女の子でよかった?
AM8:00、約束どおりに迎えに来たタクシーに乗り込み、
ルクソール西岸に向かう。
「もう一人、友だちを乗せて欲しいんだけど、
ルクソール神殿の近くのホルスホテルに寄ってもらえるかな?」
「友だちって、女の子?」
「え…そうだけど」
「じゃあ、いいよ♪」
って、判断基準はそこなのかよ!
まったくエジプト人ときたら、どいつもこいつも女好きなんだから。
男友達だったら、ダメって言ったのかな。
うん、言ったな。間違いない。そうに違いない。
ともかくも、A美が女の子だったおかげで、
快く、スムーズに、西岸ツアーは始まった。
ホテルのある東岸から西岸にクルマで渡るには、
けっこう遠回りして橋を渡らなければいけない。
思った以上に遠くて、東岸の中心部から30分以上は走ったと思う。
その間、車窓を流れるのは、
一面のサトウキビ畑や朝の光に輝くナイルの川面。
いいね、のどかだよ。
東岸の中心部から出る船で渡ろうかと思ってたけど、
このドライブもなかなかいい感じ。
そして見えてきた、最初のポイント、
メムノンの巨像!
この崩れかけっぷりがたまらな~い!
初っ端からこの巨像、
タクシーのニイチャンも女の子にはやさしいみただし、
これは西岸も期待できそうだ。
ノセ上手、ノセられ上手。
お土産の値段交渉は、タクシーの交渉と比べてずっと楽しい。
タクシーは、得られる価値が「移動」というカタチのないもの。
しかも、誰にとっても価値はたいして変わらないはずなのに、
人によって値段が違うなんて、ちょっと腹立つ。
それに対し、お土産で得られる価値は、自分が手に入れたい「モノ」。
高いと思えばやめればいいし、
どうしても欲しければ高くても買えばいい。
人によって価値観が違うから、交渉してても納得がいく。
そういえば、ツタンカーメンを買った店の隣の
カルトゥーシュ屋のニイチャンも言ってたっけ。
「値切る方法なんて、どこで覚えたの?
数字じゃなくて、自分の価値観を大切にしなよ」
そうだねー、わかってるよー。
でも、言い値で買うわけにはいかないよ。
それに、交渉自体が楽しいんだから。
そんなわけで、ここでも結局、
なんだかんだと関係ないことまで楽しくおしゃべりしながら
30分以上かけて交渉を続けた。
最後の向こうの提示額は2つで65LE。
自分の中で納得感はあったが、
2で割れないので、試しに60LEと言ってみた。
すると、八の字眉で肩をすくめて首を振るニイチャン。
「OK、65LEね。楽しかったから、いいよ。
5LEは“楽しかった代”ね!」
押し売りじゃなくて、
人に気分良く金を払わせるのが上手い人っているよね。
こちらが、戦利品のカルトゥーシュをかたどったネックレス。
自分の名前をヒエログリフで彫ってもらうのにしようと思っていたけど、
実物を見たら、この小さいのの方がかわいかったので、こっちに決め!
U子ちゃんと形違いで買いました。
お店のニイチャンが「“ファンシーバッグ”に入れてあげるから」
と言っていたのがコレ…。
シルバーのヘッドとチェーンを別々に選んで、ファンシーバッグに入って、
一人32.5LE(=約750円)。
この夏、けっこう愛用しました。
ツタンカーメンの恵み
私がエジプトに行くと話したとき、
「あとでお金払ってもいいから、“変な置物”を買ってきて」
という友だちがいた。
そしてこの日、“変な置物”との出会いがやってきた。
ガディスホテルの1Fにある土産物屋にふらりと入ったところ…
ツタンカーメン!
横から見ても…
ツタンカーメン!
体長10cmほどの金属製のツタンカーメンの棺。
しかしこれでは、“変な置物”というには、
キレイにまとまりすぎている。
が、
ジャーン!
ジャジャーン!
中には、ミイラさんがぁぁぁ!
これには、心を奪われた。
友だちのOちゃんが言う“変な置物”のイメージにピッタリと思われる。
欲しい!
なのに、店のニイチャンは、1個80LEとか言ってやがる。
高い!
じゃあ、2個買うよ。だから安くしてー。
もうひとつは、机の上がお土産で東武ワールドスクエア状態になってる
職場の大先輩にあげるから。
その後はもう、電卓の叩き合い。
「コレは、モノが良いんだ」とか「あんまりないんだ」とか
「店長にダメって言われた」とか、
色々言われながら20分くらいやり合い、
最終的に2個で50LEで決着した。
帰国して、ご所望していた友だちに渡すと、
「ワー!どこに飾ろう♪」と、とても喜んでもらえた。
2個で50LE(=約1100円)。
コレを高いと感じるか、安いと感じるかは、人それぞれだが、
自分的にはイイ買い物したと思えた。よかった!
【プチ役立つ情報】
・後日、カイロのハンハリーリでも同じものを探したんですが、
これが全然ない。
似てるものはあるけど、開けてもミイラさんがいない。
やっぱり、イイ買い物した~。
コレは!と思ったものは、
「あとでもっと安く…」とか思わないほうがいいのかも。





