7/下旬の房総半島漫遊から戻ってすぐ、その週末に大分へ行ってきました。
大分空港から大分駅行きの空港バスで1時間、大分市街に着きます。
まずはお城を拝見したかったので、駅手前の荷揚町バス停で下車。
バス停から交差点を曲がると、お濠に囲まれた櫓が見えてきます。
◆府内城◆
大分城や荷揚城、また、その姿から白雉城とも呼ばれています。
1597年、福原直高が築城を始めます。
その後、関ヶ原の戦いがあったり、城主が変わったり、取り潰されたりもしながらも、竹中重利が入封した後の1602年、天守を擁する豊後国最大規模の城郭が完成します。
荷落としの地に建てられましたが、"落"の字を忌み、現在の荷揚町に改めたそうです。
大手門(多聞櫓門)
空襲により焼失し、現在の門は1965年の復原です。
修復工事中でした。
本丸跡
本丸の北側は海に面し、東側は大分川の河口に面したロケーション。
ところで、
楠やクマゼミを見ると、"あぁ、九州に来たのだなぁ"と、実感します。
この南方系のクマゼミ、近年では関東にも生息するようになったそうです。
(温暖化の影響もその一因だとか…)
迫力の石垣。
石垣の築造には加藤清正の援助があったそうです。
本丸跡からお濠へ抜けると、廊下橋が架かっています。
お濠には亀と鯉がゆらゆら。
ちょうど天守台の裏手、木々が生い茂る場所に祠があります。
水害で築城が進まず、人柱となった村の娘、お宮が祀られています。
その後、工事は順調に進み、以来、府内城の鎮守として崇められてきました。
今も毎年3/18には法要が行われているそうです。
廊下橋
橋を抜けると、鎮守社。
松栄神社
群馬県水沼にあった松平家の氏神、近正八幡宮から1729年に府内城内に勧請されました。
疫病災厄鎮護の神様として崇敬を集めているそうです。
拝殿脇の美しい銀杏。
御本殿脇にそびえる楠の御神木。
お城を後にして、通りを大分駅方面へ。
こういう大きなアーケードも九州っぽい?
そんな駅前通りを進んで行くと、赤煉瓦の洋館があります。
赤レンガ館
1913年に二十三銀行本店(後の大分銀行本店)として建てられたもので、設計は東京駅や日銀本館の設計で有名な辰野金吾が手掛けました。
赤煉瓦に御影石の帯に屋根のドームという、"辰野式"の洋館建築。
煉瓦は東京駅と同じものをイギリスから輸入したそうです。
1966年に本店は移転しますが、現在も、銀行支店兼貸しホールとして営業をしていて、国の有形文化財に指定されています。
大分駅
数年前に高架化や新駅ビル建築が完成し、かなり立派。
大友宗麟像
町と駅舎の発展にご満足かな? 笑
ご当地マンホール①
波模様の中に、蟹やメダカや鰻がゆらゆら。
一般公募作品だそうです。
ご当地マンホール②
市の花、サザンカ。
大分市街地散策を終え、駅前でタクシーを拾い、豊後国一の宮へ。
続く
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