午後の部開始です。
まずは馬韓館。(いきなり写真を撮り忘れたので、ネットから拝借)
益山(イクサン)は、文化記録や発掘調査により出土した数多くの遺物を通じ、青銅器時代から馬韓、百済時代に至るまで、歴史的・文化的に重要な位置にあったと考えられています。
朝鮮時代の文化記録によれば、馬韓の中心地が益山 金馬(クムマ)だと記録されていますが、これまではこれを裏付ける物理的な証拠がなかったんだそうです。
それが最近になり、益山地域で馬韓遺跡の発掘調査が活発に行わるようになり、記録を裏付ける馬韓の実態が少しずつ明らかになってきているそうです。
益山は昔から万頃江などの川を通じ、中国大陸からの文化を受け入れていたと言われています。
紀元前194年、箕子朝鮮の最後の王、準王が中国から家来を率いて馬韓へ逃亡し、その後馬韓を支配したと言われていますが、その際に優れた鉄器文化などを伝え、馬韓の文化の発展に貢献したんだそうです。
馬韓時代の家。
土を深めに掘り、冬は暖かく夏は涼しく過ごしていたとのこと。
(ネットより借用)
青銅器時代や鉄器時代と異なり、馬韓の人たちは、陶器に模様を刻むという特徴があったそうです。
長時間に亘り、ユさんの熱心な説明が続いたのですが、「馬韓ってなに?」レベルの知識しかない上に、食事の後なので激しい睡魔に襲われ、人生で初めて立ちながら眠り、後ろに倒れそうになりました(爆)
なので、写真の撮り忘れ多いし(汗)
※馬韓(マハン)(河出書房新書「韓国歴史散歩」より)
紀元前1世紀頃、南方に形成された三韓という連合体のひとつ。
他に辰韓(チナン)、弁韓(ピョナン)がある。
自生の竹林である九龍村へ。
総面積が5万平方メートルあり、漢江以南最大の竹群生地で、ドラマ「推奴(チュノ)」の撮影も行われたそうです。
2005年冬の冷害により、真竹がほとんど枯れてしまうという危機に見舞われましたが、翌2006年から住民、山主、自治体などが枯れた竹を除去し、生育環境を改善するよう努力し、景観を復元している過程だそうです。
竹林の中には入らなかったんですが、別の出入り口から撮影した写真をネットから拝借しました。
武王が建てた寺刹で、弥勒山の南側の麓にあります。
武王が夫人とともに獅子寺へ行く途中に、大きな池から弥勒三尊菩薩が出現。
王室の安寧のために石塔を建てたいという夫人の願いを叶えるべく、百済639年にその池を埋めて三体の塔と三つの金堂、そして3つの回廊のある弥勒寺を建てたといわれています。
(こちらは展示館の模型)
1600年以降の遺物が発見されていないことから、弥勒寺は1600年以前に無くなったと推定されています。
秀吉の朝鮮出兵時に取り壊された可能性もあるとのこと。
3体あった塔のうち、東と西は石塔、中央は木塔。
木塔は現在址のみ。
(こちらは展示館の模型)
西の塔は国宝第11号に指定されました。
(こちらは展示館の模型)
2001年以降日本統治時代に補強したセメントを除去しつつ、解体工事が行われ現在は完全に解体されています。
解体された西塔のパーツ。
やっぱりSECOMしてますね(笑)
来年2015年から復元作業が始まる予定だそうです。
2009年石塔から出土された舎利荘厳。
金洞製の舎利外壺、その内側に金製の舎利内壺、そしてその中には厚さ0.1mmのガラス製舎利便の破片が発見されたそうです。
こちらは、1980年から1996年の17年間に亘る発掘調査の際に出土した百済時代から朝鮮までの石造物で、東院九層石塔の一部も含まれているそうです。
行事があるときに、幢を掲げる長い竿を支えるための幢竿支柱。
既に脳みそが沸点に到達し、何がなんだかわからなくて、熱心に説明してくださっているユさんに申し訳ない気持ちでいっぱいに
恐ろしいほど寒い屋外に出たら、少し頭がすっきりしてきました(苦笑)。
既に15時を廻っていました。
本当は咸羅(ハムラ)韓屋村という石垣の土塀がある村にところに立ち寄りたかったんですが、ユさんの情報によれば、数軒しか家がないらしいし時間も押していたので、今回はパスすることに。
でも、ネットで見つけた写真を見たら、やっぱり行けば良かったと大きく後悔。
また今度ね。
弥勒寺址から30分ほど車を飛ばして到着したのは、熊浦観光地。
錦江(キムガン)という大河に面する景観が美しい場所。
厳冬の1月、湖面は完全凍結しています!
対岸に見えるのは、忠清南道の舒川(ソチョン)郡です。
特に夕陽が美しいことで有名だと聞いていましたが、実際に訪れたのが16時前だったので、その美しさを実感することができました。
いよいよ最後の見学地、笠店里古墳展示館。
1986年に高校生が偶然見つけたという古墳で、竪穴式、横口式、横穴式など様々な古墳が1地区に混在していたそうです。
約8時間に亘り、経験と知識が豊富な解説員ならではの詳細な説明をしてくださったユさんにお礼を申し上げ、熱いハグをしてお別れしました。
歴史音痴なお客にも拘わらず、熱心に説明をしてくださって本当にありがとうございました。
さぁ、待ちに待った夕食の時間です。
ちなみに益山市では、益山駅発着の日帰りシティツアーバスの運行も行っています。
まだ今年のスケジュールは発表されていませんが、参考までに去年の運行コースのページをアップいたします。
(韓国語)http://iksan.gojb.net/guide/citytour.jsp
(日本語)http://www.iksan.go.kr/04jp/tourism/citytour/01/index.jsp
馬韓館(마한관)
住所 益山市金馬面古都9路41-14(전북 익산시 금마면 고도9길41-14)
電話番号 063-859-4633
観覧時間 9~18時
休館日 毎週月曜日、1月1日
観覧料 無料
交通 益山駅から 222、222-3、61、64番バス乗車 ソドン公園(서동공원)下車
九龍村(구룡마을 )
住所 益山市金馬面新龍里(전북 익산시 금마면 신용리)
弥勒寺址(미륵사지)
住所 益山市金馬面箕陽里32-2(전북 익산시 금마면 기양리 32-2)
弥勒寺址遺物展示館(미륵사지유물전자관)
住所 益山市金馬面弥勒寺址路362(전북 익산시 금마면 미륵사지로362)
電話番号 063-290-6799
観覧時間 9~18時
休館日 毎週月曜日、1月1日
(韓国語)http://www.mireuksaji.org/home/
(日本語)http://www.mireuksaji.org/jp/
熊浦観光地(웅포관광지)
住所 益山市熊浦面熊浦里(전북 익산시 웅포면 웅포리)
地図
笠店里古墳展示館(입점리고분전지관)
住所 益山市笠店古墳路80(전북 익산시 입점고분로80)
益山市文化観光ホームページ
(韓国語)http://iksan.gojb.net/
(日本語)http://www.iksan.go.kr/04jp/tourism/tourist/01/index.jsp