2泊3日石川県漫遊初日。

 

茶屋街から浅野川を渡り、金沢城へ向かいます。

 

ご存知、加賀藩前田氏の居城です。

 

ここは戦国時代、加賀一向一揆の拠点となった城塞寺院、尾山御坊があった地でした。

 

そして、佐久間氏が尾山御坊を攻め落とした後の天正11年(1583)、豊臣秀吉に命じられた前田利家が入城し、以降、前田氏の居城となりました。

 

◆金沢城◆

(国指定史跡・日本100名城)

 

元は堀だったお堀通りに架かる石川橋を渡り、城門へ進みます。

 

石川門

(国指定重要文化財)

 

天明8年(1788)築造の城門です。

 

当時の表門は北側の大手門で、東に位置した石川門は裏門でした。

 

その白く美しい姿から"白門"とも称されます。

 

石川門石垣

 

石垣の美しさでも有名な金沢城。

 

ここの石垣は左右で積み方が異なります。

 

左が"粗加工石積み"、右が"切石積み"で、明和2年(1765)頃の改修時の姿を残しています。

 

 

門の先は三の丸跡。

 

その先に金沢城特有の光景が待っています。

 

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓

 

平成13年(2001)に木造復元されたものです。

 

その右手にも復元門があります。

 

河北門

 

大手門に続く、三の丸への正門でした。

 

安永元年(1772)に再建された当時の河北門を基に、平成22年(2010)に再建されました。

 

菱櫓

 

北側に建つ菱櫓。

 

その高さは17mです。

 

上から見ると、菱形なのが名の由来。

 

 

南側に建つ橋爪門の石垣。

 

橋爪橋

 

橋を渡り、二の丸跡へ抜けて行きます。

 

橋爪門・橋爪門続櫓

 

門を守る櫓。

 

前回訪問時(2015)には、まだ工事中でした。

 

*2015.1の写真

 

五十間長屋と櫓の内部観覧が出来ます。

 

*入館料¥320

 

 

櫓部分を含めた長さは97mだそうです。

 

川に囲まれた高台に建つ立地で、堀や門や櫓で防御を固めた金沢城。

 

五十間長屋の後方に二の丸御殿がありました。

 

 

尚、天守は慶長7年(1602)に落雷で焼失し、再建されることはありませんでした。

 

その代わりに建てられたのが、上の模型の左下に見える本丸端の三階櫓。

 

 

現在、御殿跡は塀で囲まれ、復元整備中です。

(写真左手)

 

内堀

 

菱櫓から続く堀と石垣。

 

この直線美に見惚れます。

 

三十間長屋

(国指定重要文化財)

 

本丸の手前に建つ長屋。

 

寛永年間(1624〜1644)築造の防壁兼倉庫で、所謂、多聞櫓の一種。

 

ところで、金沢城も能登地震により石垣が27ヶ所も被災し、所々が通行禁止となっていて、石川門から逆側に通り抜けが出来ない状態でした。

(私の勘違いかもですが)

 

その為、一旦、石川門に戻り、城址の外側に沿って西側に出ました。

 

いもり堀

 

城の南西、本丸の下に位置する外堀です。

 

堀に沿って進み、西側に到着。

 

鼠多門

 

平成30年(2018)の木造復元です。

 

橋は前田利家を祀る尾山神社に繋がっています。

 

 

鼠多門の先には、平成27年(2015)に復元された庭園が広がっています。

 

玉泉院庭園

*訪問時立入禁止

 

三代藩主・前田利常が寛永11年(1634)に作庭を始め、歴代藩主が整備してきた大名庭園です。

 

藩主の内庭的な要素があったそうです。

 

石垣の上に三十間長屋が見えます。

 

前田利家公之像

 

前田利家のトレードマーク、鯰尾兜。

 

加賀百万石らしく、金ピカ。

 

雄大な敷地を持つ金沢城。

 

震災の傷を癒しつつ、二の丸御殿の復元を成功させてもらいたいですね。

 

次回、兼六園の記事を送ります。

 

 

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