京都の東山ロータリークラブの創立50周年記念事業の特別講演会に抽選で当たったので、
iPS細胞の山中教授の講演を聞きに行ってきました。
ともかく、最初にびっくりしたのは山中教授ですら、研究資金が足らず、寄付金集めのために教授みずからマラソンを走って寄付を募っているんだそうです。一回走ると1000万くらい集まるのだそうですが、走ってばっかりはいられないということで・・
(国から40億円の補助はでていますが600人を超える研究所職員や数多くの研究をこなすためには、本当は100億ほしい。でもお金がないから寄付集めに奔走する。)
涙です。京都東山ロータリークラブさんがその場で300万円の寄付をしていて、高須先生もそうですが、「お金持ちってこうでなきゃなー。かっこいーっ」て思いました。お金もちをねたむ傾向が高い我が国ですが、お金持ちに気分よくお金をいいことにどんどん使ってもらえる国に戻ってほしいです。我が国には太鼓持ちという文化だってあったんですし、うだつがあがったら村をあげて喜んでいたのが日本国の正しい感覚なんでございます。思い出しましょう。
私も現地で募金箱に心ばかりですが、寄付してきました。こちらから基金に寄付できるようですから、ぜひお志をどうぞ。↓↓↓↓↓
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/
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さて、「iPS細胞がひらく新しい医学」という講演内容について概略をまとめます。
この確実に世界中の人のためになるこの研究に日本国が本気で投資できないことが嘆かわしいとおもいながら、その内容をまだまだ知らない人がいるんだろうということが大きな原因とおもうのでできる程度のことを書きますね。
まず、とても重要なこと、山中先生が医学を志したきっかけは、お父様が事故でのケガの治療で輸血し、その後その輸血が原因でC型肝炎になってしまったこと。当時まだC型肝炎のウィルスは見つかっておらず、治療方法がないためにお父様は結局その病気でなくなってしまったが、その事故があったために、医者になれと言われ、医学部をめざしたということです。
お父さんを亡くした年にC型肝炎ウィルスが見つかり、その後治療方法も見つかりました、しかし当時はなすすべもなかったということです。
肝炎ウィルスがみつかってから25年たってやっと規定通りの数か月その薬を飲み続ければ、99%の人が肝炎ウィルスから救われるという薬がつくられました。25年かかったのです。さらに、その薬は1錠55000円と高額で1人あたり500万円のお金がかかる計算になるのだそうです。
このように
医療の研究と開発の大きな問題は2つで
○時間がかかる
○お金がかかる
この2点の大きな問題なのです。山中教授のお父さんは病気の原因が見つかる前に亡くなったので救うことはできませんでしたが、医学が進歩すれば救える命はあるのですが、その時間とお金の問題を解決しなければならないというのが医学の課題です。
○ iPS細胞はその細胞からいろいろな形態の細胞をつくれ、理論上無限に増やすことができます。
このiPS細胞が期待されているのは、様々な機関の再生医療と 新薬開発です。
病気によって失われた器官へ細胞を移植する可能性があり、実際に実用化にむかっています。ただ、これまではオーダーメードでその人のための病気治療というやり方で研究されてきたので、どうしても高額になってしまっていました。
それを今は免疫機構を考え、最も免疫の攻撃のすくないスーパードナーと呼ばれる人の細胞をつかうことで、1人の体細胞から2500万人の人に対してつかえるiPS細胞をつくり、それをストックして汎用性の高いものを作ろうという研究をしています。
これによりオーダーメイドからレディメイド生産ができるようになるためコストダウンが図れるのではと期待されています。
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現在、輸血は若い人などの献血でささえられていますが、少子化もあり、将来は血液が足らなくなる可能性が示唆されています。iPS細胞から作られた血液もそこにつかえるようになるのではと注目されています。
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また難病への新薬開発のためにもiPS細胞が使われ、重要な役割をはたします。
難病の研究例として、
ALS 筋萎縮性側索硬化症 という病気があります。これは神経の中で運動神経のみが死んでしまう病気です。運動神経以外の神経はすべて生きているので、体を動かすことはできなくなりますが、知覚はあり考えることもできるのですが、運動神経が死んでしまうために体が動かせなくなってしまう病気です。
この病気を研究しようとおもうと、生きた運動神経が必要ですが、生きている人から運動神経をとるとその部分が動かなくなる。だから、脳死で提供されたドナーの運動神経がまだ生きている状態など本当にまれな時しか実験できる運動神経が手に入らない。だから研究もできず、薬も開発できない。
そこで、このiPS細胞から運動神経をつくってそれによって実験をするということができるようになります。
そういう形でiPS細胞は新薬開発に使えるのです。
現在30以上のプロジェクトを同時進行ですすめています。600人の研究所の職員がいて、さらにこの研究を伝えるための教育機関なども必要なのでどうしても資金が足らないようです。
お金さえあれば、この研究は世界中の人のためになり、日本の製薬産業など大きな発展をもたらします。日本人に富をもたらす大事な研究なのです。
米国などは研究者に大金を投じて、研究させます。
こういう大事な研究が外国に逃げてもらってはこまります。
ノーベル賞研究者を募金あつめのためにマラソン走らせている場合じゃないのです。
たまたま京都東山ロータリークラブの講演に抽選で当たったのでこの話を聞いてきました。
私自身は庶民なので、小さな寄付しかできませんので、運よく、文章は書けるのでそこで貢献したいとおもいます。
山中教授の「iPS細胞研究基金へのご寄付のお願い」をこのブログでしておきたいとおもいます。
ぜひ、研究基金へのご寄付をお願いします。
私も現地で募金箱に心ばかりですが、寄付してきました。こちらから基金に寄付できるようですから、ぜひお志をどうぞ。↓↓↓↓↓
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/
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以下、私の日刊SPA!記事の広報でございます。こちらも重大な問題なのでぜひ読んで下さい。
平日にネットを見る人のために、もう一度回覧。
国を守るために、一般の自分のお仕事を気を使いながらお休みして、自衛隊員のとしての能力を維持するために年間規定された日数の訓練に赴く予備自衛官のみなさんが訓練で一番最初に言われることが、貸与された制服(迷彩)などのクリーニング代徴収。もちろんトイレットペーパーも自腹という状況。
非常時に常勤の自衛隊員では足らないことがあるために作られた制度、予備自衛官に志願してもらい国のために訓練に参加してくれる人達にこの扱いってどうなの?って思います。
自衛隊の予算、防衛予算が足らないのなら、1%とか言ってないでせめて2倍 GDPの2%に増やしてもらわないとあまりに自衛官が悲惨すぎます。こんなんじゃ自衛隊になろうという志の人がいなくなってしまいます!今予算のシーリングがでて概算予算請求の時期。今年はちゃんと防衛予算あげてくれますよね?頼むわ~~ほんとって思います。こちらも是非読んでね。
予備自衛官の制服は自腹でクリーニング!?
2017.08.05 「自衛隊ができない10のこと 09」
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