その後、たどり着いた黒卑村で、

潜伏している嬴政にであう信。

 

漂から嬴政。

小関さん、このふり幅がまた凄かった。

漂の優しい面持ちの欠片もなく、

王としての風格を纏ってそこに鎮座していたのです。

 

人質としてとらえられた過酷な過去も背負っている。
 

その痛みも封印して、中華統一を

全うしようという

意志。
 

一切の喜怒哀楽を封印したような表情や声色に

威厳と覚悟が感じられました。

 

小関さんヲタクの自分は、

あらゆる声を聴いてきたつもりなのですが、

この声は初めて?ではないだろうか。。。


低く、静かでいて、響いてくるような。
表現は難しいのですが、体幹を感じる声でした。。

 

 

ここで、何が起きたか信は悟るわけですが、

すでに、怒りの塊になっていて、エネルギーを

とめられない信。


刺客である朱凶と信の対峙シーン。

元木さん演じる朱凶の視線は、冷酷です。


原作のシーンを思い出しながら、漂を襲った時の

話を生々しく語る朱凶は不気味でした。
 

のちに登場するバジオウも元木さんですが、

どちらも、体のキレ、殺陣、大変お見事です。

(私は、実はバジオウ、気になるキャラクターです。)

 


そして、対峙するシーンの激しさ。
これもまた、稽古において、

息が合わないとできないような

信も朱凶も、素晴らしいのです。。。
(過酷な場面ですが見とれます)

怒りの塊となって戦う信ですが、
強靭な朱凶を前に不利な状況に。
しかし、嬴政の一言に

怒りと共に、

再び戦う事を選び、

信に、朱凶が一撃され

瀕死の重傷を負います。
その時、朱凶は、命乞いをするのです。

それを聞いた信。

この場面での、

高野さん、三浦さん、の表情。

自分の怒りに震えながらも苦悩するような。


信には、本当の家族がいません。
子どもにとって親がいなくなることや、
生活も危ぶまれることも

心底わかっていますから。

ぎりぎりのところの良心が、

朱凶への憎しみに

二の足を踏ませたかもしれません。


その時の表情を、とても繊細に

あらわしておられたように思います。


ですが、朱凶は、弱みを見せながらも虎視眈々と

信の背後を狙おうとしています(と見えました)。

その時、 嬴政に斬られ絶命するのです。

 

信の怒りはおさまりません。

嬴政に向けられた

体中のエネルギーが

怒りとなっているのです。

 

しかし、嬴政もまた、

多くの犠牲を払い、

ここまでやってきた。

(漂のこともしかり、紫夏のことも、、、

脳裏によぎったでしょうか)

 

その命たちも背負い、
大きな目標に向かって、

今は、過酷な戦いを繰り返すしかないのです。

 

そして何より、
漂が宝物のように

話していた(のちに出てくる場面)
信までもここで失うわけには・・・。


エネルギーは冷酷であっても

熱い血が流れているような様子にも見えました。

 

 

小関さんの演じる嬴政が纏う雰囲気、

眼差しや声は、いろいろな思いを

届けてくれているように思いました。

 

今回はここまで。

いつもお読みいただき、ありがとうございます🥰

 

(あ、、カバー写真にバリエーションがないですね、、、(;'∀')(;'∀'))