カミキリムシの女王 | ぶなまつの昆虫的エッセイ

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昆虫の「生活史」をメインに、裏山にて「ソロ虫活」を楽しんでいるシニアです。
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イハレアカラ・ヒューレン博士を心の師としています。
平和(^^)/は私から始まる。
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 日本最大のカミキリムシ
 
 それがシロスジカミキリの♀だ
 
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 一般に昆虫は
 
 ♀のほうが♂よりも個体が大きいのだが、
 
 カブトムシやクワガタムシのように
 
 戦闘力の強い甲虫は♂のほうが大きい
 
 (最近は温暖化と乾燥のためか、
 
 幼虫時代の育ちが不良のために
 
 小さい♂ばかり目立つが・・) 
 
 
 
 
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 ヤナギ林の花粉が舞う5月中旬、
 
 近くの河川敷フィールドにて、
 
 羽化したての木登りミヤマならぬ
 
 「木登りシロスジ」
 
 も見られたのは既に昔の話
 
 
 
 シロスジカミキリも年々少なくなり、
 
 ひと夏に3頭ほど見れればよいほうだ
 
 
 幼虫はコナラ等の樹木を食い荒らす害虫
 
 ということで、
 
 駆除する人も多いようだが、
 
 シロスジカミキリやスズメバチの女王
 
 そしてボクトウガの幼虫のおかげで、
 
 幹から樹液が流れ出ることを忘れてはいけない
 
 
 害虫というイメージが強いカミキリも、
 
 自然界にはとても欠かすことのできない昆虫なのだ
 
 
 
 
 そんなシロスジカミキリの♀を今夏初めて発見した
 
 
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 身体の厚みと長さ
 
 そして金切バサミのように鋭い大あごは
 
  「カミキリムシの女王様」
 
 をほうふつさせる
 
 白いラインと黄色の彩色が独特な個性を感じさせ、
 
 ゴマ粒のような模様が鮮やかに目に映る

 

 
 
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 大きな複眼を持つその表情は、
 
 まるで地球を征服に来たロボットのようだ
 
  
 「キィキィ」 「キィキィ」 「キィキィ」
 
 と威嚇しながら鳴く声は、
 
 生に対する深い哀しみを表現しているのだろうか?
 
 
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 オロナミンCやコーラが好きということで与えてみると、
 
 静かに口を濡らし始めた
 
 
 主食がコナラ等の枝葉のためなのか
 
 そのフンもまるでウサギのようだ
 
 シロスジカミキリも私のように腸が長く、
 
 便秘気味なのだろうか?
 
 
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 成虫の寿命は思った以上に短く、
 
 約2~3週間ほどしかない
 
 交尾・産卵はもう終えたのだろうか? 
 
 寿命が尽きれば、
 
 黄色い色彩もたちまち白色に変化してしまう
 
 
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 大好きなシロスジカミキリ
 
 命短しカミキリムシの女王よ
 
 山の神に守られながら
 
 来夏もその姿を私たちに見せてくれ・・・
 
        平成28年8月6日(土)
                リオデジャネイロ五輪開幕の日に採集