入社後、3ヶ月、半年、1年と、企業によって入社後の新入社員をフォローする目的で開催するのが、フォロー研修です。

やらないよりはやったほうがよい。やるなら効果のある方がよい。当たり前ですね。

今日は、フォロー研修でやるべき3つのことについてお話いたします。

まず、入社して半年から1年経つと、新入社員はどうなるかというと、新鮮さがなくなり緊張が解け、先輩からの悪知恵が浸透してきます。さらに、理想と現実のギャップに苦しみ、なんとか乗り越えてきたけれど、そろそろ限界を感じている社員もチラホラでてくるタイミングです。

そこで、大切なことは、
1、入社時に持っていた新鮮な気持ちを思い出す。
2、世の中の常識と会社の常識を比べる。
3、うまくいかない現実を受け入れる。
この3つの要素をフォロー研修では取り入れることが重要です。

1の新鮮な気持ちを思い出すためには、入社時に「1年後の自分への手紙」などを書かせておくと、さらに効果的です。

2、先輩からの悪知恵を払拭するには、入社後に段々と薄れてきた世間一般の常識と、今の常識を比べさせると良いでしょう。ケーススタディで、是非を問うワークがおすすめです。

3、入社して華々しく成果を出せる新入社員は多くはありません。しかし、彼らはまだまだ今日行く途中であり、成果を出せない人間ではありません。今はまだ準備中です。ですから、戦略化するまで荒波を乗り越える力を養わせるのが必須です。
うまくいかない現実から、何が得られるのか?将来につながる糧となるのか?を考えさせてください。セールスの学校のフォロー研修ではリフレーミングワークをしています。


フォロー研修は、入社後半年から1年経って、離職を防ぐのに役立ちます。また、今後の戦略化に対してもスピードアップを図ることができます。

ぜひ、導入をご検討ください。

ご参考ください。

浅井隆志

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年末といえばジャンボ宝くじ。ちょっと前は、海外で宝くじで、675億の当選がありましたね。うらやまし限りです。
もし僕が675億当選したら、一円も使わず、全額寄付をしますね。はい。うそです。

話が横道にそれましたが、目標設定と、宝くじ。結構、密接な関係です。

僕には、宝くじが絶対に当たりません。なぜかというと、買っていないからです。当たり前ですよね。

一方で、当選する人は、「買う」という行動を取っています。
なぜ、宝くじを買うかというと、当たりたい!という願望があるから、行動に移ります。

ビジネスに例えると、年収1000万を稼ぎたい!もっとお客様と近づきたい!と願っていないのに、実現はしません。

願うからこそ、どう行動するべきかを考え、そして実行に移します。


ということは、僕も含め、あなたも、まずは、【願いを明確化】することが大切になります。今回は、僕なりの目標設定をシェアします。


■目標設定 その1

一年後、自分はどんな人間になっていたいのか?(人格)

一年後、何を手に入れたいのか?(物)

一年後、何を成し遂げたいのか?(やりたいこと)

*ポイント
できるかどうかのブレーキは外して、こうなったらいいなを徹底的に書き出します。謙虚さはいりません。

例)
・どんなことでも笑える感性と感受性
・企業家としての地位
・パテックフィリップ1200万円の時計
・社員とその家族を連れて、全員でハワイに行く


■目標設定 その2

上記のそれぞれの目標に対して、足らないリソース(資源)を10個書き出す。

例)・どんなことでも笑える感性と感受性
・忍耐力
・努力を怠らない心
・感性を磨く
・ポジティブシンキング など10個


■目標設定 その3

その2で書き出したことを実現するための具体的な施策を10個書き出す。


例)感性を磨く
・映画を見る
・旅行をする
・小説を読む
・様々な人を交流をする など10個


このように目標設定をすると、壮大な目標に対して、10個のリソースを見つけ出し、さらに10個の具体的な施策を導き出すことができます。

言い換えれば、【一つの目標達成のために100のタスクを作る】ということです。

100のタスクを見つけられたら、達成確率は100%。
もし、リソースが5個、施策が7個なら、5×7=35 達成確率35%と、なります。


一度お試しください。


それぞれ10個づつ書き出して、100のタスクを書き出すのは至難の技です。100個書き出せなくても、不安になることはありません。

1年は365日あります。その365日後に100になるよう、日々、努力をすればいいだけです。

闇雲に何かを学ぶよりは、点数化、タスク化をすることによって、今の自分にどんなスキルが必要なのか、今の自分にどんな知恵が必要なのか、見えてくるはずです。

まずは、目標設定。それから、100タスクを作るための学び。合わせて、行動です。


ご参考ください。


浅井隆志

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営業のクロージングというと、押したり引いたり、お願いしたりと、売り込む印象をお持ちではないでしょうか。

実は、営業のクロージングはとても簡単です。しかも、たった一言です。

「いかがでしょうか?」

こんな簡単な一言で売れるわけがない。もっと最後の一押しが必要じゃないか。

あなたがそのように思うのなら、セールスの流れを見直す良い機会になるかもしれません。
営業のクロージングで押すとどうなるか?

恋愛には熱烈なラブコールが必要かもしれません。こと営業に限っては、押したクロージングは、ただの押し売りにしか過ぎません。押し売りされて喜ぶ方を、僕はまだ見たことがありません。世の中は広いので、押し売り歓迎の方もいるのかもしれません。しかし、いたとしてもごくごく少数のはずです。

しかも、押し売りにはキャンセルというおまけがつきます。
営業のクロージングで引くとどうなるか?

お客様は最終決断で、積極的に行動を起こしません。どんなに欲しくても、どんなに買いたくても、背中を押してもらいたくなるのが人情です。特に高額帯の商品やサービス、まだ使ったことのないもの、新しいサービスなどは、最後の決断で足踏みします。

不思議なことがあります。お客様と良い関係を築いて、親切丁寧に接しているのにもかかわらず、契約が取れない営業マンがいます。理由は簡単で、クロージングをしません。クロージングするのが怖いんです。クロージングをすることで、嫌がられたらどうしよう、営業っぽく見られたらいやだなぁと、引っ込み思案になってしまう。そもそも、営業なのに、売ることに抵抗感がある方が多くいらっしゃいます。

「じゃあ買います」「そろそろ契約しますか」なんて、お客様の言葉を永遠に待つ営業マンが存在します。これでは売れるわけがありません。口をあければ、エサが運ばれてくるなんて、ビジネスの世界ではありえません。
クロージングでお願いするとどうなるか?

あなたが頭を下げた瞬間に全ての価値がさがります。商品やサービス、そしてあなたの価値が下がります。頭を下げると、見えない糸に引っ張られたように、価値もつられて下がります。これだけは、絶対に避けなければいけないことです。

私も以前、お願い営業といわれるクロージングを試してみました。売れないときの試行錯誤で、熱意で何とかなると考えました。

「お願いします!僕の一生のお願いです!今日、契約をお願いします!」

頭をふかぶか下げました。60度の最敬礼を超えて、立位体前屈さながらの頭の下げっぷりです。

結果は・・・・・・もちろん、惨敗でした。お客様からは「なんで、私があなたのお願いを聞かなければいけないの?」

もう、このときはぐうの音も出ませんでした。言われてみて、「た、たしかに」と冷や汗を流した痛~い経験をしました。

究極の営業クロージングは、「いかがでしょうか?」という言葉掛けです。あくまでも最終判断を下すのは、お客様です。買うか買わないかを決めるのはお客様です。
営業の仕事は、押して売りつけることでもありません。じっと黙って、お客様の反応を見ているわけでもありません。頭を下げる仕事でもありません。

あなたがすることは、お客様に決断を促すことです。決断を促すことが、本当の営業クロージングです。

クロージングで決断を促し、お客様が了承したときは、なんと言ってくれますか?
「お願いします」と、言ってくれるはずです。

あなたはお客様にお願いするのではなく、お願いされる営業マンになれます。それには、たった一言で充分です。権限を相手に委ねる一言がポイントです。質の良い言葉は、質の良いお客様との関係をもたらしてくれます。

ご参考ください。

浅井隆志