茂林寺から数日空いてしまいましたが、
群馬日帰り漫遊の続きです。
向かったのは一之宮貫前神社。
*読みはキサヌキジンジャ
上野国の一の宮です。
*読みはコウズケノクニ
上州一ノ宮駅から徒歩10分程で到着。
街道に面した社頭。
◆上野国一の宮 一之宮貫前神社◆
坂の参道は桜並木。
その先にはなかなかの急勾配な石段。
石段上からの風景。
あいにくの天候でしたが、
霞がかった山並みもまた一興。
総門・唐銅製灯篭
(富岡市指定重要文化財)
高さ4mに及ぶ銅製の灯篭です。
狛犬と百日紅の花。
総門をくぐると、下りの石段。
その先には秀麗な朱色の楼門。
貫前神社を象徴する風景で、"下り宮"と称されます。
綾女谷(菖蒲谷)と呼ばれる谷に社殿が築かれた為、このような造りになったそうです。
月読神社
貫前神社の旧拝殿を移築したもの。
斎館
斎館の横手には、苔に覆われた庭園。
楼門
(国指定重要文化財)
まるで羽ばたく翼の様な屋根。
1635年の建立です。
石段下から見上げる。
どうして谷に築いたのか?という疑問が膨らみます…
当時、神社は信仰の場というだけでなく、役所であり城でもあった訳で、谷では防御面で脆弱な気もしないでもない。
拝殿
(国指定重要文化財)
徳川家光による1635年の建立。
秀麗な装飾を纏った美しい社殿。
<御祭神>
経津主神 (フツヌシノカミ)
姫大神 (ヒメオオカミ)
創建は古墳時代の531年。
物部系の豪族が氏神である経津主神をお祀りした事に始まります。
経津主神は出雲の国譲りの神話に武甕槌神と共に登場した神様。
霊剣を神格化した神様と言われています。
まるで織物の様な装飾。
姫大神はその由緒は不明ですが、渡来系の人々が祀った機織りの女神と言われていて、祭事には機織りに関するものがあるそうです。
御本殿
(国指定重要文化財)
妻の部分の右側に雷神が描かれた小窓があります。
そして、千木は女神を祀っている事の象徴、内削ぎです。
瑞垣沿いに進むと、そこは杉の巨木の世界。
杉の後ろには広大な谷が広がっています。
樹齢1200年と伝わる藤太杉。
雨に濡れた木々や谷間を見ていると、この谷こそが神様そのものだと思えてきます。
谷に築かれた事を勝手に納得。
御本殿を後ろから。
社殿群は5代将軍、徳川家綱の命により修繕がされ、更に、2009年から2013年にかけて大規模な修復工事が行われました。
そして、今年は式年遷宮の年。
(12月から翌年3月の期間に執り行われるそうです)
抜鉾若御子神社
*読みはヌキホコワカミコジンジャ
御本殿脇に鎮座していて、経津主神の御子神が祀られています。
江戸時代には、貫前神社は抜鉾神社と称されていたそうです。
社殿西側の石垣。
かつては、この石垣の向こうに経蔵がありました。
境内奥の休憩所から谷間を見下ろす。
お参りを済ませて、石段を上がります。
仮殿敷地
総門横の敷地で、式年遷宮の際に仮殿が置かれます。
続いて、境内社巡り。
日枝神社
その並びに外宮と内宮。
(日枝神社の方が立派…)
二十二社
社領内にあった各末社がまとめられています。
仮殿敷地の端から望む、楼門・拝殿・御本殿。
御朱印
*以前頂いたものです
2016年中は式年遷宮版の御朱印を頂けるようです。
おまけ。
駅前の塀から垂れる紫陽花とかたつむりの子供。
次回は高崎ランチの記事になります。
続く
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