まいど~
生きもの自然科学大好き
絵本講師のくがやよいです
 
 
 
先の記事の続きです)
自分なりのお洒落をして出かけた
おはなし会「魔女と黒猫がやってくる」
 
 
この日出会った絵本と本を紹介します。
(※感想もあって、長くなります)
 
 
 
 
講師はNPO法人「絵本で子育て」センター
絵本講師の玉置伸子さん。
玉置さんは素晴らしいストーリーテラーでもあります
 
 
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この衣装、普通におうちにあったなんて!
 
 
(やっぱり絵本講師の神戸支部のファッションリーダーでビューティーマスターやわキラキラ
 
 
この日読んでくださった絵本と
語ってくださったおはなしが収録されている本↓
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さすが!と唸ってしまう選書!(書誌情報は下に)
 
 
 
『子どもに聞かせる世界の民話』
『ロシアの昔話』も
珠玉のお話が詰まっていて、
す~~っごく面白くて大好きドキドキ
 
(うちはロシアの昔話『まほうの馬』
いつか語れるようになるのが夢のひとつです!)
 
 
 
何百年という長い年月をくぐり、洗練され、
語り継がれてきた昔話の言葉は、
イメージを描かせる力が半端ない。
(それは再話者、訳者の力もあるんだろうけど)
 
 
 
そして、
昔話大学で小澤俊夫先生が話されていた
昔話の様式美が確かにある。
 
 
その語りを生の声で聴けるという贅沢・・・
 
 
聞き惚れる、というのは
こういうことを言うんだろうな。
 
 
 
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(上の写真の書誌情報です)
 
 
 
クリスマスの詩でも有名な デ・ラ・メアの詩
『夜とびまわるものたち』を語ってくださった後、
 
その詩が絵本になった
『ハロウィーンの星めぐり~夜に飛ぶものたち~』
を読んでくださった。
 
 
うちは断っ然、詩の方が好き!
 
 
 
絵本を見たとき、「えっ」、と思った。
とても美しい紫色ベースの絵なんだけど
詩の言葉を聞いて思い浮かんだ自分のイメージは
もっともっと深い漆黒の世界だった。
 
 
そこを
右に左にかしいで飛んでいく魔女たちの世界は
こんな明るい色じゃない。
 
 
 
言葉が、耳から入る。
 
そして頭の中で、イメージに変換される。
 
自分で描き出す世界。
 
 
 
絵は絵で 素晴らしいものだと思うけれど
想像力を超える絵なんて ないと思う。
 
 
 
 
主人公の姫を、魔女が
「白いかも」に変えてしまうというロシアの昔話
『白いかも』の中に出てきた かささぎ。
かささぎ、なんて本当に久しぶりに聞いた。
その役どころが とても神秘的だった。
 
 
 
そして、ラストの魔女のやっつけられ具合が
なんともすさまじい。
昔話の中で、
「主人公の幸せを脅かすものは徹底的に抹殺される」
という場面だ。容赦ない。
 
 
 
骨太な昔話の力を実感したひとときだった。
 
 
 
 
この日読んでくださった絵本には
玉置さんと娘さん達との思い出が
いっぱい詰まっていた。
 
 
書き出すときりがないけど、
一番胸に迫ったのは
この絵本の読み聞かせとエピソード。
 
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小澤俊夫先生が講義中にちらっと
ご子息のオザケンさんの著作のことを話されたので
何年か前に読んだのだけど、
 
 
ハロウィーンがどうして生まれたのか
ハロウィーンを家族で楽しむ、って
どういうことなのか
 
 
 
うちは、目で字を読んでいただけだった。
 
知っていたけど、感じ取れてなかった。
 
 
 
 
 
うちの場合は、子どもたちと
ハロウィーンを楽しんだ思い出がなかった。
(豆まきは、本気で対戦してたけど!)
 
外国の催しというか、どこか遠い存在だった。
 
 
 
でも、
コスプレ大好き!(自称:変態)だという玉置さんは
お子さんたちが小さかった頃から
魔女や天使の仮装をして
ハロウィーンを楽しんでいたそうだ
 
 
 
その時のキラキラした写真も見せてくださった。
アルバムの中の娘さんたちも 玉置さんも
とっても いい笑顔だった。
 
 
 
そして、
この絵本の中のあるくだりを読まれるとき
玉置さんの声が詰まって 涙声になった…
 
 
 
……いつか子どもたちが家を離れて
ひとり立ちしたとき、
うちはどんな気持ちでその文章を読むのかな。
 
 
 
そのときを楽しみにしていよう、と思った。
 
 
 
 
 
読み手の想いや人柄が
静かに、だけど、確かに伝わってくる。
 
 
 
読んでもらうって、こういうことなんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この絵本も、玉置さんと娘さんたちとの思い出が
いっぱい詰まっていた
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玉置さん、
すてきなおはなし会をありがとうございました!
(背後のジャック・オ・ランタン、玉置さんの手作りです)
 
 
 
 
おはなし会のあとは、お茶会
 
 



玉置さんに
「チュリッカチュリ―!」っていうと
お菓子がもらえた!
 
 
 
アメリカでは、お家を回って
「チュリッカチュリ―!」
っていう訪問者が何の仮装をしているのか、
お家の人が当てるんだって。
 
 
うちのことを見て玉置さんが言ったのは
 
 
「あなたは、、、
虫や、小さい生きものの言葉が分かる
小さな女の子!」
 
 
 
爆笑
 
 
 
 
・・・見た目、がっつりアラフィフですけどね!
 
 
 
 
いただいたお菓子の留め具にも ハートハート
 
 
 
 
 
 
(※昔話が持つ「様式美」って? 以前、書いた記事です)