三日坊主を恐れない
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チャイニーズマフィア現る。

私たちが、香水ビン屋で勧められるがままにお茶をすすっていたとき、
一組の珍客が現れた。


中国人と思しき、その3人組。
ジーンズにジャケットを羽織った強面のオッサンと、
その妻と思われる派手な服装の若い女、
そして、大量の荷物を持たされた付き人風の黒スーツの男。



チャイニーズマフィア?



こいつらの態度がまたスゴイ。
超大人買い。
「コレと、アレと、ソレ包んで」
「ハイ。」
「このスプーンカワイイ」
「あ…あの、それは砂糖つぼとセットなので、バラ売りはちょっと…」
「えーそうなの?いいじゃないの」
「あーいいから、全部包んで」



その上、値切り方も、私たちのようなカワイイやり方ではない。



「この金のハエの形の灰皿いいな」
「あ…それは、売り物ではないんです」
「いくら?」
「ですから、売り物ではなくて、私の祖父の代からの…」
「じゃあ、30LEね」
「ああああ…困ります~」



怖いよ、マジで。
でもなんか目が離せなくて、彼らが帰るまで
チラチラ見ながら、しっかと耳をそばだてて、お茶をすすっていた。


いるんだね、こういう人。
彼らを見てたら、自分たちも、

もう少し大きく出てもいいのかなぁと思ったりしたけど、
相手に嫌な思いをさせて買い物しても、自分も嫌な気分になるだけだもんね。
楽しく会話しながらほどほどに値切って、自分も相手も満足できる。
そこが一番価値の高い値段なんじゃないかと思う。

目の記憶、鼻の記憶、舌の記憶。

この香水ビン屋で出してくれたお茶が、
落として割ってこぼして大変だったお茶が、とても美味しかった。


写真撮らなかったんだけど、
エジプト紅茶にミントの葉が入ってて、スゴくいい香り。
オッチャン直々に「砂糖何杯?」って聞いてくれて、甘さもちょうどいい。


暑い国なのに、熱いお茶が、美味しかった。


エジプト紅茶、お土産にいいかな~とも思ったけど、
自分、家でミントの葉なんて絶対買ったりしないもんな…と思い直した。


目の記憶、鼻の記憶、舌の記憶、
なんでもお土産として現物で持って帰っちゃうより、
記憶だけで持って帰るのも、いいもんね。

MANGEKYO! 2

「ハイ、日本の何か」


「何、これ?」


「こっから、覗いてみて」


「おっ…」


「で、こうやって回すと…」


「ぉお~!」


「ね、ね、スゴイでしょ。万華鏡って言うんだよ。
MA・N・GE・KYO」


「面白いね~。
でもこれ、僕にっていうより、僕の娘にって感じだよ」


「へ~、子供何人いるの?」


「3人。息子が2人と、娘が1人」


「じゃ~あ、
For your son,for your big son,for your daughter,and for you!」


「Oh! Thank you!」


なんで、急に英語で書いてるのって特に理由はないんだけど、
そんなこんなで、すごく喜んでもらえた。
ケータイに付けられるよって付けてあげたら、また喜んでた。
私たちが香水ビン見て喜んでる横で、
大の男がちっちゃな万華鏡を覗いてはニヤニヤしてた。


そしてもちろん、25LEだったランプ型の香水ビンは20LEに。
その上、一人ひとつずつオマケの香水ビンもつけてくれた。


一緒に写真撮ろうって、オッチャンのケータイで写真撮ったり、
もう帰るって言ったら、まだいいじゃんって引き止められたり、
ちょっと仲良くなって楽しいひとときだった。


すごく温和で、押し売りしない良いオッチャンなので、
ハンハリーリで香水ビン買うなら、ぜひ行ってみてください。
メインストリートをちょっと行った左手にあります。

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