忠清南道(チュンチョンムド 瑞山(ソサン)&公州(コンジュ))への旅(5/19~22)のレポ
こちらの記事↓のつづきです。
5/20 忠清南道への旅 公州(コンジュ)編① バスターミナル傍のオサレなモーテルと公州クッパ
3日目は歴史遺跡巡り。
昨年ユネスコ世界文化遺産に指定された百済歴史遺跡地区※。
現在の全羅北道 益山(イクサン)、忠清南道 扶餘(プヨ)、そしてここ公州(コンジュ)にまたがっています。
※公州公山城(コンサンソン)、 宋山里(ソンサンニ)古墳群と武寧王陵(ムリョンワンヌン)、官北里(クァンブンニ)遺跡と扶蘇山城(プソサンソン)、定林寺址(チョンリムサジ)・定林寺址五層石塔、陵山里(ヌンサルリ)古墳群、扶餘羅城(プヨナソン)、益山王宮里(イクサンワングンニ)遺跡、弥勒寺址(ミルクサジ)の計8件の遺跡で構成されている連続遺産
過去に益山(イクサン→★ ★ )と扶餘(プヨ→★ ★ ★ )には何度となく足を運んだので、扶餘羅城(プヨナソン)以外は探訪済みです。
まずは熊津百済(ウンジンペクチェ)歴史館へ。
公州(コンジュ)は扶餘(プヨ)に遷都されるまでの64年間、百済(ペクチェ)の2番目の都でした。
百済の建国時期には諸説あるようですが、最初の都は現在のソウルの漢江(ハンガン)南岸にあり漢城(한성・ハンソン)と呼ばれました。
高句麗の攻撃により漢城が陥落、新羅に滞在し難を逃れた文周(ムンジュ)王(百済第22代王)は475年に王位に就くや、都を熊津(웅진・ウンジン。現在の忠清南道公州市)に遷しました。
その後、同盟国であった新羅との対立が深まり、538年泗沘(사비・サビ。現在の忠清南道扶餘郡)に遷都。
百済は倭国・高句麗との関係を深めていきましたが、新羅との同盟を結んだ唐の攻撃により660年に滅亡しました。
続けて宋山里古墳群(ソンサンニゴブングン)へ。
1927年に横穴式石室墳である1~4号墳が発見され、
その後1932~33年に5~6号墳が、1971年に5・6号墳の水漏れを防ぐための排水路工事中に偶然見つかったのが武寧王陵(ムリョンワンヌン)でした。
そこから出土した4,600点余りの遺物により百済の精神と文化が紐解かれたと言われるほど、大変意義のあるものだったそうです。
史蹟保護のため内部には入ることができませんが、こちらの模型館には5・6号墳と武寧王陵の内部が原寸大で再現されています。
5号墳の再現模型。
天然の滑石を積み、遺体を安置する玄室を設けたドーム型の横穴式石室墳。
6号墳はレンガで造られた横穴式磚築墳(せんちくふん)。
壁面には青龍、白虎、朱雀、玄武の四神図が描かれています
そして武寧王陵。
レンガに描かれている花は蓮だそうです。
宋山里古墳群(武寧王陵)(송산리고분군(무련왕릉))
住所 公州市熊津洞57-1(충청남도 공주시 웅진동 57-1)
道路名住所 公州市王陵路37(충청남도 공주시 왕릉로 37)
電話番号 041-856-0331
観覧時間 9~18時
入館料 大人1,500ウォン
公州総合バスターミナルからタクシーで7分(約5,100ウォン)
宋山里古墳群に隣接して設立された国立公州博物館。
こちらが武寧王(ムリョンワン)。
武寧王陵から出土した墓誌石(左が武寧王、右がともに埋葬された王妃に関するもの)
棺や出土品が数多く展示されていました。
国立公州博物館(국립공주박물관)
住所 公州市熊津洞360(충청남도 공주시 웅진동 360)
道路名住所 公州市韓国団地ギル34(충청남도 공주시 관광단지길 34)
電話番号 041-850-6300
観覧時間 9~18時(土日祝~19時)
毎週土曜(4~10月)~21時
休館日 毎週月曜、1月1日
ホームページ http://gongju.museum.go.kr/html/jp/
早めのランチに向かったのは梅香(メヒャン)。
公州市の模範飲食店に選定されています。
実は前日の夕方訪ねたところ、「営業は(午後)3時まで」と張り紙がありまして、リベンジしました。
11:30だったので先客なしでしたが、その後続々と来客があり、大盛況でしたよ。
メニューはとてもシンプルで、蕎麦粉80%または100%の平壌冷麺かマッククス、そしてマッククスと一緒に食べると美味しいという牛肉と野菜の和え物(편육무침)のみ。
蕎麦粉100%のマッククス(1万ウォン)&편육무침(15,000ウォン)、そして大田(テジョン)の焼酎O2リンをオーダー。
人肌に温かい薄切りの牛肉をニラ、サンチュ、エゴマの葉、春菊、オニオンスライスとともに、ほんのり甘みがあるヤンニョムで和えた편육무침(ピョニュクムチム)は、野菜の食感とごまの香りが楽しくて美味しい料理でした。
「蕎麦粉の香りを楽しむために、お酢は加えず少量のカラシで食べてください」と書いてありました。
韓国の方にはちょっとさっぱりしすぎてしまうのか、隣のテーブルからは「심심하다(味が薄い)」と聞こえてきました。
私はカラシすら入れず、美味しい蕎麦粉の香りを楽しみながら完食いたしました(笑)
梅香(매향・メヒャン)
住所 公州市錦城洞178-6(충청남도 공주시 금성동 178-6)
道路名住所 公州市ペクミゴウルキル18(충청남도 공주시 백미고을길 18)
電話番号 41-881-3161
営業時間 11~15時
年中無休
公州総合バスターミナルからタクシーで5分(約4千ウォン)
食後はもう一つの世界文化遺産である公山城(コンサンソン)を見学しました。
観光バスで大勢の観光客が押し寄せてきていました。
文周王(ムンジュワン)は熊津に遷都するや、都を外敵から守るために熊津城(ウンジンソン)という土の城郭を築城、後に公山城と改名しました。
この地に遷都した理由は、
①公州が車嶺(チャリョン)山脈の南側に位置し、北側の高句麗軍からの攻撃を防御できる場所だったから。
②錦江(クムガン)を利用して中国や日本と交流することができ、有事の際にはこの川を通じて敵の侵入を効率的に阻むことができたから。
③陸路交通の要衝として物流や情報の中心的位置づけだったから
朝鮮中期に石城に改築された時に造られたという鎮南楼。
城の周囲は2450m。
こちらは氷の倉庫。
整備された城郭の上を歩くことができますが、
アップダウンが激しくこんな階段まであり、焼けつくような日差しも重なりヘロヘロになりました。
素晴らしい眺めを楽しみながら公州観光を終え、高速バスでソウルへ移動しました。
公山城(공산성・コンジュソン)
住所 公州市錦城洞65-3(충청남도 공주시 금성동 65-3)
道路名住所 公州市熊津路280(충청남도 공주시 웅진로 280)
電話番号 041-840-2266
観覧時間 9~18時(11~2月は~17時)
入場料 大人1,200ウォン
公州総合バスターミナルからタクシーで5分(約4千ウォン)
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