2023年6月22日(木)
【6月16日】
お昼を取ろうとGoogle Mapsさまで検索をかけたのですが,今ひとつ気に入った店が見つかりませんでした。
こういう時は,市場の食堂を利用するのも一つの手です。
Google Mapsさまによれば,900m徒歩9分。充分歩けます。涼しいし。
ປາກຊ່ອງ(パークソン)は標高1,000m超の高原であるため雲がかかりやすく,雨の多い地域です。
空模様はこんな感じですが,もちろん晴れる日もあります。
13時過ぎの市場は少々活気に薄れ,店の人もお昼休憩に入ったかのような雰囲気が出ていました。
市場内のフードコートで食事することにしました。
ລາບງົວ(ラーブグワ; 牛肉のラーブ)にເຂົ້າຫນຽວ(カオニャオ; もち米)そしてເບຍລາວ(ビアラオ)です。
ラーブには牛肉の他に小腸の肉が使われていました。子どもの頃,飲茶でワゴンで運ばれてるのを見て,「絨毯」と呼んで恐れ慄いた肉です。あの頃は絶対口にできなかったものをこうして美味しくいただく日が来るとは,想像もしていませんでした。学生の時にもつ鍋屋でバイトしたこともあるし。
少しばかりの苦味を感じるのは,おそらくແຈ່ວເພ້ຍ(チェーオピア)と呼ばれる調味料を使っているからでしょう。牛の大腸の未消化物から作れられています。昔とある「若者のリアル恋愛番組という体を装った演劇」がラオスにやってきた時,ラオ人は〇〇を食べると紹介して大炎上したやつです。TV番組たるもの,面白おかしいの観点だけでなく,その国の文化に最低限の敬意を払ってほしいものです。
全部で70,000キープ(約540円)くらいしたんで,市場で食べていることを考えると,割高感があります。しかし,ラーブはみんなでシェアするもので,その分量も多いのです。一人だと割高になるのは仕方ありません。
お腹も膨れたところで一杯休憩を入れようと,カフェを探します。
ປາກຊ່ອງのあるボラヴェン高原は,その気候からコーヒーの栽培でも有名です。ベトナムのDắk Lắk(ダックラック)と同じ存在です。
ちょっと雨がぱらついてきたので,持参してきた折り畳み傘を取り出します。これくらいならまだ耐えられますが,本格的に降ってきたらこの傘ではもちません。立っているだけならまだしも,移動すればたちまちずぶ濡れ流になることでしょう。カフェへ急ぎます。
鶏の鳴く声がしたので探してみると,家の柵に留まっていました。
ラオスではほぼ全ての家畜が放し飼いされています。どこかへ行かないのかと心配になりますが,動物たちも帰るべき家を知っているのでしょう。
Google Mapsさまが教えてくれた近所のCafeに辿り着き,絶望しました。
もう今は廃業してしまっているようです。日本でも時々廃墟と化したドライブインを見かけることがありますが,あんな雰囲気です。COVID-19もあったので,仕方がありません。
本降りになる前にCafeに入りたかったんだけどな。
念の為に近づいてみて,驚きました。
営業しています。廃墟と見えたのは演出でした。
おそらく,1960年代から1975年のラオス独立までの独立戦争をモチーフにしているのでしょう。
店先にはアメリカ軍の落とした爆弾や墜落した飛行機のエンジン,対空砲などがオブジェとして置かれています。
この店自体が実際に空爆を受けた建物を使っているのか,それともそれ風に建築途中で店として活用しているのかは不明ですが,かなり雰囲気は出ています。
カフェラテもチョコクロワッサンも美味しいです。店先では店主を警戒していた犬たちも,やがて食べ物を分けてくれと,甘えてきます。
くぅ。かわいい。
いい店を見つけました。
CC 1971 Café
※1971年2月,アメリカはベトナム戦争におけるホーチミン・ルート断絶を目的とし,ラオス侵攻に踏み切りました。
【お知らせ】
買い付けのため,しばらくの間休業いたします。
2023年7月7日(金)
19:00〜23:00
営業再開の予定です。
近況については,SNSで発信する予定ですので,こちらをチェックしていただけると幸いです。
皆様のお越しをお待ちしております。
【旅するラオ語会話】
6月のラオ語会話はお休みします。
7月の日程が決まり次第,連絡いたします。
日曜日 15:00〜16:00
弊店にて
お一人さま 2,000円(500円までのドリンクつき)
お申し込みまたはキャンセルは,2日前までにお願いします。