決定!“人が良い人”選手権大会~!
西岸巡りもラムセウムにて終了。
東岸に戻って遅めのランチを食べ、A美とはお別れ。
A美は列車で、私たちは飛行機でカイロに向かう。
さて、ここで、すっかり忘れかけていた
タクシーとの契約内容 である。
ルクソール西岸1日観光+ルクソール空港まで
2人で100LE ※空港入場料別途
問題の「空港入場料」のときがやってきたそのとき、
私は少しボーッとしていた。
そこへ、
「ホラ、20LEかかるから、見てなよ」
「え…ああ、うん…
…って、ちょっとまてこらー!
今、絶対、ゲートのおっちゃんに目配せしただろー!
ゲートのおっちゃん、一瞬戸惑っただろー!
だから、私らが直接払うって言っただろー!」
「え?何のこと?20LE払ったでしょ、見てたでしょ」
くぅー…。
後でゲートのおっちゃんと山分けだよ、絶対。
貴族の墓のヒゲといい、この入場料といい、
このタクシーのニイチャンときたら、
人のよさそうな顔して意外とがめつい。
地球の歩き方相場の100LEより安いからって飛びついたのに、
結局100LE以上払わされてるじゃん、自分。
こんなことなら、やっぱり、コイツを捨て置いて、
A美に声かけてたじいちゃんタクシー に乗り換えておけば良かったかしら。
とはいえ、そのじいちゃんなら本当に良い人だったという確証もないわけで、
やっぱり一番“人が良い”のは、自分たちだったってことね。
トホホ…。
【後日談】
実はこのタクシーのニイチャン、A美と別れる前に、
「今夜の列車に乗るんだろ。彼女たちを空港まで送った後、
タダでホテルに迎えに行って駅まで送ってあげるよ。
何時に行けばいいかな?」
などと言っていた。
が、日本に帰ってからA美に聞いた話では、
「あの人、来なかったんだ…」
いや~ どこまでもどこまでも、やってくれますな。
ラムセウムで、張り切っていこう!
"Oh! Welcome!"
…とは言わなかったかもしれないが、
そのじいちゃんは、両手を広げて私たちを待っていた。
今か今かと、客が来るのを待っていた。
大変な歓迎ムードのじいちゃんは、
その勢いを保ったまま、アッチヘいそいそ、コッチへいそいそと、
私たちを引っ張りまわしてくれた。
もう、ご老体とは思えないハッスルぶり。
私たちといえば、暑さと疲労で、グダグダなもんだから、
「待ってよ…
もういいから…自分たちで見るから…
放っておいてくださいな…」
と、息も絶え絶え。
しかし、じいちゃんは、そんなことはお構いなしで、大はしゃぎ。
「これ見てよ!崩れたラムセス像!」
「早く、早く!
これが有名なガデシュの戦いの壁画。
馬で弓引いてるのがラムセス2世。
ヒッタイトの兵士がなぎ倒されてるんだよ!」
「見て見て!あの上のところ!
ネフェルタリが踊ってるの見える?!」
「ほら、こっちこっち!
ラムセス2世とネフェルタリの3人の息子の足!」
…と、まあ、始終こんな感じで、いや~まいったまいった。
もうちょっと、疲れていないときに会いたかったよ、じいちゃん。
7割がたバクシーシ目当てで張り切っていたんだろうと思うけど、
あの頑張りには頭が下がる。
自分の国の歴史と文化を愛してやまない感じが伝わる。
あーもう!
貴族の墓のヒゲから15LE奪い返して、
このじいちゃんにあげたいよ。
ついでに言うなら、カルナック社の“とんでもガイド”の給料没収して
このじいちゃんにあげたいよ。
とにかく、じいちゃん、あなたは
知識もエンタテインメント性も、“とんでもガイド”より上だった。
カルナック社は、中途半端なインテリ野郎を雇うくらいなら、
こういう人を雇った方がいいのじゃないかしら。
ラムセウム貸切
いよいよ、ルクソール西岸最後のポイント、「ラムセウム」。
かの有名なラムセス2世の葬祭殿なわけだが、
なんと、
私たち以外の、
観光客、
ゼロ。
いわゆる貸切状態である。
何しろ、入り口のチケット検め所からしておかしい。
係りの人っぽいオッチャンと、ツーリストポリスが座っていたのに、
チケット渡したら、いかにも面倒くさいという態度で、
私たちを連れてきたタクシーのニイチャンに渡し、
タクシーのニイチャンがチケットをちぎっていた。
なにそれ?!
中に入れば、王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿が嘘のように、
観光客が1人もいない。
貴族の墓でも、少しは他の客がいたのに、誰もいないって一体…。
でも、総合的に見て「遺跡度」が一番高かったのは、
このラムセウムのような気がする。
インディー・ジョーンズとかハムナプトラが好きで
「遺跡が見たい」と思っている人は、ぜひ訪れるべきだと思う。
崩れ具合、残り具合、人いない具合…
う~ん♪いい感じに遺跡!
だがしかし!
観光客はいなくても、人はいた。
それも、入り口のオッチャンとツーリストポリスとは対照的に
めちゃくちゃやる気のある人が…。
詳しくは、次回!




