古代と現代の英知アブシンベル
「エジプトで、どこが一番良かったぁ?」
そう尋ねる友人、知人、親戚縁者たちに対する私の答え、
それが、
アブシンベル。
アブシンベルは、
あの、メンフィスで横たわっていたラムセス2世が、
歴代ファラオの中でも、かなりの有名人なラムセス2世が、
戦争と建築と妻のネフェルタリが大好きだったラムセス2世が、
造らせた数ある建造物の中でもっとも有名な岩窟神殿がある場所。
まずは大神殿
近づけば…
いやもう、ラムセス2世、あなたの権威は、
3200年も後の、遠く離れた日本という島国に住む、
いわゆる平民の娘にも、バッチリ伝わっていますよ。
それでも、さらに、小神殿
ババーン!
小神殿は、愛妻ネフェルタリのために建てたもの。
メンフィスでは、オマタの間にちっさくいたネフェルタリも、
ここでは、ラムセス2世と同じ大きさで、
仲良く並んで立っている。
岩窟神殿というのは、岩山を掘って、彫って
造った神殿なのだけど、なんでこんなの彫れちゃうんだろう。
高いところはどうやったんだろう。
撮影禁止だから写真はないけれど、
神殿の中がまた感動モノ。
薄暗い光でライトアップされた壁画が美しいったらありゃしない。
ピラミッドの中ほどじゃないまでも、
蒸し暑い神殿の中に長いこと居座って
ずっと壁画を見上げていたほどだ。
さて、こんなふうに、ただでさえド迫力のアブシンベル神殿を
さらに、とてつもないものに仕立て上げたエピソードがある。
エジプトには、歴史の授業、地理の授業でも有名な
アスワン・ハイ・ダムというダムがある。
日本でも、ダムを造るとなると、村がダムの底に沈むだとか言われるが、
実は、このアブシンベル神殿も、アスワン・ハイ・ダムの建設計画により、
ダムの底に沈む運命にあった。
「そんなんダメダメ!なんとかしてこの素晴らしい神殿を守らな!」
ということで1960年代、ユネスコが中心となって
アブシンベル神殿を守るためのアイデアを全世界から募ったところ、
「よっしゃ!切り分けて、移動させて、組み立てんべ!」
ということに、なったそうな。
切り分けて移動するって、そりゃまた大胆な…。
あんなものを彫り上げてしまった古代の人たちも偉大だが、
それを、そのままの形で60メートル上の丘に
移動しちゃおうという現代人もまた偉大である。
遠い時を越えた偉大な人間たちが成し遂げた
共同作品アブシンベル神殿。
僅差ながら、エジプトで一番良かった場所に認定!
【プチ役立つ情報】
・ほとんどのツアーが大神殿→小神殿の順番で観るので、
逆に小神殿→大神殿の順で観ると、少しすいています。
・なんとありがたいことに、空港⇔神殿間には、無料シャトルバスが!
私たちと同じ11:15アブシンベル発の飛行機に乗る場合、
帰りのシャトルバスは、10:00に乗り場に行けば、
十分間に合います。
空から見るエジプト
AM5:15。
なんとか自力で乗り込んだ私たちを乗せ、
飛行機は、アブシンベルに向けて飛び立った。
朝の5時過ぎって…。
眠いっす。
朝から色々あり過ぎて、緊迫状態で、
疲れたっす。
でも、眠らなかった。
眠ってる場合じゃなかった。
だって、だって、眼下に広がる景色がスゴーイ!
ナイル川は太いし、
どこまでも砂漠だし、
こんな海みたいなのも、
「私、川です。名はナイルです。」って言い張るし。
ちょっくら窓が汚いのが残念だけど、
なんと、偉大なるスケール。
旅行会社に約束を破られたくらいでイライラしていた自分が、
ちっぽけに思えるくらいだ。
まあ、だからといって
約束を破り倒した彼らを、許すわけではないのだけど。
【プチ役立つ情報】
・カイロから出た飛行機は、アスワン経由でアブシンベルに行き、
同じ飛行機がまた、アスワン経由でカイロに戻ってきます。
なので、アブシンベルを観たあと、アスワンに行く場合は、
カイロ空港でチェックインするときに荷物を預けてしまい、
アスワンのバッゲージクレームで受け取るといいです。
私たちは、2泊3日の荷物を手荷物にしていたので、
アブシンベル観光の際、ひどく邪魔でした…。
「時間にルーズ」じゃ済まされない裏切り行為
ひょっとして、寝付いた頃に電話が鳴ったりするんじゃないか
なんて思ってもみたが、
2時半に目覚まし時計がなるまで、
私たちの睡眠を妨害する音は鳴らなかった。
仕方がないので、
最終日程表の
「※詳細な時間は、現地にて確認」というコメントと一緒に書かれていた
「3:45くらい」という時間を頼りに、3:40頃ホテルのロビーに下りて行った。
チェックアウトをし、スーツケースを預け、クルマが来るのを待った。
3:45
来ない。
3:50
まだ、来ない。
3:55
そろそろ、ヤバイよね。
ヤバイよ、ホントにー!
国内線とはいえ、1時間前には着きたい。
空港まで30分かかるとしたら…すでにタイムアップ!
それ以上待つのはやめにして、ホテルのフロントでタクシー手配をお願いし、
4:00頃にホテルを出発した。
ちなみに、4:00の出発で、空港での待ち時間はほとんどなし。
手荷物検査とチェックインが終わったら、すぐに搭乗。
万が一あの後、クルマが来ていたとしたって、
そんなの待ってはいられない状況だった。
しかしまあ、さすがに日本からお金払ってオーダーしていたクルマが
迎えに来ないってことはないと思ってた。
たとえ、電話がなくったって、迎えには来るだろうと思ってた。
それさえも裏切られ、もう、信用残高はゼロ。
さらに、この場でカルナックについての文句をぶちまけておくなら、
最終日のピックアップ時間についても、
前々日にこっちから電話をかけて確認したときは、15:50と言い、
前日に会ったときは、16:00と言い、
当日、実際に迎えに来たのは、16:15頃。
空港でのチェックインがギリギリになり、
最後の最後の2席になんとかねじ込まれたカタチとなった。
ホントにホントに、カルナック、サイッテーです!
【プチ役立つ情報】
・アブシンベル→アスワン→ルクソールと2泊3日でまわって、
また同じホテルに戻ってくるため、2泊3日に必要な荷物以外は、
スーツケースごとホテルで預かってもらいました。
ポーターへのチップ以外はお金はかからないので、便利です。
・コスモポリタンホテル(カイロ市内)から
カイロ空港まで手配してもらったタクシーは、1台60LE(=約1400円)。
日本から頼んでいた送迎車は、1人3000円。
60LEも高いけど、この金額の違いったら…。
朝早くても、呼んだらすぐに来てくれたので、
その場で手配で大丈夫そうです。








