近々の課題として、コロナ禍を耐えしのぐのかが中小企業の課題です。

しかし、その後をどのように業績回復させるのかも重要な課題です。

 

この苦しい状況下でも業務改善や新サービスを想像し、今に耐え、次に備えている企業は、後の勝ち組になるでしょう。

 

でも、いったいどこから何をしたらよいのかわからないという思考停止的な愚痴や相談がとても多く寄せられます。

 

一般的な企業経営理論では追い付かないのも現実です。

時には、別種からのアイデアで再考されるのも良いかもしれません。

 

製品開発の分野にはVEという考え方があります。

 

VEの目的は、

”製品やサービスの価値を、果たすべき機能とコストの関係で表し、価値の向上を図ること”

 

 

VE5原則というものがあります。*一部浅井解釈

・使用者優先

・機能本位

・イノベーション

・チームデザイン

・価値向上(機能/コスト)

 

 

さて、この指針を経営に当てはめると、

 

・使用者優先

「お客様の深いニーズに応えるために、何ができるだろうか?」

「働く社員の意欲を高めるために、何が必要だろうか?」

 

・機能本位

「今の商品やサービスの質を高めるには、どうすればよいのか?」

 

・イノベーション

「関連した別種の事業展開はできないだろうか?」

 

・チームデザイン

「フラット組織にすることはできないだろうか?」

 

・価値向上(機能/コスト)

「コストが上がってもさらに魅力的なサービスを提供できないか?」

 

 

守りから攻めに転じたその時、絶望から希望に変わります。

うまくいかないときは、なんでもいいから新たな手を打つ!

 

ご参考ください。

 

浅井

 

「牛丼一筋 300年はやいの うまいのやっすいの~」

 

僕はキン肉マン世代。吉野家に行ったことがなかった幼少時代は、キン肉マンが歌うこの歌詞で吉野家に行きたい欲に駆られていたことを覚えています。

 

今になって吉野家の戦略は生産管理の基本原則に基づいた経営をしていたことに気づきます。

 

生産管理とは、顧客に「よいもの(品質:Q)」を「安く(コスト:C)」「早く(納期:D)」を提供するために効率化を図ることです。

 

昔の吉野家は牛丼一本で勝負をしていました。これは、生産の合理化である3S(単純、標準、専門)の体現と言ってよいでしょう。

 

しかしながらBSE騒動あたりから吉野家がおかしな方向にかじ取りをしました。豚肉に変更するのは致し方ないかもしれませんが、定食など今までになかったメニューを増やし始めました。単純さが強みであった吉野家がその単純さを捨て、複雑に走りました。これは松屋の定食、すき家のバラエティ牛丼などの台頭を追従したのでしょう。

 

そもそも吉野家は男がだまって牛丼をかきこむ店です。松屋は定食好き、すき屋は女性や家族をターゲットにしました。吉野家はターゲティングを変えずに、商品構成を変えるという暴挙に出たわけです。

 

結果、今の吉野家になってしまったわけですね。

 

単純化がすべてではありませんが、ターゲットと生産管理の相性こそ、経営戦略と言えるでしょう。

 

吉野家ファンであり、ミジンコ並みの株主である僕としては、古き良き時代の吉野家に返り咲いてもらいたいと願うばかりです。

 

 

余談として、企業としてQCDのすべてを追及する必要はありません。どれかひとつ秀でていれば充分に顧客から支持を得られます。

 

ウーバーイーツは決して安くありませんが、手軽だし、早いです。

日高屋はたいしておいしくありませんが、とても安いです。

 

少々浪費癖があっても、美男美女のパートナーなら我慢できるかもしれません。

 

バランスではなく、強みこそが企業経営のかなめです。

平均点企業はいずれ淘汰されるでしょう。

 

 

浅井隆志

企業には経営目的がある。その企業がなぜ存在しているかの定義と言えばよいでしょうか。

 

人が生きていくうえで力強さを得るには、アイデンティティなのは間違いありません。さしずめ、経営目的はアイデンティティと言えるでしょう。

企業理念、ミッション、ビジョン、そして価値観を表現するバリューなるものをこぞって表明しています。

 

社員のチームワークが悪い、コミュニケーションが図れない、ほうれんそうが滞る、次のリーダーが育たない、などなど企業の悩みは多岐にわたります。そんなとき、悪魔が囁きます。「理念で人をまとめるのですよ」と。そんな本とかコンサルがうじゃうじゃいますね。

 

僕から言わせれば、そんなの嘘っぱちです。はっきり言ってキモイ。理念で人を束ねるというのは、理念がなければ人を束ねられないということです。確かに理念で人を束ねることはできます。そしてうまくいくことも多々あります。

しかしそれは理念による搾取、夢の搾取であることも伝えておきます。理念、ビジョン遂行のために、少々を我慢しろという会社の言い分にしかすぎません。

 

賛否あると思いますが、まさにディズニーがそうですね。夢という縛りで低賃金による労働力を手に入れることを実現させていると僕は思っています。夢に共感していればそれはそれで幸せなことかもしれませんが、そこで長く働く人はどれだけいるのでしょうか。だいたいキラキラした夢を持って入ったけど、現実とのギャップに苛まされてやめるというケースをリアルに聞きます。(あくまでも僕の交際関係の中で聞いた話で全部とは言いません)

 

企業とは安定した生活基盤の提供が第一にあります。十分な報酬を払えない、または払いたくないから別のことで人心を掌握しようとするのはいかがなものかと僕は思います。または、他に魅力を持つことができていない証拠でもあります。

 

僕は過去に勤めていた会社の理念なんて考えたことありません。最近の若手は理念が会社選びに影響を及ぼすと言います。これは紛れもない事実でありますが、続きがあります。判断材料がないから、結局はそこ。それだけの理由です。ですからキラキラ系の理念を作れば採用が楽になるのも事実です。

 

理念とは会社が作りしもの。それを社員に従えと言う。そういう統治でうまくいく会社も当然あるでしょう。でも結局は他人事なんです。自分には関係ない。これが本音です。

 

矛盾しますが、共通目的や共通目標がなければチームにはなりません。ではどうやってその共通目標を作ればいいのか。会社主導ではなく、社員主導のありたい姿を描くことではないでしょうか。高校球児がめざせ甲子園!と誓い合った強さは想像に優しいですね。その時の高校球児は甲子園を押し付けられたのでしょうか。球児自らが望む姿を形にする。今後はそうした企業理念であるべきではないかと思います。

 

ただの雑談。以上

 

浅井隆志