昨日の続きです。
人の中には「持っている者が優れている」という根強い価値観があるので、「持っている人」が目の前に現れると自分が「持ってない可哀想な人」のように感じてしまうことがあります。
この「持っていない感覚」のスイッチが深く入ってしまうと、持っている相手が幸せだろうと不幸せだろうと関係なく、「持っているだけで私より恵まれた人」と感じてしまうので、みじめで嫌な気分になってしまいます。
でも、この「持っていない感覚」のスイッチ(ここからは「みじめスイッチ」と呼びます)は、反応せずに済むこともありますよね。
例えば、「生まれつき芸術の才能を持ってる人」に対しては何も思わないのに、「生まれつきの美人」にはみじめスイッチが入ってしまう、とか。逆に、美人かどうかには無反応でも、「芸術の才能を持ってる人」にはみじめスイッチが入る人もいます。
そうなんです。「持っている人」に出会ったからといって、必ず「みじめスイッチ」が作動するわけではありません。
スイッチが入ってしまうタイミングには個人差があります。
自分の劣等感やコンプレックスと関係するところでスイッチが入りやすいのはもちろんですが、意外と親の期待やコンプレックスに影響されているパターンも多いです。
また、「生まれつきの格差(容姿・健康・金銭面等)」はスイッチを刺激しやすい要因でもあります。
なんでもかんでも他人と比べて「持っていない自分」を意識してしまう場合は、無意識がわざと「そうしている」可能性もあります。→自己肯定感が低いことにも意味がある
いちいちみじめスイッチに振り回されるのは疲れてしまいますよね。
「他人は他人、自分は自分」と切り離して、ちょっとしたことで傷ついてしまわない心理状態を目指したいものです。
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