄だと思いますが、残念ながら当院の患者さんの中にもこういった人が居る事に非常に残念な思いです。

そして、こういった気遣いの足りない患者さんお共通している点があります。やはりというか、強力度があまり良くなく、歯磨きも不十分でよく矯正装置を外してくる点です。その結果治療期間も予定を遥かにオーバーしてしまうことになるのですが、本人は自分の不注意や強力度の悪さにはあまり気付いていないというのも共通した認識ですね。

院内では掲示物で色々な注意を間接的に喚起するようにしていますが、ふと、こんな事迄とつい思ってしまう内容ばかりですので、正直情けなく感じてしまうのも事実です。10年前の当院の掲示板には、こういった注意や協力を求める掲示物はありませんでしたが、これも時代なのでしょうかね。