7/19 大邱(テグ)の天然の淡水魚た料理専門店でソン・ミョンソプマッコリを堪能
2014年7月の全州(チョンジュ)・金堤(キムジェ)・大邱(テグ)レポ こちら↑のつづきです。
大邱2日目の朝食は、6月に伺ってとてもおいしかったキョンブッハンシッキサシクタン(慶北韓食技士食堂・경북한식기사식당)へ。(閉店しました)
「本日のメニュー」コンナムルスープ(5千ウォン)をオーダー。
扇風機の風で海苔が飛ばないように、お皿の上に箸を一本置いてくれました(笑)
素朴で美味しい朝食。毎日でも食べたいお味です。
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10時に都市鉄道1号線の大谷(テゴッ)駅で丸ちゃんと待ち合わせ。
これ、意外にイケましたよ~(氷入りカップ付きで1,500ウォン)。
タクシーで向かったのが仁興村(イヌンマウル)南平文氏本里世居地(인흥마을 남편문씨본리 세거지)。
三方を山に囲まれた、なんとも言えないほど、素晴らしくのどかな風景が広がる場所。
入口にある観光案内所の文化解説士の方が同行してくださり、とても丁寧に説明してくださいました。
この山は、アンジランコプチャン通りから見えたピスル山だそうです。
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元々は高麗の大古刹である仁興寺(イヌンサ)があった場所だったそうですが、三方を山に囲まれた地形により、この地には気が集まることから風水説で良い場所だということで、南平文氏の18代目が一族が居住する村を作ろうと計画、1840年前後に井田法により生活拠点と道路を区画整理し、藁葺きの家を建てました。
注:南平は本貫(ホンガン)=その家計の始祖の出身地、文は姓です。
1910年に伝統的な嶺南地方の両班(ヤンバン)家屋形式である瓦屋根の邸宅に建て替えられ、その後100年を経て現在の世居地が形成されたのだそうです。
伝統的な土壁が特徴で、とても趣があります。
現在も有機農業を営みながら生計を立てているのだそうです。
ブルーベリーや唐辛子、ネギなどいろいろなものを栽培している畑。
残念ながら開花前の蓮も。
1万坪という広大な集落に、現在でも9つの家屋と、修学場所であった廣居堂(クァンゴダン)、迎賓や一族が集う寿峯精舎(スボンヂョンサ)、一族の書庫である仁寿文庫(インスムンゴ)があります。
土壁に挟まれた細い路地を歩いていると、ここが韓国3番目の都市 大邱(テグ)であることを忘れてしまいます。
立春の日に吉運を祈って正門に貼り付ける「立春大吉」の札。
とても素敵な習慣ですよね。
あらっ、屋根の下に模様が!
家の守り神であるコウモリ、そして牡丹の花をデザインしたものだそうです。
散り始めていましたが、ノウゼンカヅラの花が見事に咲いていました。
ノウゼンカヅラはお墓に咲く花といわれているそうでして、韓国語の”능소화”の능=릉(陵)だそうですよ。
王様に一夜限りの寵愛を受けた宮女が、「死んだら王様が通る道に私を埋めてほしい」と願った。
願い通り土に埋められた宮女は、やがてノウゼンカヅラに生まれ変わり、妖艶で気位が高く咲き誇ったという伝説があるのだと、解説士さんが教えてくださいました。
そんな悲しい伝説を伺っていたところ、私の立派な太もも(笑)にトンボが止まりました。
こちらが仁興マウルで最も大きなお宅だそうです。
天然保護林に指定されている樹齢100年~150年だという松林。
韓国の方は、直線より曲線を好むそうですが、日本人の私から見てもこちらの松林の散策路のカーブは、とても美しいと思いました。
しかも、高台なので村の様子をよく眺めることができます。
後孫のための教育の場である廣居堂(クァンゴダン)。
竹林とくねりとカーブした松の木のコラボが、何とも言えません。
こんな素敵な作品を創作していらっしゃるキム先生が、扉を開いてくださいました。
廣居堂(クァンゴダン)を建てた方が残した「雅懐(아회 )」という言葉は、「優艶な想い」という意味。
昔のソンビたちは、天を見上げ、地を眺めながら、こちらの建物で天と地との共存を楽しんでいたそうです。
ソンビとは(wikipediaより)
学識が優れて礼節があって義理と原則を守って権力と富裕栄華を貪らない高潔な人柄を持った人に対する呼称。
美しく咲くキキョウの花と、扉のカギに付いている亀さん。
ステキな建物を拝見させていただき、ありがとうございました~。
迎賓館としての役割だった寿峯精舎(スボンヂョンサ)。
こちらの亀岩も守り神なのでしょうか?
一族の書庫である仁寿文庫(インスムンゴ)も、特別に拝見させていただけることに。
1910年以前に現在の所有者の曽祖父が書庫を作った際には、1万巻の蔵書があったそうですが、1980年に現在の地に書庫を建て、それまで廣居堂(クァンゴダン)に保存していた蔵書をこちらに移したそうでして、現在は2万巻保存されているそうです。
湿度調整もできるし、虫が付かないようにと桐の箱に保管されています。
小学校の教科書レベルのものが多いようです。
こちら、現在の所有者の方。低音のお声が素晴らしかったわ~、と声フェチの私は大きく反応(笑)
版木も保存されていました。
世界遺産である海印寺(ヘインサ)の大蔵経板殿に保存されている八萬大蔵経の版木と同じ様式のものだそうです。
当初30~40分の見学時間と計画していたのですが、あまりに素晴らしい風景と見所満載のこの村に、結局2時間半もいてしまいました。
春には、梅の木にが可憐な花が咲き素晴らしい光景が見られるそうです。
住人の方にご迷惑をおかけしないように、静かに見学させていただきましょうね。
仁興村 南平文氏本里世居地(인흥마을 남편문리본리 세거지)
住所 大邱広域市達城郡花園邑本里里401-2(대구광역시 달성군 화원읍 본리리401-2)
道路名住所 大邱広域市達城郡花園邑仁興3ギル18-5(대구광역시 달성군 화원읍 인흥3길 18-5)
問い合わせ 053-635-6407
文化観光解説士 水~日曜 10~17時(2015-8-2現在)
大邱地下鉄1号線大谷(대곡)駅からタクシーで7分。約3,600ウォン。
大谷駅1番出口傍から달성2(達城2)バス乗車、11停留所目の본리1리(本里1里)下車。
約21分。1,100ウォン。
本里1里バス停
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