一の宮。

(一ノ宮、一之宮一宮とも表記されます)

 

それは、律令制の下に制定された令制国における最高位の神社。

 

平安時代からの一の宮、近代において新たに制定された新一の宮もあれば、明治時代以降に制定された国における一の宮もあります。

 

明治時代以降、道南地方は"渡島国(オシマノクニ)"とされ、その一の宮が江差に鎮座しています。

 

◆渡島国一の宮 姥神大神宮◆

 

建保4年(1216)創業と伝わる、北海道最古と言われる神社の一社。

 

 

鳥居の脇にはにしん幟。

江差ならではの幟ですね。

 

塀の向こうに見えるのは、江差横山家。

 

手水舎

 

拝殿

<御祭神>

天照大御神

天児屋根神

住吉大神

 

"折居様"と呼ばれる予知能力のある老婆が鰊の豊漁を告げ、その通りになった事を感謝して、老婆が残した神像を姥神として祀った事を起源とする古社です。

 

 

社殿の両脇に配された境内社たち。

 

 

天満宮

(御祭神:菅原道真公)

 

折居社

(御祭神:折居姥)

由緒にも伝わる折居様を祀っています。

 

社殿の反対側へ。

 

海神社・風神社・金刀比羅神社

 

拝殿の裏手に進むと、石段の上に御本殿らしきお社が佇んでいました。

 

 

拝殿から街道を望む。

 

境内には、姥神大神宮渡御祭で練り歩く山車の模型が展示されています。

 

 

社務所

 

お留守の様子で、御朱印を頂けず。

(いつの日か再訪を…)

 

境内から徒歩すぐの地に、元宮とも言える井戸が遺されています。

 

折居社跡

 

海辺へ足を運べば、折居様が豊漁を告げると共に村人に授けた瓶子が、形を変えたものと伝わる霊岩を拝めます。

 

瓶子岩

 

伝承を信じたくなるような奇岩。

 

人と自然を繋げる信仰。

 

伝承や信仰の中にも窺える鰊漁の栄華。

 

全ては"今は昔"であっても、

 

過ぎ去った歴史への想いを否応無しに掻き立てるお参りでした。

 

続く右矢印

 

 

 

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