SHOPの裏メニューはいくつかありますが、最近良くご依頼をいただくのがこの教具。
昨年、中嶋恵美子先生からのリクエストで製作したこの教具。私のブログをご覧の方で覚えている方もいらっしゃるでしょう。
※参考記事①→「視点はどこか」(この教具の詳細)
※参考記事②→「腑に落ちる」(実際にレッスンでの活用法の動画あり)
上記二つの記事を書いたときにはまだ名前の無かったこの教具、私の生徒のさきちゃん(小6)が名付けてくれました。「PITATA(ピタタ)まんじゅう」と言う名前です。さきちゃん曰く「腕とか手とか指にぴったりフィットするから、ピタタ!それから、カタカナじゃなくて、ローマ字にしてね!」とのことでした。
ピアノを演奏するときにはいつでも、身体がほどよくリラックスしている状態でいたいもの。これはそういう状態を体感するための教具です。無駄な力を抜いた状態で、どう指を動かすか。生徒自身がそこをじっくり観察&研究するものです。何度口頭で伝えても、なんどピアノの前で先生が生徒の腕を持って「無駄な力を抜いて~」とアプローチしても、上手く定着するかというと…そうでもなかったりしますね。
肩や腕、肘、手首等の余分な力を抜くのは、ピアノを演奏する上で重要なことです。また、指先のどこを支点にして動かすのかを意識するのも大事。画像の赤い部分に腕を、そしておまんじゅうに手をふんわり乗せて、指の付け根から1本ずつ指を動かす練習をします。一番難しい1の指は最後にして、まずは2指から。2→3→4→5→1の順で。指の付け根を支点にして動かせるように。そこを意識して動かすことができると、自然と良い音が出てくるのです。 詳しくは先ほどご紹介した「腑に落ちる」の記事中の動画をご覧くださいませ。
先月お呼びいただいた「発達障碍ピアノレッスン・情報交換会 千葉地区②」の際、いろんな教具を持参したのですが、ご参加くださった先生方が次々と試されて、「や~す~こ~先生!このPITATAまんじゅう…いい♡。注文します。レッスンで生徒に使いたいです♪」と、いくつかご依頼を受けました。これは最初に申し上げた通り、隠れメニュー&特注品になりますので、ご依頼をいただいてから2週間ほどで(←ただし私が諸々立て込んでいない場合ですが)完成。早速全員の先生方にお送りいたしました。
おまんじゅう部分。今年の夏は暑すぎるので、涼感を求めて水色の生地(綿100%)で覆いました。
先ほど申し上げましたが、この赤い部分に腕を乗せて奥のまんじゅうに手をそっと置きます。
この”腕乗せ部分”は、間に角材を挟んで下の台(合板)と頑丈に接着&固定しています。見えない部分にボルトを5本と、釘を10本ほど入れています。
机との接地面=裏面には、滑り止めシートを。
昨日アップした「デスクベルの台座」とかぶりますが(と言うか、私が意識的に同じデザインや材料でなるべく統一しようとしています)、怪我をしないように本体の合板は面取りをし、水色サテンのテープをぐるりと貼って仕上げ。
このPITATAまんじゅう、実はこれまでに14本くらい作りました。いずれも先生方がレッスンで使ってくださっています。
”無駄な力を抜く”…これは生徒だけでなく、私たちにも永遠の課題なのかも知れません。実際にお使いの先生方から、「生徒にこれを使ったらすごく納得してくれたんだけど、安子先生、実は私自身にもこれはとっても良くって。これに腕を預けて無駄な力を抜く感覚を確かめてから、ピアノの練習したらとっても楽に弾けたんです。」と言っていただくことが多々ありました。嬉しいことです。
この教具も量産はできないものですが、私の事情が許す限りご依頼があれば少しずつ作っていこうと思います。
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