山中教授の美徳は賞賛に値するのだけど、そこまでしなくてよかったな。 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

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日本には日本の宝であるこういう科学や芸術、スポーツ、産業界などの優秀な人材に泥を塗り叩くこと画大好きな人たちが少なからずいます。だから責任感の強い山中さんゆえ、CIRAの所長として、そのような研究者の不正を防げなかったという自責の念から、お詫びされているという言葉を逆に利用して、山中教授が悪かったんだという間違った感覚を持ってしまっている人たちがいるので、きちんと話をしたいとおもいます。

 

 

山中教授の講演会にいったことがあります。
当時書いたブログです。

iPS細胞の山中教授でも寄付を集めでマラソン走るなんて!( ノД`)シクシク…
https://ameblo.jp/calorstars/entry-12299484528.html

ノーベル賞科学者でありながら、誠実で穏やかな人柄。いわゆる偉そーなところがどこにもない人物で大好きな科学者なのです。

 

そんな風に流されてはいけないのですが、このようなことがあるたびに研究で成果をあげてほしい大切な科学者、芸術家、スポーツ関係者などの優秀な人材はマスコミに目をつけられて泥を塗られてしまうこの国よりもほかの国に流出するのも致し方ないなぁと思ってしまいます。とても残念なのですが、この国にはすでに人を育てる。失敗をみんなでカバーする。お互い助け合う。人の欠点をあげつらって集団でいじめることはよくないことだと考える良識がなくなっているようなのです。

 

 

小さい頃そういうことはよくないよーと幼稚園で教わった気がするのだけど、昨今は批判することは正義のように考える風潮がるようで、どんどん日本のいいものは泥を塗られクズにされてしまいます。外から見ててこの国のカタストロフィーがつらくて息苦しくなりますよー。

 

 

このブログでこれからかく「本論」とは関係ないけど、第一報で共同通信があたかも山中教授自身が不正をしたかのような誤報があり、そのURLをかえることなく、記事を全文作り替えたという事件が発生しています。この件も山中教授が悪いという人が出る原因ではないかと思います。

 

共同の誤報の記事はほかの人たちが書いているのでここでは、念のため貼っておくだけにします。
■共同通信、山中氏の記事全面書き換え「編集上必要と判断」 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/26/news120.html …

 

--------- こっから本題 前置き長くてすんません。----

 

今回の事件というのは、共同の誤報があったので山中氏の事件と誤解しているひとがいることもあるのですが違います。

 

山水助教(准教授ではありません)が捏造・改竄をおこなったという話です。

 

まず話はここからです。これ大事なのでしっかり押さえておきましょう。

 

論文を書いて実際に学会などで活躍している大学の先生にこの論文について、所長や教授などに連帯責任があるのか?ということについて教えていただきました。

 

人によっては「盗作」呼ばわりする人がいますが、

引用はルールに従って「勝手に」にするものですから、勝手に引用した=盗作という発想はそもそもおかしいのです。引用は問題ではありません。

今回、山水助教の問題は「画像の捏造」だったのではないかと思います。

ですから盗作ではありません。

 

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ここから学会での論文についての風土の説明です。(なお、前述の大学の先生にヒアリングした話をルールに基づいて引用します(笑) 了解を得て転載していますので盗作ではありません。(笑))

 

>ここからは、文化的な違いが濃いのですが、研究者は自身の研究に対して自分で責任を持つ者なので、論文の場合、共著者でなければその内容に背筋を保つ必要はありません。その代わり、手柄(業績)にもなりません関係のないよその人のお話でしかありません。なので、あの論文がどんなに真っ黒だったとしても、その汚れが山中先生につくものではありません。

 

> あの組織は研究所なので分かり易くいえば「学部」だと思って下さい。山中先生は学部長相当です。他の大学でも、いろんなところで論文不正がありますし、研究費の不正流用などありますが、学部長がでてきて「うちでとんでもないことをしました。ごめんなさい」と謝りますが、処分の対象にはなりません。研究に関しては、個人のものだからです。逆に、学部長といえども、学部の他の教授(でなくても教員)の研究に対して口出しはできません。なので、責任を負いません。監督、介入の権限がない(少なくともそういうことはしないという不文律)ので責任の負いようがありません。

 

>このあたりが会社と違うところです。学部長、研究所長はもちろん上司ですが、一般の会社のように指揮命令系統があるわけではありません。無いわけではないのですが、それを使うことは「研究の自由」の侵害になるので事実上ないです。なので、所長だからといって、一般の会社の偉いさんや社長のように、お前の管理が悪いんだろう、ってのはちょっと成り立たない世界です。

 

>正直、「この人なんでこんなに真摯に対応してんの?神かよ!」ってのが学者界隈の反応です。それをわかってくださいってわけじゃないですが、同じく研究者友達は、「山中先生の誠実な対応に涙が出た」といっています。そういう対応をしているとご理解ください。

 

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だから、「この人なんでこんなに真摯に対応してんの?神かよ!!」と学者の皆さんが感じていた山中氏に対して共同の誤報に、「みんなが何言ってんだ?」と抗議の声があがり共同が炎上したわけです。

 

 

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そしてその上で、一般社会の話にもどると、何か社員がやらかして社長が引責辞任をするようなことがあります。そういうときは本当にトンデモないことをやらかしているわけです。

 

その企業の基準で一般社会は物事をとらえるので、山中先生が給料を差し出したってことはきっと山中先生が悪いことしたんだという印象をもち、私のFBにも山中先生が悪いと言い出す人がでてくるわけです。

 

>その上で、です。本来、無罪な山中先生の足を引っ張るのはお門違い甚だしく、おかしいなとは思います。個人的には、社員の不始末を社長が責任を取る方が、管理監督権限から考えて当然の罪の重さがあると思います。まあ、そこを比べてしまうのは仕方ないと思いますので、文句はありませんが、悲しいような、やるせないような、気持ちになります。

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自らの周りにある基準で、大切な日本の珠玉であるノーベル賞科学者を「盗作」呼ばわりするような人たちがいることを悲しいなと思います。

 

表題にした「山中教授の美徳は賞賛に値するのだけど、そこまでしなくてよかったな。」は山中先生が素晴らしい人格者だったので自責の念でおこなったことが、それを理由に印象操作をされ教授に泥を塗る人たちがいるということについて感じたから出ていた言葉です。

 

 

私は山中教授の態度に賞賛を送りたいと思います。ほんとに素晴らしい科学者(だけでなく人格者)がいるんだねーと思いました。

 

 

以上。

 

こんなことにつられてはいけないとはおもうのですが、こういう大事な日本の研究者を貶めたり叩いたりすることを平気でやる我が国の土壌や医学の発展に絶対に貢献すると分かっている研究に資金が出せない我が国の体制をみていると、残念ですが、我が国には技術や研究を育て守る力はもうない。大切なものを傷つけ台無しにしてしまうよりは、海外で潤沢な資金をうけ、名誉ある生活を送り医学に貢献していただいたほうがいいのではと思ってしまうのです。

 

この国にはもう技術を育てる力はないのではないかとおもってしまうのです。

 

ほんと、報われない国だわ。悲しいね。人の足を引っ張るより、倒れた人に手をさしのべるような国だったはずなのに・・・・日本の美徳は失われてしまったのかしら。(・_・、)

 

 

---おしえてもらったので追加して貼る。----

〇山中伸弥教授が所属する京都大学ips細胞研究所への寄付が再開されたので、支持されている方は寄付という形でも応援できます。

https://donation.yahoo.co.jp/detail/5113001/
 

 

 

 

--お知らせ--

 

政治的に行動できない自衛官を請願、署名などを通じて支援していく自衛官守る会からのお知らせです。憲法改正なども含め、自衛隊が迫りくる危機に対処できるためのルール改正、予算拡大、待遇改善などに賛同いただけるみなさんとの支援の輪を広げるための活動をつづけています。
自衛官の不遇な待遇問題などの公報やそういった問題を考えてくれる人を増やし、制度改正についての情報提供を中心に活動していますが、年に一回、衆参両院に国会請願を上げています。

 

今年も署名の締め切りは来年1月末日です。

 

ご賛同いただける方の署名をおまちしています。

 

〇請願用紙 直リンク
http://yakamochi.org/newsletter/20149mamorukai.pdf
 

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