アンナちゃん見つけた | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

 

アンナちゃん見つけた

 

無断転用禁止

 

 

 

雪虫の大群から逃れて、開田高原のメインスペースへやって来た。

 

 

この高原のシンボルともいうべきコナラの一本木の紅葉はやはり進んでいないのう。

 

想像以上に秋は遅いようじゃ。

 

 

 

 

 

ブルーベリーはかなり紅葉してきたが、例年ではもっと深紅になるはずじゃわい。

 

 

 

 

 

 

 このエリアでパチリパチリやっているうちにふと思い出したことがあったのじゃ。

 

 今年9月にこの高原へ来た時、小学校の校庭の片隅に厩舎があったのじゃよ。

 

 小学校の子供たちがここで「アンナちゃん」と名付けた馬を飼っているらしいのじゃが、その時は肝心の馬の姿が見えなくてのう。

 

その時の様子は下記でご覧くだされダウンダウン

 

 
 
 

 もしやすると今日はいるかもしれないと思ってまた覗きに行ったのじゃわい。

 

 

 ところが今日も厩舎は空っぽなのじゃ。

 

 ちょうどその時、職員室に人影が見えたから声をかけてみたのじゃよ。

 

 「アンナちゃんはどこにいるのですかいのう」と問うワシ。

 

 すると先生らしき女性が出てきて答えてくれたのじゃ。

 

 「アンナちゃんはこの先の〇〇先生の牧場に居ますよ。1週間に数度はここへ帰ってきて遊んでいます。直ぐ近くですから行って見てください」

 

 お礼を述べて早速出かけてみることにしたわい。

 

 ただ先生が牧場で世話しているなんぞ、ちょいと腑に落ちぬのじゃがとにかく行って見るか。

 

 

 

 

 

 

校庭にも雪虫が群れていたのでついでにパチリ。

 

 

 

 

 

 場所はすぐわかったわい。なるほどこじんまりとした牧場があって馬の姿が見える。

 

 しかし馬は2頭いるのじゃよ。

 

 どちらの馬がアンナちゃんだか分からぬわい。

 

 その時、犬を連れた男性が前の住宅から出て来た。

 

 早速「アンナちゃんはどちらの馬ですかいのう」と尋ねてみたのじゃよ。

 

 「大きい方がアンナちゃんです。小さい方はその子供もですよ」

と答えが返って来た。

 

 なるほど。そうだったのか。

 

 そこでさらに疑問に思っていたことを聞いてみたのじゃよ。

 

 「学校の先生が牧場をお持ちですかいのう」

 

 「私は獣医です」

 

 な~るほど。

 

 それで先ほど教えてくだされた女性が「〇〇先生」と言ったのじゃわい。

 

 わしはてっきり小学校の先生と勘違いしてしまったのじゃ。

 

 きっと獣医さんが子供たちのために馬を貸していたのじゃのう。

 

 なかなかいい話ではないかえ。

 

 お許しを得て写真を撮らせてもらったわい。

 

 

 この馬がアンナちゃん。

 

 母親だからといってそれほど大きくはないぞえ。

 

 この高原は日本古来の在来馬の保存地区でのう。

 

 この辺りの馬は胴長短足の小ぶりな馬じゃから、外国由来のサラブレッドとはチト違うのじゃわい。

 

 

 

 

 

 こちらはアンナちゃんの子供。

 

 なぜか柵の中にあるもう一つの柵に入っているのじゃ。

 

 母子別々とはかわいそうな気がするが、何か理由があるのじゃろうのう。

 

 わけを聞きたかったのじゃが「先生」は犬を連れて散歩に行ってしまわれたわい。

 

 

 

 

 

 やっとアンナちゃんに出会えたところで、今度は以前に勿忘草の咲いていた池の辺りへ来てみたわい。

 

 

 

 

 

花はもちろん済んでしまっているが、葉っぱはまだ青々として元気いっぱいじゃ。

 

 

 

 

 

 来年にはまた可憐な花を咲かせてくだされや。

 

 

 

 

 

 勿忘草に埋もれて静かに眠る睡蓮の残り葉。

 

 

 

 

 

排水口。

 

 

 

 

 

 お天道様が西に傾いて、周りの山々に西日が当たるころになった。

 

 

 

 

 

気がつけばお月さまがあんなところに。

 

 

 

 

 

 

 

 今夜の宿泊地に決めたコナラの一本木の広場に戻って来たわい。

 

 お天道様はすでに御嶽山の彼方へ。

 

 

 

 

 

 

まるで雲がない夕焼けはちょいと味気ないのう。

 

 

 

 

 

一番星。

 

葉っぱにピントを合わせてやったら、お星さまがボケて大きくなったわい。

 

 

 

 

 

 

”動くホテル‟へ戻ったのが午後5時41分。

 

何と! 気温は14℃じゃ。

 

この高原の気温としてはけた外れに高いわい。

 

ホントは冷え込んだ朝がいいのじゃがのう。

 

せっかく新調した手袋も今回は役に立ちそうもないわい。

 

それでは明朝まで

 

 

つづく

 

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