2月の信州漫遊2日目。
旅は友人と合流、酒蔵巡りへと繋がっていきます。
けれど、その前に城巡り。
<旅の行程>
1日目:稲荷山→坂城→信濃国分寺→海野宿→小諸
2日目:小諸→(酒蔵巡り)佐久〜上田
3日目:(酒蔵巡り)上田〜松本
小諸駅の裏手に城址があります。
江戸時代、小諸藩の政庁が置かれた城です。
◆小諸城◆
(日本100名城)
小諸城は、平安時代末期に木曾義仲の家臣・小室氏が館を構えたのが起源とされます。
戦国時代に武田氏の支配下に置かれ、武田氏滅亡後は徳川氏、北条氏、上杉氏、真田氏による争奪戦が展開されますが、豊臣政権下で徳川氏の所領となります。
面白いのが、城下町から坂を下った低地に築城されている点。
その為、穴城や鍋蓋城とも呼ばれたそうです。
大手門
(国指定重要文化財)
慶長17年(1612)、当時の藩主・仙石秀久が築城時に建てた門です。
2階部分が居館の形式で造られている珍しいもの。
内側から見ると、居館様式が良く分かります。
明治時代に民間へ払い下げられ、小諸義塾の教室や料亭として活用されたそうです。
平成20年(2008)に復元工事が施され、江戸時代の姿に戻りました。
三之門
(国指定重要文化財)
明和3年(1766)に再建されたもので、"懐古園"の扁額は徳川家達の筆によるもの。
優美な屋根のカーブの効果か、どこか寺院の雰囲気漂う美しい門。
徴古館
*入館料¥500(入園・各種施設利用含む)
小諸藩に関する資料が展示されています。
二の門跡
雪の残る石垣の道を進みます。
二の丸跡
徳川氏と真田氏による上田合戦では、徳川軍の本陣となったそうです。
城址は明治時代に"公園の父"とも呼ばれ、日比谷公園や明治神宮、大沼公園などを手掛けた学者・造園家の本多静六により整備され、「懐古園」として一般公開されています。
"日本さくら名所100選"にも選ばれていて、春には多くの観光客で賑わうそうです。
懐古園稲荷神社
(御祭神:倉稲魂命)
城の守護と言えばの稲荷神社。
藩主・牧野氏が越後からこの地に転封された際に遷座されました。
黒門橋
空堀に架かる橋を渡り本丸へ。
本丸を囲む石垣。
本丸跡は現在、懐古神社の境内になっています。
懐古神社
(主祭神:菅原道真公・火之加具土命)
明治時代、元藩士らが城址を買い取り、その際に建立した城の鎮守。
天守台
当時、金箔瓦の天守が建っていましたが、寛永6年(1629)、落雷により焼失しています。
城址を後にして、周辺の史跡散策。
小諸義塾記念館
*入館料¥200(懐古園共通¥500)
明治26年(1893)創立の私塾。
島崎藤村も教鞭をとったそうです。
油庫(ランプ小屋)
鉄道の車内照明や信号機に使うランプ灯油の保管倉庫です。
明治42年(1909)の築造です。
小諸駅・小諸駅そば
時刻は8時前。
駅そばで朝ご飯。
冬の立ち食い蕎麦はどうしてこうも美味しいのか。
いつか春か秋に再訪したい小諸。
小諸駅から40分程、友人と合流する佐久市の中南部、臼田駅へ向かいます。
旅は酒蔵巡りへ。
***城まとめ***
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