ネタバレになっちゃいますが驚き

こちらの舞台は、基本、

原作のとおりに作られていました。

 

一部、原作の先の方の

エピソードも挿入されていますが、

それはそれは、大変効果的で

素晴らしいです(のちほど)。

 

さて、舞台は、少し進み、

いよいよ、嬴政の家臣

昌文君の登場です。

 

途中、王騎からの攻撃にあったりして

はぐれてしまっていました。

 

漂と戦いの場を共にした、

壁も合流しました。

 

ここで、

無事だった昌文君に

嬴政がかけた言葉。

私はこのシーンも好きです。
 

昌文君が拱手し、

嬴政に駆け寄ります。

 

昌文君役の

小西遼生さんの声も響いて

素晴らしい。

 

昌文君に対して、嬴政は

いつもの低く冷静な声ですが、

わずかに表情が変化し、

心からの安堵が
溢れた言葉に聞こえました。

 

もう、このシーンの小関さん、

表情と声のトーンが素晴らしかったです。。

 

昌文君演じる小西さんも

その小関嬴政に応えるように

王の無事をかみ締めるような表情。


わずかなやりとりでしたが、

このお二人のお芝居

とても印象に残りました。

おそらく、嬴政という王。

自らを薄弱の王という人間です。

その彼に強さばかりでなく、

痛みを知る者である

部分を見出して、

これまでの時間で

培ってきた相互の信頼を象徴する

場面だったかなと思いました。

 

家臣に対しても誠実であったりというような

性質を象徴しているのかなと感じました。

 

昌文君も自分の身を挺して、

守りたかった
ところが、身代わりとなった

漂までも犠牲にしてしまって
心中、はかり知れません。。
その心情が計り知れるお芝居でした。


壁です。
 

壁のキャラクターは、

原作やアニメをみると

おそらくですが、
第一印象から、き真面目で

誠実さ、聡明さがにじみでているの
だろうなと思います。

 

私が観劇させていただいた大阪公演で

壁を演じたのは、有澤樟太郎さん。

 

有澤さんは、イメージしていた

壁もそのような印象で、本当に

好演という言い方でいいでしょうか。
素敵な壁です。

 

東京では、梶さんも演じられていましたね。

こちらは拝見していないのですが、

お二方ともとても素敵な壁を

演じられたのだろうなと思います。


最初に信と

出逢った際、戦での漂の様子を

信に、「立派だった」

というように

伝えてくれましたね。

 

壁と戦地へ出向いた漂は、
兵士を士気を高め、

自らも兵士とともに戦える、

将でした。

 

その友である、信に対しても、

きっとうわべの粗雑さで

人を分別しない目線を持った方。

聡明で、

バランス感覚も持った壁像が

そこにありました。

 

その後、行動を共にしていた

信に振り回されたりしながらの

少しわちゃっとした

やりとりも

楽しかったです。

 

昌文君と同様に

壁も、

漂が命を

落してしまったことも

大変な無念といった

気持ちでいっぱいだったはずです。

 

昌文君は、

信に対して、

漂に対してしてしまった事を

詫びています。
 

このシーンも、

昌文君の小西さんのお芝居や、

信の(高野さん・三浦さん)の

抑えきれない憎しみや、

それ以上の悲しみの

表現がとても印象的でした。

 

玉座奪回へどのような画策がされるのだろう。

 

今日はここまで。

 

信と嬴政Wキャストの皆さんの会見です下矢印下矢印

 

 

福岡公演は、4月2日(日)から。チケットはこちらからも。下矢印下矢印

 


 

本日は、大阪公演の千穐楽お祝い

おめでとうございます✨

 

大入袋が出ておられたようですね愛

 

カーテンコール、きっと素晴らしい

景色だっただろうなと思います照れ

 

前回の続きを書いていきます。

ネタバレもあり、

また長いですが(;'∀')、よろしければ、

お付き合いくださいませ。

 

舞台の内容もすべて超記憶をしておらず、

あれ?という部分もあるかもしれませんが、

ご了承くださいあせる

 

玉座奪回へと嬴政と信は

河了貂(お金が得られると思い手助け)

の手筈により

敵軍の追行を避けるための

抜け道へ向かいます。

 

でました。河了貂です🦉

 

原作でもアニメでもとにかく

可愛い風貌で、私は好きなキャラクターですお願い


観劇両日ともに、川島海荷さんピンクハート

 

河了貂は、

舞台では描かれていませんが、

原作では、

河了貂も過去、心に深い傷を負っていて

孤独に生きてきました。
 

嬴政が潜伏していたこくひ村で

わずかな日銭を稼いで暮らしていました。

(表現が合ってなかったごめんなさい)。

 

この時代、時に狡猾でないと

生き抜いていけないことを

河了貂も知っています。

 

最初は、お金目当て

で近づいたとはいえ、

嬴政や信

たち仲間を

得て、

勇気ある行動もできる

存在(凄いな)。

 

 

境遇に負けない明るさを

河了貂らしく、

川島さんが演じられていましたラブラブ


信、、嬴政、河了貂で向かう途中に、

刺客であるムタと遭遇します。

 

ムタ役は、東野良平さん。

原作から出てきたような、風貌であり、声。


東野さんのお芝居を拝見しながら、

個人的には「そうそう、ムタは、こんな感じだ!」
と心の中で呟いていました。

 

吹き矢を使用するため、

舞台の装置の細工も

しっかり

演出されています。

 

信は、毒針の恐怖で

全身が反応して

動けません。

劣勢となった信。
 

そこに、、嬴政が発破をかけて、

信は奮起し、

ムタにとどめをさします。


刺客との対峙シーンであるため、
緊張感はあります。

 

しかし、ムタが信の剣に倒れた後の河了貂とのやりとり。

 

刺客ムタであっても、根っからの

悪い人じゃない感だったり。
(ご覧になった方は

何となくわかっていただけます?)

 

実は、少し好きな場面です。

 

ああ、この人にも、残忍な朱凶のように、
もしかしたら、家族がいたのかな、

と、作品と関係ないですが。

そんな妄想もさせてくれるような、

東野さんのムタは、味わいを感じました。

 

東野さんは、二部でも、重要な場面の

キャラクターも演じられています。

 

今日はここまで。

お読みいただきありがとうございましたお願い

その後、たどり着いた黒卑村で、

潜伏している嬴政にであう信。

 

漂から嬴政。

小関さん、このふり幅がまた凄かった。

漂の優しい面持ちの欠片もなく、

王としての風格を纏ってそこに鎮座していたのです。

 

人質としてとらえられた過酷な過去も背負っている。
 

その痛みも封印して、中華統一を

全うしようという

意志。
 

一切の喜怒哀楽を封印したような表情や声色に

威厳と覚悟が感じられました。

 

小関さんヲタクの自分は、

あらゆる声を聴いてきたつもりなのですが、

この声は初めて?ではないだろうか。。。


低く、静かでいて、響いてくるような。
表現は難しいのですが、体幹を感じる声でした。。

 

 

ここで、何が起きたか信は悟るわけですが、

すでに、怒りの塊になっていて、エネルギーを

とめられない信。


刺客である朱凶と信の対峙シーン。

元木さん演じる朱凶の視線は、冷酷です。


原作のシーンを思い出しながら、漂を襲った時の

話を生々しく語る朱凶は不気味でした。
 

のちに登場するバジオウも元木さんですが、

どちらも、体のキレ、殺陣、大変お見事です。

(私は、実はバジオウ、気になるキャラクターです。)

 


そして、対峙するシーンの激しさ。
これもまた、稽古において、

息が合わないとできないような

信も朱凶も、素晴らしいのです。。。
(過酷な場面ですが見とれます)

怒りの塊となって戦う信ですが、
強靭な朱凶を前に不利な状況に。
しかし、嬴政の一言に

怒りと共に、

再び戦う事を選び、

信に、朱凶が一撃され

瀕死の重傷を負います。
その時、朱凶は、命乞いをするのです。

それを聞いた信。

この場面での、

高野さん、三浦さん、の表情。

自分の怒りに震えながらも苦悩するような。


信には、本当の家族がいません。
子どもにとって親がいなくなることや、
生活も危ぶまれることも

心底わかっていますから。

ぎりぎりのところの良心が、

朱凶への憎しみに

二の足を踏ませたかもしれません。


その時の表情を、とても繊細に

あらわしておられたように思います。


ですが、朱凶は、弱みを見せながらも虎視眈々と

信の背後を狙おうとしています(と見えました)。

その時、 嬴政に斬られ絶命するのです。

 

信の怒りはおさまりません。

嬴政に向けられた

体中のエネルギーが

怒りとなっているのです。

 

しかし、嬴政もまた、

多くの犠牲を払い、

ここまでやってきた。

(漂のこともしかり、紫夏のことも、、、

脳裏によぎったでしょうか)

 

その命たちも背負い、
大きな目標に向かって、

今は、過酷な戦いを繰り返すしかないのです。

 

そして何より、
漂が宝物のように

話していた(のちに出てくる場面)
信までもここで失うわけには・・・。


エネルギーは冷酷であっても

熱い血が流れているような様子にも見えました。

 

 

小関さんの演じる嬴政が纏う雰囲気、

眼差しや声は、いろいろな思いを

届けてくれているように思いました。

 

今回はここまで。

いつもお読みいただき、ありがとうございます🥰

 

(あ、、カバー写真にバリエーションがないですね、、、(;'∀')(;'∀'))