まいど^^
絵本講師の くが やよいです
今月20日。
仕事に行っている小学校の卒業式でした
6年生の教室の隅っこに置かせてもらっていた
私の本を取りに 教室にいくと、
今、まさに卒業式に向かおうとしている
晴れ姿の子どもたちが廊下に並んでいました。
「うーーわーーー、かっこえーなーー
卒業おめでとう~~」
ピカピカで晴れやかな子どもたちの姿に
早くも胸が熱くなって、
子どもたちの前に縦にグーを突き出すと
自分のグーを合わせて挨拶してくれました。
私を見つけて、
「あっ、せんせー、本!」
「本、返してもらった??」
最後まで・・・やさしい子らやなぁ。。。
「その本、取りにきてん。」
そう言いながら、教室に入ると
私の本が籠に入れて置いてありました。
手に取ると、
ベッタベタ!(笑)
子どもたちの手の汗が付いた本、
それだけ読んでくれたのかぁ、と思うと
子どもたちと 本が 愛おしくて、
拭き拭きしながら
また新年度も この学校に来られたら
担任の先生にお願いして
教室の隅っこに私の本を置かせてもらおうと
思うんでした。
ベッタベタだった本(笑)
古本屋で買った4巻セット。
上橋菜穂子/作
武本糸会/絵
(講談社 青い鳥文庫)
生きものが大好きな主人公のエリンは
ちょうど6年生の子どもたちと同じ、
12歳ぐらいだったかな。
(物語は10歳のときから始まるけど)
人間とは決して共存できない獣(けもの)、
闘蛇(とうだ)と王獣(おうじゅう)。
その獣を操る術を見つけてしまったエリンは
獣とともに生きる決意をするのだが・・・。
数奇な運命を背負い、
さまざまな困難に遭いながらも
人のあたたかさにふれて成長していくエリン。
やがて迎える結末は・・・
壮大なファンタジーです。
学校の図書室には同じ作家さんの
『精霊の守り人』シリーズが一冊ずつあって、
男の子も女の子も
6年生の子どもたちによく読まれていました。
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『精霊の守り人』シリーズ
上橋菜穂子/作
二木真希子/絵
(偕成社)
うちには文庫本があるけどすぐにボロボロになる・・・
(ブッカーをかけたら丈夫になるのかもしれんけど)
子どもたちのハードな使用に耐えられるのは
やっぱりハードカバーかも。。。
『精霊の守り人』
『虚空の旅人』
『天と地の守り人 第一部・第二部』
『炎路を行く者』
いずれも
上橋菜穂子/著、カバー装画/中川悠京 (新潮文庫)
(個人的にはチャグム皇子が主人公の『旅人』シリーズが好きです^^)
私は理科の支援員ですが、
給食を食べながらよく子どもたちと本の話をします。
ファンタジーが大好きなFちゃん、
「本読んでると時間があっという間にたつねん。
えっ、もうこんな時間?って思う」
「本読んでるときは、うち、ここにおらへんから」
図書館に行くのも大好きで
自分と同じ苗字の司書さんに会うのが楽しみ
と作文を書いてたFちゃん。
(司書さん、名札つけてるから)
(ちなみにチーズが苦手で、
涙目になりながら給食食べていたFくんとFちゃんは
双子のきょうだいです)
子どもたちは(私が知る限り)、
教室で よく本を読んでいます。
担任の先生も本がお好きだし、
Kくんにも面白い本、教えてもらったし。
昼休みに野球漫画を読んでた野球少年のUくんに、
「野球の面白い本、あるで。
『バッテリー』!
主人公が きみみたい。
ぜったいおもろいで。読んでみー」
「マジ?図書室にある?」
「うん、あるで。」
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『バッテリー』全6巻
あさのあつこ/著
佐藤真紀子さんのイラストも、すごーくいい・・・・
(教育画劇・角川文庫)
昼休みに一緒に図書室に行ったら、1、2巻が貸し出し中で
「これって、3巻から読んでもおもしろい?」とUくん。
「うん。」
・・・読み始めて数分後、
「おい、ここに書いてること、(巧のセリフ)
こないだ俺がお前に言ったこととおんなじや。」
と図書室に一緒に来ていた友だちに
いきなり言うてるUくん・・・
・・・・主人公の原田巧は、きみみたいやろ??
ストイックに野球を頑張ってるUくん、
普段はすごーく優しい子だけど
野球への痛いくらいの真摯な思いを持っている子。
野球の大会の後は、頑張りすぎて
高熱出して休んでたもんな・・・
翌週、教室に給食食べに行ったらUくんが、
「せんせー、あの本、読んだで!
5年の奴が借りてて、返してもらって、読んだ!」
・・・・・
5年の子、びびったやろなー(苦笑)
あーーー、子どもたちのことを書いてたら
話が尽きない・・・
中学校でも、本とのすてきな出会いがあるといいな