とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ) -11ページ目

女子アナの歯並びについて

 今迄女子アナに関しては、アナウンサーということで発音会話が非常に重視しされている職業だと思っていましたので、歯並びに関して当然綺麗な人しか採用されないものとばかり思っていました。しかし、この最近の女子アナという表現について、批判的な意見もよく耳にしますが、女子アナだからニュースキャスターになるとは限らず、むしろバラエティー番組に出ているといったイメージの方が強いのも確かです。

 

そのためでしょうか?タレント的な会話がメインで美しい発音や滑舌にこだわるような内容からは、掛け離れたものになっているように感じます。歯並びも余り気にしている様子もなく、そんな中の一部の人はむしろその八重歯の歯並びを自慢している様子さへ伺わせる方もいます。

『歯並びの悪い女子アナ』

『歯並びの悪い女子アナ−2』

『歯並びを一部差し歯で治した女子アナ−2』

 

『歯並びの悪い女子アナ−3』

『歯並びを一部差し歯で治した女子アナ−3』

 

こうした歯並びの悪い女子アナやタレントがTVに映し出される度に、思い出すことがあります。昔アメリカから矯正歯科の学術講演のために来日してきた著明な矯正専門医と一緒にいた時のことです。TVを付けっ放しで講演の前準備を手伝っていた時に、画面に八重歯の女性タレントが大写しになり笑顔を見せていました。その画像をめざとく見つけた彼は、私達に「この女性は誰だ?」と非常に不審な顔で尋ねてきました。こうした歯並びの悪い人がTVに登場することに驚き、アメリカではあり得ないそうで、最後にこれは、私達日本の矯正医の責任だとはっきり言われました。

 

あれ以来この言葉を忘れた事はありませんし、しっかり悪い歯並びの人を綺麗な歯並びにして来たつもりですが、未だに歯並びの悪い人は相変わらずTVにも登場しています。しかし、一昔に比べると悪い歯並びをしている女子アナやタレントを見る頻度は昔より少なくなったのかとも感じます。やはりアナウンサーを目指す者として、発音や滑舌には当然気を使う訳ですから若い頃にきちんと矯正治療をしている方も増えているようです。

『若い頃に矯正治療をしている女子アナ』

 

私達の日本の矯正医の責任と云われた時期から数年後に、私の患者さんで保定といって実際に歯並びを治した後の安定のための装置を入れていた方から相談がありました。彼女は女子アナを目指して就活をしていましたが、その保定装置を外さないと採用されないと指摘されたということでした。結局保定装置を外す事にしましたが、矯正治療に対する認識が今よりもかなり低くかったことは何ともし難い時代でした。とは言っても未だに歯並びや咬合については昔よりはかなり認識度は上がったものの、口元と口腔内の環境の関係を認識している人は残念ながら非常に少ないのが現状です。

 

これからは歯並びだけでなく口腔内の環境がいかに大事かをもっと知ってもらいたいですね。

 

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

 

インフルエンザに感染しやすい人の口元

 インフルエンザに関する以下の記事をネットで拝見しました。

 

 ソフトバンクホークスの2軍で松本と、遠征先の名古屋でも田浦が体調不良を訴え、ともにインフルエンザB型と診断された。これまでに石川、田中、高橋純、板東、椎野育成の野沢、が次々と感染。罹患(りかん)者はこれで8人となった。

 石川、田中はリハビリ組、野沢は3軍で、このほかは2軍だが、8人とも福岡県筑後市のファーム施設で練習していた投手。また石川以外の7人は選手寮の「若鷹寮」で生活しており、集団感染の様相を呈している。

 球団スタッフは「インフルエンザが今はやっているのは日本全国でここだけ」と首をかしげる。寮生は「きのう誰と話した」「寮の◯階がヤバい」「次は誰」と戦々恐々。発症した選手が3部屋並んでいる場所もあるという。

 選手寮の3階建て居住棟では、対策として各階に消毒液を設置。この日から遠征に出た3軍では、チーム内感染拡大を防ぐべく移動バス車内でのマスク着用を呼びかけた。それでも、完全な予防は難しい。

 松本は7日に鳴尾浜で阪神との2軍戦に先発したばかり。高橋純、板東、椎野も先発候補で、感染拡大が続けば2軍の投手繰りも危うくなる。3軍もそれほど余裕のない陣容で試合を続けており、2軍への補充が必要となっても、簡単にはできないのが実情だ。

 1軍も無関係ではいられない。9日は長崎での日本ハム戦に登板しない先発陣は当初、ファーム施設で調整する予定だったが、インフルエンザ感染への懸念から練習場所がヤフオクドームに変更された。

 筑後では、開幕に間に合わなかったサファテやバンデンハーク、中村晃らがリハビリ中。開幕直後に離脱したグラシアルもこの日から合流した。柳田も近く合流予定で、ファーム関係者はしばらく気をもむことになりそうだ。

 

とのことですが、何だかホークスの2軍寮はインフルの猛威に晒されているようで私もファンとしては個人的に大変気になります。と云うのは矯正専門医としてこのインフル感染に関して感染した選手達の顔写真特に口元の形態を見てみますと、感染しやすい人としづらい人に分ける事が出来きます。

 

まず感染しづらい人の特徴は、リラックス時(寝ているとき、ぼんやりTVなどを見ている状態)に口が閉鎖した状態で鼻呼吸をしていることです。

『感染しづらい口元の形態』

逆に感染しやすい人の特徴は、リラックス時にはいつもお口がポカンと開いて口呼吸をしているのが感染しやすい口元と云えます。

『感染しやすい口元の形態(所謂ゴボ口)』

口唇がいつも閉じることのできる人の口腔内環境は良好で唾液で満たされて唾液の持つ免疫的能力を発揮して口腔内の常在菌叢のバランスを平衡に保つ作用があり、インフルのウイルスなどにも殺菌作用が働きます。また鼻呼吸ですから、鼻から取り込んだ空気は副鼻腔を通り温度や湿度調整そして浄化され肺へ送られますので肺への感染への危険性もありません。

しかし、口が絶えずポカンと開いている口呼吸の人は、唾液が乾燥し口腔内の細菌の繁殖を招き、細菌やウイルスの温床となってしまいます。そして直接口から取り込まれた外気は副鼻腔を通らず直接肺へ送られます。その結果細菌やウイルスによる感染(肺炎)の危険性も高まります。勿論どちらのタイプであれ口腔内のブラッシング等のケアは最低限度の必須条件です。

 

こうして今回インフルに感染した各選手を見てみるとまず感染しづらい選手は高橋純平、坂東、椎野投手だと思われます。この3名は比較的口唇が閉鎖している口元の形態をしていますので、鼻呼吸が可能です。しかし、現実に感染していますので、普段の生活の中で口腔ケアに関する意識が薄いのかもしれません。また手洗い、洗口などが習慣付けされていない、歯並びが悪く清掃が困難などの理由も考えられます。

『感染しづらい選手の口元の形態』

そして比較的感染しやすい選手は、田中正義、田浦、松本、石川、野澤投手です。この5名は、普段無意識の中で殆どお口ポカンの口元(ゴボ口)の形態をしています。この5名はリラックス時に自然に口呼吸を行ない、冬場の乾燥時期は口の中の唾液は乾燥していることは容易に想像でます。こうしたハンディを最初から持っている選手は冬場の乾燥時期は特に健康管理(室内の温度湿度、口腔ケア、洗口、手洗い、マスク着用など)が必要なのですが、果たしてこうした認識がどの程度あったのか?疑問ですね。しかし口元の形態だけでそれぞれの選手にとって大きなハンディにも逆に健康管理しやすくもなります。

『感染しやすい選手の口元の形態』

<左は現在MLBで活躍している大谷選手ですが彼は調和のとれた口元をしています>

長野五輪で金メダルを獲得したスピードスケートの清水選手は、当時海外遠征先でホテルにチェックインしてまず最初のやることは、シャワールームのシャワーを出しっ放しにして室内の湿度を上げるそうです。清水選手は完全な両突歯列と言う不正咬合でいつもお口ポカンの口元のため、海外遠征の経験から風邪を防止するための手段として必ず行なうようになったと述べていたのを思い出します。スケートは冬のスポーツですからゴボ口の選手には、風邪対策は必須です。

『長野の金メダリス清水宏保選手』

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

 

専門医からみた矯正歯科装置について

 矯正装置には、歯牙を2次元的なコントロールしか出来ない装置と3次元的なコントロールまで出来る装置に分ける事が出来きます。2次元的なコントロールとは歯牙の上下と前後の動きは可能ですが歯軸(トルク)の動きはコントロール出来ないものを言います。この装置の代表が今流行のインビザラインというマウスピース型の装置が代表ですが、他にも古くは床矯正、リンガルアーチ、FKO、拡大床など取り外しが可能な装置が主なもので、この取り外しが出来るのが2次元的装置の特徴と云えます。

『2次元的矯正装置』

3次元的な装置の基本はマルチブラケットシステムと云い、その代表的なものとしてエッジワイズシステムが有名です。ブラケットと呼ばれる装置にラウンドによるアーチワイヤーからレクトのアイデアルアーチワイヤーまで段階を踏んでワイヤーを交換しながら歯の上下前後の動きにプラス歯軸(トルク)のコントロールも行います。3次元的に上下歯列の緊密な咬合を構築する事が可能なのです。基本的にこの装置は取り外しが不可能で、矯正専門医がその都度ワイヤーを取り外し曲げ直しを行い一本一本の歯に力を加えながら歯を移動して並べるものです。

『3次元的矯正装置』

 

これらの治療結果は、明白であり、2次元的な動きの装置ではその名の通り2次元的な治療しかできませんし、ましてや口元の改善と伴に口腔内の環境を改善することは不可能です。

 

片やフルブラケット装置での適応は殆ど全ての症例で可能ですし、その治療結果も全く別ものと云えます。

 

これらの装置には其々メリットとデメリットがありますが、2次元的装置のメリットは、歯科医師にとっては(患者さんいとってはデメリットともいえます)臨床技術の研鑽が不要で口腔模型を印象採得し技工所へ注文をすれば、希望通りのステップのマウスピースや床矯正装置などを作成してくれます。この技工所で出来上がったマウスピースや床矯正装置を患者さんへ渡し、夜間寝る時だけなど使用時間や注意事項を説明指示するだけです。もう一つメリットは、費用が安価だということです。当然3次元的装置に比べ、仕上げが確実に劣るわけですから、3次元的装置よりは全体的に費用は安いのが一般的です。最後に夜間のみ使用など取り外しが出来ますから他人には知られずに治療を進める事が出来るとも言えます。

次にデメリットは、矯正治療の本来の目的である機能的な改善は100%とは言えず特にその機能を長く維持するための口腔内の環境の改善は不可能と云えます。

取り外しが出来る事でどうしても集中して治療を行なうのが難しく治療期間が長期化する傾向があります。

『床矯正で治療した症例—ネットより転載—』

 

ちなみのこの装置はアメリカから入って来た最新鋭の矯正装置として宣伝されていますが、アメリカでも矯正専門医はこれらの装置を使用していません。専門外の一般歯科医がこの装置を使用しているのが現状です。日本でもアメリカと同様な傾向があり、患者さんのたっての希望以外は矯正専門医はあまり使用していないのが現状です。

 

さて次に3次元的装置のメリットは、高度な治療が可能であり、矯正本来の目的である咀嚼や発音と云った機能は当然で、きれいな歯並びと美しい口元に改善出来ることで口腔内の環境も良好になります。そして唾液が乾燥しづらく虫歯や歯周病そして口臭も予防出来ます。

デメリットは、技術的に大学を卒業して最低10年間は臨床レベルを担保された指導医の元で研鑽して、初めて一人前になるための時間が必要であることです。専門医になる為にはどうしても研鑽するための時間が掛かるのが当たり前と云えます。

『3次元的装置の術前術後』

 

 

それだけに3次元的装置を用い臨床的に問題なく担保されている矯正医は、意外と少ないのが現実です。一般歯科や色々な標榜と供に矯正歯科という看板を掲げている歯科医院は沢山みるのですが・・・

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

口の中はその人の人生そのもの

  以前約1000人(55歳から74歳の男女)を対象に「今、何を後悔していますか」と尋ねるアンケートを行った結果「歯の定期検診を受ければよかった」がトップになった。という記事を紹介しましたがこの記事に対するコメントを歯周病に関する立場から述べている一般歯科医の記事が出ていました。タイトルは『口の中でわかる"早死にする人、ボケる人』と強烈です、

 

以下がそのコメントの抜粋です。

 

 例えば酒を飲んでそのまま寝てしまった朝、歯の裏や舌の上、口の中を覆っている口腔粘膜全体が、ネバネバで不快な感じになったことはないだろうか。口の中には、何百種類もの細菌が棲み着いていて、これが、口の中に残った糖をエサに大繁殖し、ネバネバの粘性物質を作って口腔内にべったりと張り付いているのだ。これを口腔バイオフィルムという。プラーク(歯垢)ともいうが、バイオフィルムの中では歯周病菌も、大繁殖する。歯周病菌は菌の細胞膜そのものに毒があるため、歯肉に触れただけでも炎症を起こす。悪くなると膿が出て、ひどい口臭がするようになる。

『50才代の方の口腔内』

『同50才代の方の口元』

『同50才代の方の総義歯の口腔内(保存不可能で残存歯を全て抜歯されています)』

『同50才代の方の総義歯の口元』

<上記の写真4枚あのみネットから転載させて頂いたものです。50才代で総義歯となれば、所謂口腔機能は若い時に比べかなり低下していると思われますが、義歯を入れなければその機能は殆ど失う訳ですので、脳に対する刺激もなくなり認知症になる可能性が高まります>

 

 歯周病の進行に伴う症状が詳しくかかれ、糖尿病との関係を始め、全身に歯周病菌は血栓をつくり心筋梗塞、脳卒中、腎不全など全身疾患を引き起こすと注意を喚起しています。そして日本人の死因3位の誤嚥性肺炎も歯周病菌と関係迄述べています。

 

 また、歯周病が進み、歯がなくなると、認知症になる可能性が高まる。歯の保有数や治療の有無は、脳の萎縮にも関係することがわかったのだ。

 

 そんな恐ろしい歯周病を加速させるのが、喫煙だ。口の中を見ると、タバコを吸っているかいないかがすぐにわかる。ニコチンによる色素沈着だけではない。血流が悪いために酸欠が起き、粘膜の細胞はますます再生能力を失い、口の中は焼けたようにただれている。血流が低下するから、白血球などの免疫細胞も少なくなり、歯周病菌が繁殖するのだ。

『喫煙者と禁煙者の口腔内』

 

 

 これまでむし歯も歯周病もなく、きれいなピンク色の歯肉だった人が、何年後かに診ると口の中の様相が変わり、歯肉にはばい菌がびっしり付いているというようなこともある。それは、生活に何か問題が起きているということなのだ。仕事がうまくいっていない、経済的な問題、夫婦間トラブル、離婚、介護疲れ等々。

 

口の中は寿命だけでなく、その人の生活環境や人生までも表すのだ。 口腔ケアという生活習慣を身につけることが、歯と全身の寿命を延ばし、人生の後悔を1つ減らすことにつながるはずだ。

『30代の重度の歯周病症例の術前の口腔内』

『専門医に歯周処置を依頼した術後の口腔内』<保存不可能な歯牙は抜歯されている>

『同症例を矯正治療した口腔内』

 

とこの一般歯科医は述べています。これには私も同じ考えであり大いに賛同はするものの、口腔ケアだけで本当に充分なんでしょうか?と云う疑問がどうしても拭えません。

 

勿論ケアは非常に大事ですが、その前に口腔内の環境を改善する事が重要なのではないでしょうか。すなわち24時間口唇が閉鎖(唾液が乾燥しづらい)できる口元とケアしやすい綺麗な歯並びがあってこそ口腔ケアもより効果的であり予防にも繋がるのではないでしょうか。一日も早く矯正治療で綺麗な歯並びと美しい口元(口腔内環境)にすることが、高齢になって「歯科の定期検診を受けていれば良かった」といった後悔は少なくてもしないと思います。

『10代の初診時口腔内』

『術後口腔内』

 

『10代の初診時の口元』

<上が意識して口唇を閉じている口元、下がリラッククス時の口元で何時もお口ポカンの状態で口腔内の環境が良くないことを示している>

『術後の口元』

<意識しなくても24時間口唇が自然に閉鎖した口元で良好な口腔内環境を示している>

 

美味しいものを美味しく食べ、お友達と楽しく会話を楽しむことが一生出来る人生は本当に幸せだと思います。しかし、こうした当たり前の事が加齢と共に段々と出来なくなって初めて歯科の定期検診を受けていれば良かったという後悔が生じるようです。しかし、気付いた時にはすでにと云うのが現実のようです。

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

 

矯正治療における抜歯と非抜歯の歴史

 現代矯正学の父であるDr.Angleの弟子であったDr.tweedは、Dr.Angleの死後彼の患者を引き継ぎました。Dr.Angleは典型的な非抜歯論者であり当然彼の患者さんは全て非抜歯で治療をされていました。そんな中で後戻りをした患者さんもいて、それら患者100名をDr.tweedは抜歯して再治療を行ないました。

 

その再治療をした100症例を1940年にサンフランシスコの矯正学会にて世界で初めて症例提示を行ないました。しかし、其の当時は非抜歯論が主流であり、Dr.tweedは抜歯したことで学会や歯科医師会の幹部から猛烈な批判を受け、今迄開業をしていたサンフランシスコの医院から片田舎のアリゾナ州のツーソンへ引っ越しをせざる得なくなりました。

 

しかし、サンフランシスコの素晴らしい100症例提示を見た若い歯科医師達は、矯正学会や歯科医師会とは違いDr.tweedを強く支持し、寄付を募りツーソンにTweed Foundationを創立しました。

 

この1940年を境に抜歯、非抜歯論は決着がつき、抜歯が必要な症例は、抜歯をする。抜歯が必要ない症例は非抜歯で治療を行なうというものになりました。それから約80年経過した現在日本では未だに非抜歯にこだわる歯科医がいるのも事実ですが、ここにはアメリカ人(白人種)と日本人(黄色人種)の解剖学的な違いを理解していないのではと疑ってしまいます。

『日本人と欧米人の比較顔貌図』

 

農耕民族である日本人に比べアメリカ人は狩猟民族であるため歯のサイズが小さいが歯根は長く肉等固い食物を食べるのに適して、下顎骨もそれを取り巻く咀嚼筋も発達している。日本人はお米を主食としてすり潰すのに適した臼のような形態の歯で溝も浅く大きな歯だが歯根は短く下顎骨やそれらを取り巻く咀嚼筋も白人ほど発達していない。それと白人は鼻が高く、オトガイ隆起も発達している為、口元が最初から整っている人が多いが、それに比べ日本人は鼻が低くオトガイもそれほど発達していなく、口元はどうしてもゴボ口や突出している人が多いのが現状です。また最初から口元が整っている日本人は、八重歯のような凸凹の歯並びが多くなります。その上、頭蓋の形もアメリカ人は長頭形で歯列も同様に奥深く長い、日本人は短頭型で歯列も横に幅広く奥行きがないためアメリカ人に比べ歯が並べる空隙がありません。以上の理由からアメリカ人に比べ日本人は最初から綺麗な歯並びと、整った口元にはなりづらい為、抜歯の比率はアメリカ人に比べかなり高く、7〜8割が抜歯の必要があると云われています。逆にアメリカ人はこの比率は全く逆で7〜8割は非抜歯で綺麗な口元と歯並びのどちらも確保出来ると云われています。

『欧米人の横顔』

『日本人の横顔ゴボ口』

『日本人の比較的調和が取れた口元』

『その口腔内の八重歯』

『日本人の抜歯症例』

『術後口元』

 

日本において非抜歯論を唱えている歯科医は、単に歯だけ並べる事を目的とし、口元の改善は二の次といった考えがあるようで、術前と術後の顔貌の比較写真を掲載していないものが多く、また掲載していても見違えるように変化した旨の注釈は入っていますが、どこが変化したのか判らない写真も多々見かけます。

『ネットで見つけた非抜歯症例−1画像』

『ネットで見つけた非抜歯症例−2画像』

『ネットで見つけた非抜歯症例−3画像』

<いずれも1940年に決着した抜歯非抜歯の結論を理解していないと思われる症例です。その他にもネット上では多数見られますが、本当にこうした口元で口腔内の環境が良好な状態を保ことができるのでしょうか?>

 

結論として80年前同様に抜歯が必要な症例は抜歯をする。抜歯が必要ないのであれば非抜歯で治療を行なうということです。綺麗な歯並びを確保するのは当然ですが、整った口元そして美しい横顔でなければ、口腔の機能(咀嚼と発音)を長く維持出来る環境とは言えないのです。

 

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の認定矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

歯科医院の標榜する看板から見えて来るもの

 歯科医院の標榜する看板についてのお話しです。実はこの看板から色々な物が(情報)見えてきます。その医院のドクターの臨床レベルや治療に対する考え方から人間性迄垣間見えてきます。こうした情報は自分に合った医院選びの参考になるかと思います。

 

標榜の基本中の基本的考え方は、誰が責任者なのかを明確に標榜することです。一般的には責任者である院長の名前を明記することですが、例えば横文字や地域名だけを標榜するのは、責任者が不明であり何か在った場合の責任所在も明確でないという事になります。また、中には院長が責任者でなく、雇用されている場合など何度も院長が変わる場合もあるのでその都度名称を変更するのも大変なので責任者の名称を標榜しないと言うケースもあります。

 

『当院の入口看板で責任者の名前と専門科の表示、歯科医師で歯学博士を取得している事が明記してあります』

 

歯科で厚労省から認められている標榜科は、一般歯科、矯正歯科、小児歯科、口腔外科の4つだけです。その他に厚労省が認可していない標榜科として審美歯科、美容歯科、インプラント、美白、ホワイトニングなどですがこうした標榜の横に○○研究所などと書かれたものも多く見られますが、単なる不法標榜を回避するための手法として用いられているものです。

 

『責任者、院長、診療科目など明記無し、辛うじて歯科医院かな?と言った歯科情報を殆ど得られない入り口』

 

厚労省が認めている4つの科の中で一般歯科は、大別すると保存科(ほぞんか)と補綴科(ほてつか)という2つの専門科に分かれています。この1つの専門科を習得するには、臨床能力を担保された指導者の下で、フルタイムで約10年の日時を要します。そう考えると現実問題として大学を卒業して1つの科を習得するのに10年掛かるわけですから、どんなに若くても34.5歳でやっと一つの看板を標榜するのが関の山と云うのが現実です。

 

『英語記載の医院名、責任者記載無し、診療科目七科とかなりの数ですが、責任者は歯科医か?であればかなりの高齢なのか、これだけの診療科目であれば少なくても常勤歯科医が5、6名以上はいるのかと予測されますが・・責任者に関する個人情報は表からは一切不明ですが、おしゃれな歯科医院です』

 

ところが実際には、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科と厚労省が認可している標榜をすべて掲げている歯科医院が沢山見られます。ここで疑問に感じるのが、もし一人でこれだけの専門科を習得するには最低でも40~50年の月日を要する訳です。当然の歯科医は70歳は軽く超えた先生でなければ腑に落ちないのですが、実際には、どうみてもそんな年齢には見えないバリバリの若手歯科医というのが現状です。

 

またこれらの標榜プラス厚労省が認可していない標榜まで加えている歯科医院も多く存在しますが、こちらを本当に研修し習得しているのなら、その歯科医は軽く100歳は超えていることになります。

 

『なんでもかんでも標記するのは、できもしない事を自ら表明しているのと同じです』

 

本当に研修して習得した専門医は、自信があればあるほどその専門科にこだわりがありますので、一つの科多くても二つの科しか標榜しないものなのです。そして一つの専門科を習得している歯科医は、他科との専門医と連携治療を積極的に取り入れていますので、結果として一人の患者さんに対し複数の専門歯科医が治療に当たりますので広く深い治療となります。

 

こうした歯科医院の掲げる標榜看板から、その歯科医院のポリシーや歯科医の臨床能力や治療に対する考え方を推し量ることは十分可能なのです。患者さん側からすれば、自宅や職場から近い、歯科に関する治療が全て一カ所の歯科医院で行なえるといった利便性で判断しがちですが、これだけ医学が進歩した中でたった一人の歯科医があれもこれもなんて治療はもはやあり得ないのが現実です。その結果はどうしても浅く広い治療にならざるを得ません。こうした情報を理解して歯科医院を選択する事が自分に合った治療を選択する一助に繋がると思います。

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜、第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の認定矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

 

矯正専門医から見た歯や口の悩みのアンケート項目に対する疑問

 虫歯、歯周病、知覚過敏、口臭、歯石歯垢、歯の黄ばみ、歯茎の痩せ、歯肉炎、歯に物が挟まる、歯並びが悪い、舌苔が付く、と云う悩みから1つだけ選んでもらうと、30代以下は「口臭」「歯の黄ばみ・くすみ」、40代以上になると「歯周病」が多くなります。と云ったアンケート結果が女性専用雑誌からの転載でネットに掲載されていました。

 

このアンケート質問に限ったことではありませんが、これらの質問事項の中で虫歯、歯周病、口臭、歯石、歯茎の痩せ、歯肉炎、歯に物が挟まる、歯並びが悪い、舌苔が付くといった類の悩みが必ず掲載されています。しかし、これらの悩みは全て共通している主原因が在り、この主原因を解決すれば知覚過敏と歯の黄ばみ意外の悩みは、全て無くなると云う事がアンケート作成者には理解されてないように思います。

 

歯磨きは毎日きちんとしているという前提条件のもとですが、これら其々の質問で、まず虫歯については、口腔内の細菌が不安定なために起きるもので、唾液で充分浸潤した口腔内であればこの細菌叢は安定して虫歯菌の増加は抑制され、虫歯にもなり難くなります。歯周病も同様に唾液が充分浸潤していれば歯周病菌の増殖は抑えられ歯肉炎などの炎症は起きづらくなります。口臭に関しても同じで唾液の乾燥から特定菌が増加して臭を発生しこれが口臭の原因になります。歯石は唾液が乾燥することで唾液中のCaが石灰化したものです。舌苔が付くのも唾液の乾燥により口腔内の常在菌の不安定が原因で特定の菌が増殖することで生じます。

『悪い形態の歯並び−1』

『悪い形態の歯並び−2』

『悪い形態の歯並び−3』

『悪い環境の口元−1(ゴボ口)』

『悪い環境の口元−2(ゴボ口』』

 

そして歯並びが悪いと言う項目についても、口元が突出(ゴボ口)して唾液が乾燥しやすい形態なのか、口元は突出はしてないがガタガタの歯並びで歯磨きしづらい形態なのかで環境は異なります。前者は環境としては非常に悪いが清掃はしやすい、後者は環境としてはそれほど悪くはないが、口腔内清掃がやりづらいためどうしても磨き残しが生じ結果として虫歯になってしまう。

 

しかし、この両者はどちらも形態は悪いがゴボ口の方が八重歯より環境も悪く歯肉炎、歯周病など重症になりやすい環境と言えます。逆に八重歯は歯磨きしづらいと云った形態は悪いものの比較的口元は閉鎖しているケースが多く唾液が乾燥しづらい分歯周病なども比較的進行しづらい環境にあると言えます。

 

こうして質問内容をみてみると、殆んどが口腔を取り巻く形態と環境から生じる問題ばかりであり、単純にきれいな歯並びにして、形態を改善し、口元を自然に24時間閉鎖出来る環境にしてあげれば殆どの問題は解決します。

 

また知覚過敏に関しては歯磨き粉の使い過ぎによるエナメル質摩耗によるものですから歯磨き粉の使用を減らせば問題は解決します。歯の黄ばみやくすみに関しては、出来れば掛かり付け歯科医院で定期的に健診と清掃を行なってもらうことがベストだと思います。

『良好な形態の歯並び−1』

『良好な環境の口元−1』

『良好な形態の歯並び-2』

『良好な環境の口元-2』

 

こういったアンケート質問を見ると一つの原因から発生する複数の問題点をバラバラに捉えているよう思えますし、そのバラバラの問題を結局対症療法だけで解決しようとする傾向があるように思えます。同じ口腔内での問題点なのに何故バラバラで捉えようとするのでしょうかね。これでは問題解決の糸口にする折角の質問が、あまり根本的解決に生かされないように感じるアンケート結果が多過ぎるのではと思いますね。

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は神奈川県藤沢市の認定矯正専門医とりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

 

歯並びと介護との関係

 少子高齢化に伴い、高齢者の要介護者は年々増加の一途を辿っています。その介護者の多くは、口腔機能を充分に発揮出来る形態と環境を持っていないのが現状です。すなわち、高齢になればなるほど歯を喪失し、食事を摂るための咀嚼機能は衰えて、偏食にならざるを得ないため、栄養的に偏ったり、また丸呑みして消化器系に負担をかけて消化器系疾患になる危険性は高まるばかりです。

 

こうした加齢と共にだんだんと歯を失うことは、決して自然な事ではなく、自己管理がきちんと出来なかった結果なのです。厚労省の平成28年度の実態調査においは80才で20本以上の自分の歯を有している方が51%、逆に20本以下の方も49%と約半数の方がいます。

 

しかし、20本以上残存していても食事や会話を充分に楽しめる方がこの中でどの位いるのか?は不明です。20本以上の天然歯が残存していても、本当に若い時と同じように食事を充分に咀嚼し消化器系に負担なく嚥下できるのかとなると、この20本以上の残存達成者の51%の中の半分もいないと思われます。

 

自分の歯に対して歯ブラシやケアを行なうのは当然ですが、こうしたケアを行なえば天然歯が健康な状態で残るとは限りません。それは口腔内の形態と環境の良し悪しが大きく関係してきます。その良好な形態と環境とは、1、きれいな歯並びで上下緊密に咬合していること。2、口元は24時間自然に閉鎖出来る形態であること(お口ポカンではない)。3、1,2の条件を満たした上で口腔内ケアを毎日欠かさずおこなうこと。

 

以上の条件をクリアーして初めて末永く美味しく食事を摂る事も楽しく会話をする事も可能になります。

『良好な形態と環境の口腔内と口元』

確かに20本以上の天然歯が残っていても、歯並びが悪ければケアが難しくどうしても汚れが残りやすく残れば必ず虫歯になります。また口元が閉鎖しづらくお口ポカンの状態なら、口腔内の唾液は乾燥し、唾液の免疫的機能は発揮出来ず常在菌の不安定化に繋がり、虫歯や歯肉炎そして歯周病になり、結果残りの天然歯も失う原因となります。このようにして口腔の持つ機能を失っていくのが現状です。

『不良な形態と環境の口腔内と口元』

そして、さらにこうした天然歯を喪失した方は、入れ歯やインプラントといった機能回復のための人工物を入れることで一時的な機能回復は期待出来ますが、介護施設などに入ると義歯など誤飲に繋がる人工物は、使用させてもらえず流動食などに代えられて益々咀嚼する機能は低下し、脳への刺激も減少し要介護の症状はより悪化するというのが現状です。

『20才代後半の不良な形態と環境を持つ口腔内と口元(歯周病)』

 

『治療後の20才代後半の形態と環境の変化』

 

『30才代の不良な形態と環境を持つ口腔内と口元(重度の歯周病)』

『治療後の30才代の形態と環境の変化』

<歯周病専門医と相談し保存不可能な歯は抜歯した症例で、通常の矯正治療とは異なり健康な歯を残存さることを優先特殊な矯正治療。>

 

『40才代の不良な形態と環境を持つ口腔内と口元(重度の歯周病)』

『治療後の40才代の形態と環境の変化』

<歯周病専門医と相談し保存不可能な歯牙の抜歯を行い、部分義歯を装着した症例です。>

 

こうした口腔機能の変遷は数十年単位での時間経緯ですが、口腔機能を充分に発揮出来る形態と環境を10代できちんとした矯正歯科治療で手に入れるのと30代で手に入れるのと、また、40代ではそれぞれの残りの人生は全く異なると考えます。しかし、こうした形態や環境を改善しないままの人生は、間違いなく食事を美味しく食べ、友人や家族と会話を楽しむことは、高齢になればなるほど確実に難しくなることは間違いありません。

 

ゴボ口のおじいちゃんおばあちゃんは余り見た事ないですね。それは歯周病などで歯を失い義歯等になって口元が改善された為というのが主な理由として挙げられます。しかし、歯を失って口元が改善されるよりも自分の天然歯が存在しているうちに改善されるのとでは人生全く違います。

 

口腔の持つ本来の機能である、食べる(咀嚼)話す(発音)ことは、人生において非常に大切な事であり、この機能が失われることは、人生に終わりを告げることを意味するほどです。この機能を長く維持するための形態と環境がなければ決して人生を心から楽しむ事は難しいと云わざるを得ません。

日本のプロ野球選手の歯並びに対する意識

 日本のプロ野球選手が集まり、野球に関する選手間の裏話的な話しが聞けるのかと思い年始の特別番組を見たのですが、驚いたことに何だかお金自慢大会と化して高級腕時計、高級外車、ブランド品、豪邸の自慢ばかりで、これが子供達に夢を与えていると明言していた選手が複数いたのには本当にびっくりしました。

 

しかし、それ以上に驚いたのは歯並びがガタガタや反対咬合などスポーツ選手として身体が資本にも関わらず、一昔前ならいざ知らず基本中の基本の口腔機能をキチンと管理できていない野球選手がいることにさらに驚きを感じました。

『歯並びに問題のある選手−1』

『歯並びに問題のある選手−2』

『歯並びに問題のある選手−3』

 

こうした不正咬合のままプレイを続けることが、噛み締めた際の奥歯の一部に過重な負担が加わり、その一部の奥歯は破損し、歯科治療をしても噛み締める力は以前より低下し打撃にも投球に悪い影響がでるのは当たり前のことなのですが・・・

 

野球選手の寿命は個人差がありますが、歯並びに問題のある選手はパフォーマンスの低下とともにその選手寿命は短くなる傾向にあると思われます。有名な話しで、王貞治選手が現役引退を決めた大きな理由は奥歯がボロボロになり、思いっ切り噛み締めができなくなり打球に今迄の様な飛距離が出なくなった事を述べていました。

 

あれだけのホームランバッターでも奥歯がきちんと噛み合なければ打った瞬間、ホームランという手応えにも関わらず外野フライになってしまうというホームランバッターには屈辱的な事だったと思いますね。まだまだ現役で充分やって行ける状態で在ったにもかかわらずホームランバッターのプライドが引退を決意させたと思います、潔さが際立つ引退でした。

『現役時代の王選手』

 

この王選手の引退の理由は有名な話しですが、引退の理由に関するこうした歯並びや噛み合わせが野球選手ばかりでなくスポーツ選手のそのパフォーマンスに大きく影響することを意識している選手と全く意識もしていない選手がいるようです。

 

何しろガタガタの歯並びで高級腕時計をして高級外車に乗っている選手を見ると、子供達に夢を与えているとはどうしても思えないですね。それだけの高級腕時計や高級外車を買うお金があれば、スポーツ選手としての活躍を長く続けるための自己投資として、また健康のために歯並びを治して野球で活躍し施設や被災地等への寄付をすることの方が、ファンや子供達にも夢を与えるのではないでしょうか???。

『歯並びに問題のある選手−4』

アメリカのメジャー選手はまず殆どの選手が矯正してきれいな歯並びと噛み合わせを確保しているのに、日本の野球選手は、まだまだ一部の選手だけしか歯並びに対する意識は低いように感じます。残念ながら自己の健康管理よりブランド物を持つことに価値観をおいているようですね。

『元ヤンキースのジーター選手』

『エンジェルスの強打者トラウト選手』

 

一昔前の野球選手である新庄、清原、中村紀洋元プロ選手達はガタガタの歯並びだったのを現役晩年には異様に白いセラミックの差し歯にして歯並びを見掛けだけ治していましたが、あれでは上下を正しく噛み締める事は出来ませんので、飛距離は当然落ちてしまいます。彼等の歯科治療は、選手生命を延ばす治療ではなく、審美的要素がメインの治療ですから、多くの芸能人の差し歯と同じですね。

『ガタガタの歯並びを差し歯にしたOB選手達』

 

さすがに、今はこうしたセラミックの差し歯を入れる現役野球人は少なくなりましたね。逆に徐々にですが矯正装置が入っている野球選手も若干ですが見るようになりました。将来的には日本人のスポーツ選手も綺麗な噛み合わせの歯並びで世界で活躍する選手が増えていくことを期待しますね。

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は認定矯正専門医のとりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム

 

歯の数と大きさに関する人類の進化

 人間は人種に関係なく、元来歯の数28本(親知らずは現在歯の数には含まれていません)と形態(大きさ)は決まっています。だからこそ上下左右の対称性を維持することができ、初めて理想的な緊密な咬合を得ることができるのです。

 

しかし、最近しばしば歯科検診などでも見かけることですが、最初から歯の数が足りない(先天性欠如歯)や矮小歯、円錐歯(奇形歯で歯のサイズが元来より小さい歯)と呼ばれる歯を持つ人がかなりの頻度でいます。また逆に過剰歯といって通常の歯数より多い歯を持つ人もいます。

 

歯の数が多い場合は、抜いて数を合わせることが可能なので早期に発見処置をすればあまり問題は無いのですが、数が最初から足りないや小さな形態という場合は、上下左右に非対称が生じるため、放置すれば必ず噛み合せに問題が生じてきます。

 

先天性欠如歯や矮小歯、円錐歯は過剰歯よりも多く、私が学校歯科医を担当している小学校でもクラスに1~2名は必ず居るといった状態です。

 

人類は未だに進化を続けている途中であり、原始時代に火を使うようになってから、調理された食べ物は柔らかくなり咀嚼筋群の負担を軽減し、それに伴い咀嚼筋群の縮小(進歩的退化)と下顎骨の縮小(進歩的退化)を招きましたが、歯の大きさは原始時代に比べて咀嚼筋や顎骨のように縮小することはなく、そのまま大きさを保っています。そのため小さくなった顎骨の中に大きな歯が生えて来るようになり、歯並びに問題が生じるようになりました。そのことに適応するように、最初から歯が小さくなったり、歯の数が少なくなったりと適応をみせているものの、現時点では顎骨と歯の大きさには大きな不調和が見られます。

 

また、咀嚼筋群の中の側頭筋も退化したことで、側頭骨を圧迫していた筋肉が薄くそして付着部位が下がったことで、頭蓋骨が球形になりその脳の容積を増大させる結果となりました。

 

『原人と現代人と側頭筋の付着位置の変化の図』

『北京原人の頭蓋模型』

『現代人の頭蓋模型』

 

こうして今も人類は進化を続けて来ていますが、未だに適応していないのが顎と歯の大きさの不調和(Discrepancy)であり、その適応の形が、先天性欠如歯と云われ、最初から歯の数が不足している状態が適応の結果となると言われています。おそらく未来の人類は今の人類よりも少なくても4〜8本の歯が少なくなることで適応して、きれいな歯並びになると云うのが人類学や生物学での定説となっています。

 

歯と顎の不調和が現代人には非常に多く見られますが、その影響を受けた典型的な歯並びが八重歯もしくはゴボ口です。八重歯の場合は、歯並びは凸凹ですが、口元の調和は比較的取れ口ポカンではありません。逆にゴボ口は歯並びがそれほど凸凹ではありませんが、口元の調和が取れていないためリラックス時には口ポカンとなるのが特徴です。この八重歯もゴボ口も共に歯と顎の不調和から来る不正咬合なのです。

 

<八重歯の口元と歯並びの特徴>

『八重歯の人の口元 術前−1』

『八重歯の人の歯並び 術前−1』

『八重歯の人の口元 術後−1』

『八重歯の人の歯並び 術後−1』

 

<ゴボ口の口元と歯並びの特徴>

『ゴボ口の人の口元 術前−2』

『ゴボ口の人の歯並び 術前−2』

『ゴボ口の人の口元 術後=2』

『ゴボ口の人の歯並び 術後−2』

この不調和を解決する為には現時点では抜歯をして矯正治療を行なう方法が最も自然な手法とも言えます。勿論歯と顎の不調和がなければ抜歯は必要ありませんが、残念ながら現在の日本人では調和のとれた人が少ないのが現状です。

 

こうした現実を踏まえると非抜歯の適応者も残念ながら少ないと云う事になります。

 

 

当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。

 

お知らせ:第二日曜に続き第三日曜日も診療をしています。

気になる歯並びや口元の相談は認定矯正専門医のとりす歯科矯正まで

TEL 0466-27-5050   E-mail to-ortho@shonan.ne.jp

初診予約フォーム