小中学生の頃、何のために勉強するのか、という疑問を
一度は持ったことがあるだろう。
しかし教師や両親に尋ねても、あまり納得できる答を得られないことも多い。


そうこうしているうちに算数が嫌いになり、自然と文系に進んでみたが
大人になってふと考えると、自分は研究者の方が向いているのでは、
でも理系の知識がないと研究者は無理、、というケースもあるだろう。


小中学生の頃、数学を勉強すれば将来こうした道が開ける
ということを示してくれれば、また違った人生を歩んだかも知れない。
(実際には人生いくらでもやり直しは効きますが、その点はここでは割愛)


ということで、小中学生に対して勉強の意義を教えるビジネスを考える。


最近は証券会社が子供に株のことを教える企画などがあるが
それと似た発想で、小中学生に学ぶ意義や目的を知らせることで、
将来の優良顧客や従業員を確保することができる。
そのため、フィーは学校側だけでなく、そうした潜在顧客を掴みたい企業からも
得られるのではないか。

外見よりも中身が大事、というのはその通りだが、
実は外見も相当に大切だ。


最近は家電であれ家具であれ、機能的には殆ど申し分ない。
機能的に差異が無ければ、当然デザインの勝負になる。
逆に機能的に劣っていても、デザインが優れているものの方が
売れることが多い。


ある程度規模の大きい企業は専門のデザイナーがいたり、
プロのアーティストにデザインを依頼したりするだろう。
しかしおよそ商製品を扱う企業は、もっとデザインを重視すべきだ。


そこでデザイナーズ・バンクのシステムを考える。


自分の名前で売れる一流のデザイナーではないが、
デザインの勉強や経験のある人たちを登録しておき、
比較的リーズナブルなフィーでデザインを依頼できるようにする。


新人のデザイナーなどであれば、デザイナー本人にとってもチャンスの場なので
結構良質なデザインを安価に手に入れることができるかも知れない。

駅ほど、多くの人がほぼ毎日定期的に通う空間は無いだろう。
デパートやイベント会場などはわざわざ足を運ぶ必要があるが、
駅は無条件にほぼ毎日通る空間である。


そうであるにもかかわらず、駅の空間があまりに活用されていないと感じる。
勿論、最近はエキナカの再開発が盛んだし、
広告もポスターだけでなく色々と工夫の余地はある。
しかしこれだけの巨大空間、もっと活用する余地があるのではないか。


単にファッション雑貨や食品だけでなく、映画・音楽、金融、文化施設、ホテル、エステ、
スポーツクラブ、アミューズメント、大学、病院、等々を組み合わせた
総合的な空間として活用できるのではと思う。


特に外国人と話すと、自分がいかに日本の文化芸術を
理解していないかを痛感する。


日本人は、これだけ豊かな文化や芸術を持ちながら
それを学ぶ機会が少なく、先代が遺した大いなる遺産を
十分に享受できていない。
これは非常に勿体無いことである。


ビジネスをグローバルに展開する上でも、
矢張り自国の文化芸術に対する理解は必須条件であり、
全ての土台になるものだ。


そこで日本の文化芸術のみを専門に扱うTV番組があると
良いと思う。


24時間、日本の文化芸術の紹介や解説を放映し続ける。
きちんと理解するためには一度観るだけでは足りないので、
再放送を繰り返してもよいだろう。


放送は有料。
でもこうした文化レベルの高い番組に広告を出すのが
一種のステータスになれば、広告収入も期待できるかもしれない。


公共バスは、つい敬遠しがちである。
何しろ時刻表どおりに来る試しがない。


しかしバス路線は、特に東京都内は結構張り巡らされており、
複数の路線を乗り継げば、タクシーを使うよりも割安に
目的地に辿り付くことができる。
何よりタクシーを使うよりも環境への負荷が軽い。


最近はバス停に、次のバスが現在どの辺りを走っているかを
示す機能が付いていることがある。
それをもっと進めて、道路の渋滞情報なども加味し、
あるバス停から別のバス停までの所要時間や乗換えの待ち時間を
検索するサービスがあればいいと思う。


そうしたサービスを積極的に導入しないと、
ますます公共バスが敬遠されてしまうのではないか。


関心のあるテーマについてのニュースが配信されるサービスはよくある。


ここで発想を逆転させ、関心の無いテーマについてのニュースが
ランダムに配信されるようなサービスはどうだろうか。
過去の閲覧・配信履歴をもとに、今までアクセスしたことのない分野の
ニュースを配信する。


人間、とかく自分の関心のある分野に傾注してしまい、
知識が偏ってしまう虞がある。


敢えて今まで関心の無かった分野のニュースが配信されることで、
興味の領域を広げ、人間として深みを増すことができるかも知れない。


我々が物事を考える際、頭の中では3次元で空間でイメージしていることが多いが、
それを紙面に落とす場合には2次元にしなければならない。


考えを整理するためには紙面に落とすというプロセスは有効だが、
そこで折角3次元で考えたものを2次元に直してしまうと、
その途中で良いアイディアが捨象されかねない。


3次元の絵を描くソフトは、デザイナー向けなどには存在するが、
一般の人たちが容易に使いこなす状況にはなっていない。
しかしデザイナーだけでなく、知的な作業をする全ての人にとって、
3次元で自在に絵を描けるソフトは有効なソリューションになり得る。


こうしたソフトが、知的労働者のPCに標準インストールされれば
知的生産性も大分向上するのではないだろうか。

最近、企業の社会的責任(CSR)が注目を集めている。


企業はキャッシュフローを稼ぎ利益を生み出す責務を負っているが、

同時に企業は社会の公器であり、単に法律やルールを守るのみならず

環境を徒に破壊したり従業員を酷使したり地域社会に迷惑をかけたりしない

という当然の責任を負っている。


そうした観点から企業の社会的責任が問われているが、

上記のような「~しない」という責任だけでなく、

文化施設やNPOに寄付するなど、より積極的に社会貢献をしている企業も

少なくない。


しかし中には、何故この会社がこの分野に寄付しているのか、とか

CSRと言っても投下資金が多すぎないやしないか、といった例も存在する。


そこで、企業理念と整合的な、最適な寄付先や額についての

コンサルテーションビジネスが考えられるのではないか。


CSRを根付かせるためにも、こうしたビジネスは必要だと思う。

ピザやお弁当の宅配サービスは、パーティのときや外出が億劫なときに役立つが、
本当に助かるのは忙しくて外出できないときだろう。


そう考えると、病気や怪我で外出が困難なときに、
薬を宅配してくれるサービスがあると便利ではなかろうか。


風邪薬が常備してあればいいが、症状に合う薬が常にあるとは限らない。
ちょっと怪我したときに消毒薬や包帯を切らしていることもありうる。
そんなときに、できれば24時間、薬を宅配してくれるサービスがあれば、
多少高くても利用したくなる。


薬事法など規制が面倒そうであるが、ニーズは高いのではないか。


飛行機や新幹線、長距離バスなど、
一箇所に長期間座ったまま移動するケースは多い。

潜在顧客がこれほど長時間、一箇所に留まってくれる機会など
そうそう無いにも拘らず、この移動の時間はあまり有効活用されていない。

新幹線や長距離バスの座席の周りを見渡しても、
簡単な通信販売のカタログ程度しか置いていない。
この空間活用の手法を、広告主や情報提供元となる企業に提案するサービスが
あってもいいのではないか。
例えば朝の通勤時間帯にはビジネスマン向けの広告や情報提供をするなど。

また、新幹線やバスの座席取付け用の、安価な情報端末などがあると
色々と面白いことができるかも知れない。