Miniくい男の子 -4ページ目

走行距離少ない車が本当に極上車なのか。 vol.2

今回入荷した車輌をちょっと紹介


1000ccのメイフェアです。
25年前の新車がそのままココにあるって感じです
この黒(正確にはグレー)のグリルも今では全く見なくなってしまいました

ほぼオリジナル車ですが、残念なのがホイールとマフラー。
二つとも新車オプションらしいのですが、せっかくならココまでオリジナルが良かったのですが。。。。
そううまくはいきませんよね

 
マフラーの純正品は鉄製ですので年数が経過すれば交換を余儀なくされるのでいいのですが、こちらはいただけませんなぁーこれ
 
純正オプションのホイール。。。
もともと、メイフェアは鉄ホイールにホイールキャップを装着しているんですが、他がオリジナル状態なだけにココだけ浮いちゃってます(涙)。

これは純正ホイールキャップに交換しましょうアゲ2 

でもタイヤを見ると・・・・ 
RIKENって書いてあります。リケンではなくライケンって読むのですが、工場長が免許を取るころにはもうこんなタイヤメーカーはありませんでした。
確か90年ぐらいにミシュランと合併したような・・・・

どちらにしても新車のタイヤです音符 
 
メイフェアステッカーも御健在。
今はこちらの純正品ステッカーはもう生産終了しているので、これだけしっかりラインが残っているのは大変珍しいですな。。。
前オーナーが大切に乗っていた証です合格

それよりすごいのはこちらやじるし 
 
室内の当然オリジナル状態ですが、この天張りはヤバイッ 

全く汚れてないっ 

ってなことで、基本的にボディーはヤッパリきれいそのもの。


でも。

もちろん一番大事な機関的なところは・・・・・。

やるしかないでしょ 

 

走行距離少ない車が本当に極上車なのか。 vol.1

今でも忘れません。。。

今から15年ほど前の事です。
私はMINIショップで働いていました。

当時私はメカニックとして3年ほどの経験を経て、MINIであればひと通り作業をこなすレベルまで来ていた頃でした。

そんな時、その店に一台の商品車が入庫しました。

その車輌は1978年式1000ccのH/Lでした。
しかも走行距離はたったの240km。
20年落ちですがほぼ新車です。。。

もちろん状態は抜群で、軽くボディーを磨いてあげれば、新車の雰囲気を醸し出していました。

多少高めの値段設定で店頭に並びましたが、すぐに売約済みとなりました。

そこで納車整備を任せられたのが私です。

エンジンルームはピカピカ。

リフトに上げれば足廻りもピカピカ

エンジンをかければ異音も無く「これエンジンかかってんの?」というぐらいです。

もちろん主要部品は交換しました。
前後のブレーキやブッシュ交換、その他消耗品は何点か交換した記憶があります。
しかし、走行距離の走っている車輌に比べると、圧倒的に交換箇所は少なかったです。

試運転も無事終了し、納車にこぎつけました。


でも。


ここからが悲劇の始まりでした。

燃料ポンプが壊れ、油圧系統が壊れ、足廻りのベアリングが壊れ、オイルシール類が壊れ、最後はエンジンの異音まで発生してしまいました。

ちなみにこれらのトラブルは、納車してから一年以内に起こったものです。

もちろん全てクレーム対応で修理はしましたが、担当メカニックの私としてはとても苦い経験となってしまいました。


身に染みて感じました。
車は距離が全てじゃないと。

私の大切な思い出です。

そして今、

CCOに一台の商品車が入庫しました。

 
89年式・1000ccキャブレター車・マニュアル・
ワンオーナー・走行距離6800km!!
ほぼオリジナル車です!

こんな車がまだ日本国内には残っていたんですねぇ~~

もちろんあれ以来、10年以上経過している走行距離の少ない車は、細心の注意を払って整備をしています。

この車も例外ではありません。

コリャしめてかからんと工具

クラブマンエステート レストアへの道 134

リフトに上がって作業を始めてもう何年経ってしまったのでしょう・・・・

でも、

やっとです、、

やっとなんです!!!
 
リフトから生還いたしましたっ 

あっ、ホイールは仮のものです。

あと少しで塗装屋さんに送り出せそうです 

クラブマンエステート レストアへの道 133

今日一日の成果。
 
Hi-Loキットに始まりドライブシャフト・ハブベアリング・ボールジョイント・アッパーアームベアリング・各ブッシュなどなど・・・・

フロントの足回りはガッツリオーバーホールしました。

ヤッパリ年式が古い分、オーバーホールもいちいち時間が掛かります汗 汗

今日はもうこれだけでお腹一杯

クラブマンエステート レストアへの道 132

ごしごしごしごし・・・・・・

 
今日は朝からフロントのサブフレームをひたすらひたすらペーパー掛け。。。

お昼頃にはこんな感じになりましたやじるし
 
まっ、こんなもんか。。。

きれいに脱脂をして塗装塗装

それをしている間にステアリングラックもオーバーホール
 
中のブッシュも入れ替えて、ギアのオーバーホールもしてあります工場長

そして・・・・

乾いたサブフレームとステアリングラックをエステートに装着すれば・・・
 
ステアリングラック&サブフレームの装着完了です

クラブマンエステート レストアへの道 131

見ても美しいクラブマンのリア足回り。
 
30年前のMINIには見えないでしょ
 
もちろん裏側も・・・・

 

ご覧のとおりピカピカです

もちろん四輪アライメントを最後に測定する為、リアもアジャスタブルキャンバー・トーキットを装着してあります

 


あとはハブベアリングの取替えとドラムの清掃をして
 
これでリアのオーバーホールが完成です

クラブマンエステート レストアへの道 130

サンドブラストして塗装して・・・

サンドブラストして塗装して。。。

ここからはひたすらこんな作業が続くでしょう工場長

まずはリアブレーキの組み付けですが、こちらは一番のベースとなるバックプレートから処理していきます
 
ボルト1本一本まできれいにねっ
ラジアスアーム・Hi-Loキット・ラバーコーンなどの部品をオーバーホールしたところで組み付けです
 
やっぱこうだよね  
 
ホイルシリンダーやライニングなど、ブレーキ内部の重要パーツはもちろん新品交換です
  
こちらのパーツたちを組みつけていけば・・・・


ブレーキ完成

クラブマンエステート レストアへの道 129

あけましておめでとうございます。
新年早々エステートからまいりましょうへび へび

下廻りのボディーワークが完成したエステート。
いよいよ足回りを取り付けて、リフトから降りる時期も見えてきました

リアの足回りから始めている工場長ですが、リアのサブフレームはサビ・損傷がひどかったので、高年式のものと交換します。

まずはキレイに塗装塗装

 
これでフレームを取り付けるのですが、取り付け部のブッシュも重要です

高年式とはいえやはり痛みのあるサブフレームブッシュこれ 
 
下がもともと装着されていた物です。
今回は信頼性のある強化品に交換音符 

取り付けボルトはサビ止め&かじり防止にカッパーグリスを塗布して・・・・
 
ボルトを8本締め付ければリアのサブフレーム取り付け完了です音符 
 

クラブマンエステート レストアへの道 128

今日は仕事納め。
という事でエステートも今年最後の作業ですぐすん

 
昨日塗りあがったこちらの下回りに塗装を施して気持ちよく新年を迎えましょう 門松・左 門松・右

リア同様、エンジンルーム周辺も塗布していきます
 
こんな感じに仕上がりました

いよいよ来年から足回りの取り付けに移ります~~


やっとだ。。。。

クラブマンエステート レストアへの道 127

 
 あと二日・・・・・。。。


あと二日で下廻りの塗装を終わらせたいと思っている工場長工場長 

いろいろ乾かす時間も含めて二日は結構ギリギリですが、大掃除も含めて年は越したくないよね

という事で早速作業・・・
 
まずは、鉄板と鉄板の合わせ目をしっかりコーキング 

ここから水が入ってさびが発生 なんて事がないように奥のほうまで押し込んでいきます  

それが終わったら例のアンダーコートをガッツリ塗布していきましょう黒スプレー黒スプレー 黒スプレー 
 
顔に飛び散る・・・工場長 
フルフェイス被っときゃ良かった工場長 

こんな感じに仕上がりましたこれ 
 
いいでしょ音符