佐賀漫遊2日目。

 

かつて、肥前国の中心だった城址へ。

 

県庁や図書館等が集まる佐賀市街中心、龍造寺氏とその後継の鍋島氏の居城跡があります。

 

◆佐賀城◆

(佐賀県指定史跡・日本100名城)

鯱の門・続櫓

(国指定重要文化財)

 

門と続櫓は天保9年(1838)の再建。

 

 

明治時代初期に起こった士族反乱、佐賀の乱の戦火を免れて現存する貴重な遺構。

 

 

この地は戦国時代に龍造寺氏が治め、大友宗麟との激しい攻防戦を繰り広げました。

 

その後継の佐賀藩祖・鍋島直茂が天正年間(1573〜1592)、城の改修・拡張に着手し、慶長16年(1611)に第1代藩主・鍋島勝重が完成させます。

 

天守台

 

かつて建っていた4層5階建の天守は、享保11年(1726)の大火で焼失しています。

 

 

外側から見た天守台。

 

佐賀城本丸歴史館

*入館無料

 

天保9年(1838)に10代藩主・鍋島直正が再建した本丸御殿の一部を復元した資料館です。

 

平成16年(2004)に開館しました。

 

御玄関

 

翼を広げたかのような玄関。

 

 

御式台

 

外後書院(大広間)

 

一から四之間まである大広間。

 

 

廊下と合わせると、320畳という広さ。

 

廊下には様々な資料が展示されています。

 

 

御殿の模型や古写真。

 

 

礎石も保存・展示されています。

 

現在の佐賀県と長崎県の一部から成っていた肥前国を治めた佐賀(鍋島)藩。

 

 

反射炉により大砲鋳造を進め、日本の近代化を牽引しました。

 

出島の管理で西洋の脅威を感じると共に、西洋の物や情報に触れた事が大きかったのでしょうね。

 

今も昔も、物と情報の流れを制する者が覇者となる。

 

佐賀藩精錬方絵図

 

嘉永5年(1852)に設置された、理化学研究所の様子が描かれています。

 

中央には蒸気機関車も。

 

観光丸(スンビン号)模型

 

安政2年(1855)、オランダから贈られた、日本初の蒸気軍艦。

 

佐賀藩兵上野彰義隊砲撃図

 

反射炉で鋳造されたアームストロング砲は、戊辰戦争でも威力を発揮しました。

 

絵は上野の寛永時に立て籠もる旧幕府軍に砲撃をする佐賀藩兵。

 

会津を巡った後だけに、佐賀藩の近代・西洋的軍事力の凄さを痛感します。

 

 

歴史館脇から天守台を望む。

 

 

未復元の部分が広がっています。

 

24ボンドカノン砲

 

嘉永3年(1850)、10代藩主・鍋島直正が築地に反射炉を築き、日本初の鉄製大砲の鋳造に成功します。

 

鍋島直正公像

 

近代化を進め、変革を成し遂げた名藩主。

 

その偉業と威光は今も佐賀人の心に。

 

ご当地マンホール

 

鍋島直正とアニメコラボ。

(サガ繋がり?)

 

城を後にして、偉人の生家へ向かいます。

 

 

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