まいど~仮面ライダーびゅーん

絵本講師の くが やよいですニコ

 

 

書きたいことが たっくさーんありますが、

先日の和歌山昔ばなし大学のことを書きます。

(これも「昔話に興味を持ってほしいな~」というシタゴコロからです(笑)

 

 

今年、昔ばなし大学基礎コースの2年生になりました四つ葉

 

 

講義がある日は (台風直撃で帰りの電車止まるとか)

お天気に泣かされてきましたが、

23日の和歌山は快晴でした。

 

 

連なる山々がきれいです。

 

 

 

ここでもまっすぐに伸びる飛行機雲が。(空ばっかり見とるなーねー

 

 

 

前日一泊のおかげで 睡眠たっぷりキラキラキラキラ

開場してすぐ(それでも一番前の席はすぐに埋まり、)

前から二番目の席に座ることができました。

 

 

 

会場から下を見ると、ピンク色の垣根が。

 

 

昨日、夜道を歩いていたら、ツツジのすごくいい香りがしていました。

 

これだったのかぁー。

 

 

 

 

受付でもらった桜のカードに

16日に88歳のお誕生日を迎えられた小澤俊夫先生へ

お祝いのメッセージを書いて贈ります。

 

 

 

 

 

窓から見える景色がすごーく きれい。

小澤先生、バックに和歌山城を背負っての講義です!

 

 

 

この日の講義は、

 

①時間目・昔話の語法Ⅲ

②時間目・動物との結婚の話(異類婚姻)

③時間目・土地言葉による語り

④時間目・宿題発表(昔話の文法的分析)

 

・・・放課後、希望者で先生のお祝いの会がありました。

 

 

 

1時間目は、『昔話の語法』p.220 からでした。

昔話の謎がだんだん解けてきて、、、面白いキラキラビックリマーク

 

 

 

睡眠のおかげで頭シャッキリキラキラ

アドレナリン脳内大放出波

本では味わえない小澤先生の口調までメモリました(^^)

 

 

 

『昔話の語法』という本に添っての講義ですが、

 

「この6行を書くのに ぼくは数年かかった・・・

この箇所、よく覚えておいてください。」

 

とさらっと言われ、

この分厚い本(教科書)にはいったい、

どれだけの歳月と情熱がかけられたんだろう・・・と改めて思いました。

 

 

『昔話の語法』 小澤俊夫/著 福音館書店

 

 

 

世界中に残っている昔話には共通する法則や文法があって、

出てくるもの、

例えば登場人物の登場の仕方が1対1、孤立的であったり、

(レンジャーもののように5対1とか、有り得ない)

石・玉・刀・剣・指輪、ガラスの靴、リンゴ、お椀、木、箱など

するどい輪郭を持っていて、固体であるものが登場するという共通点があります。

 

 

 

3、7、12、という数字も昔話の定式です。

(3枚のお札、3びきのこぶた、3びきのやぎのがらがらどん、

7わのからす、7人の小人、12の月、12人の兄弟、など)

 

 

 

そして、白雪姫に代表される、

(雪のような白、血のような赤(リンゴ)、金、銀、青、黒などの原色がよく出てきます)

 

 

 

それらは驚くほど共通していて、

それぞれの国の文化や様式によって違いはあるものの、

登場の仕方や形、その固さまで似ています。

 

 

 

昔話は、同じ言葉の繰り返し(それも3回)が多く、

その端的な繰り返しは、表現力豊かな児童文学とは真逆です。

 

 

 

そして、結末にも ある法則があります。

(富の獲得、結婚、あと何やったかな・・・主人公の身の安全、やったかな?)

 

主人公の身の安全を確保するためには、

主人公の幸せを脅かす存在は

徹底的に抹殺されなければならないのだそうです。

それが、時として「残酷だ」という大人の解釈(偏見)につながるのかなー。

 

 

 

それらを知っていくと、

語り継がれてきた「昔ばなし」と

創作・脚色された「昔ばなし風のおはなし」を見分けることができるようになります。

 

 

 

・・・人が芸術作品を見て、なぜ美しいと思うのか?

(これは哲学の一部になるのかも知れませんが)

そこには様式の一貫性があります。

 

 

 

例えば、お寺。

その建築様式には 細部にわたって決まりがあります。

それらが合わさって、ひとつの様式美を作り上げています。

 

 

昔話も同じで、その様式は言葉のつかい方にまで至り、一貫しています。

 

 

 

 

真顔 ・・・こんなん書き出したら、いくらページがあっても足りん汗

 

 

 

 

そうそう、小澤先生が

「宮崎駿の話は昔話に近いよ。とっても似てる」

と言われていました。

そのことは『ジブリの教科書』にも書かれているそうです。

(だから面白いのかな~ ジブリ作品ねー

 

 

 

昔話が、似ていても、各地で少しずつ違うのは

耳で聴かれ、語り継がれてきたお話だから。

そういった類話が 世界中にあります。

 

 

 

言葉も、

「土地言葉で、自分の言葉で語ればいい」

3時間目の講義で

福井県から来られた講師さんが教えてくださいました。 

 

 

 

(長くなるのでつづきます)

 

 

 

 

 

小澤俊夫先生の講演録★

NPO法人「絵本で子育て」センターのホームページからお読みいただけます。★をクリックしてください。

 

 

 

このハンドブックに昔ばなし大学のエッセンスが詰まっています!

下矢印

『昔ばなし大学ハンドブック』

小澤俊夫/著

読書サポート

 

 

 

 

そして、昔ばなし入門にはこの本がおすすめです!

すごく面白くて、とっても分かりやすいですウインク下矢印

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『こんにちは、昔話です』

小澤俊夫/著 小澤昔ばなし研究所

 

 

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『昔話からのメッセージ ろばの子』

小澤俊夫/著 小澤昔ばなし研究所

 

 

 

下矢印この本、超おすすめ!です。

思春期のお子さんの親御さんにぜひ読んでほしい一冊。

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『働くお父さんの昔話入門』

小澤俊夫/著 日本経済新聞社

挿絵は、赤羽末吉さんです。(My バイブル!)

 

 

 

 

『子どもと昔話』

小澤昔ばなし研究所/編集・発行

 

この雑誌も小澤俊夫先生のエッセンスが詰まっていて面白いですよ~^^

(オザケンさんの記事も)