3月に入り、いよいよ新学期到来という時期ですが、新型コロナの影響で小中高校も大学もそれぞれ始業が遅れ、日々感染者の増加人数と、その感染者の導線が詳細に報告されるため、不安な日々を過ごしている方も多いことと思います。

 また、人が集まるような場に参加するのを避ける機運も高まり、新学期がスタートしても登校して教室での授業に不安を感じる保護者も少なくないため、教育現場においてはオンラインでの授業に取り組む動きが見られています。
 こうした状況を鑑み、釜山日本語教師会の今月の例会につきましては、通常のように1カ所に集まって講義を聞いたり、意見交換をしたりするのではなく、緊急特別企画として、オンラインで開催することにしました。


 テーマもオンラインでの授業についての知識の共有と、参加者同士での意見交換と全体での共有を中心に行い、オンライン授業をすることに対する教師の不安を解消し、学校の設備やカリキュラム等に応じた対応の方法について模索する場にしようと思います。
 通常は釜山・慶尚道地域の日本語教師を主な対象としていますが、今回はオンラインでの開催に伴い、韓国全域(韓国外の方でも構いません)の教師のみなさんに積極的にご参加いただければと思います。


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2020年度 釜山日本語教師会 3月度 例会
日時:3月28日(土)午後3時~  (2時45分ごろから接続可能)
接続ID:会員向けメールで配布
     及び 釜山日本語教師会のブログ・フェイスブックに前日までに掲載

釜山日本語教師会
ブログ     https://ameblo.jp/buja/
フェイスブック https://www.facebook.com/busan.japanese.teachers/

※参加の際には、カメラ付きPC、またはタブレット、スマホの用意が必要です。
 当日はPPT等の資料も使うので、画面の大きいPCまたはタブレットの方が見やすいと思います。

【内容】
第一部:「最近話題のZoomって何?
     ~基本的な使い方と教育現場での応用の仕方・実践例について~」
     藤田 智彦(国際交流基金 釜山日本語教育室)
第二部:参加者同士によるグループワークと全体共有
オンライン上で小グループに分割してZoomの様々な機能を試す
グループ内での意見交換・情報交換を行い、話し合った内容を全体共有
質疑応答

【会費について】
*緊急特別企画のため、今回会費はいただきません。

3月例会担当:藤田

12月の釜山日本語教師会が12月21日(土)午後3時より韓日文化交流協会(釜山YMCA15階)にて行われました。当日は15名の会員が参加しました。 

第一部は、釜山大学の重信三和子先生による「教えない日本語教育って何?」というテーマで、細川英雄(2011) 「日本語教育は日本語能力を育成するためにあるのか」(早稲田日本語教育学第9号)の論文を引用しながら、多くの日本語教師が当然だと考えている日本語教育観について根本から問いかけました。 




これまでの日本語教育は、文法や語彙・漢字等、部分的な日本語運用能力を引き上げ、評価するということに力を注いできましたが、言語活動の総体というのは「複雑で重層的な活動である」ことから学習者本人にしか認識・自覚できないものであり、それはつまり「教えない」というよりも「教えられるものではない」ということでした。
教師にできることは「個人のなかの意識化が促進され、ことばによる活動が活性化するような環境の場をつくること」しかなく、どのような言語活動の場を創り出していくかを考えることが教師の使命ではないかと語りました。 

また、私たちが教える規範と考えている「正しい日本語」について三代純平・鄭京姫(2006) 「`正しい日本語`を教えることの問題と `共生言語としての日本語`への展望 」 (言語文化教育研究5)の論文を引用して、「正しい日本語」という概念そのもの、またそれを規範として教えるということが近代の植民地主義的なイデオロギーからの影響であると警鐘を鳴らし、「正しい日本語」を教えるという形ではない日本語教育や日本語支援のあり方を模索する必要があることを伝えました。 
重信先生は、数値で測れるような運用能力の引き上げではなく、学習者がどのような社会の中で、どのような個人としてあるべきかを考えた「人間としての成長を促す教育」が日本語教育、特に大学における日本語教育には求められていることを主張し、社会との関わりを意識した実践活動について、実際に行われている日本や韓国での取り組みをいくつか紹介しました。 



後半は、これらの主張や実践例を基に、参加した人たちがグループで自分たちの教育を振り返ったり、それぞれの教育現場でどのような実践ができるのかなどについて話し合い、全体でシェアしました。 

第二部は、国際交流基金ソウル文化センター釜山日本語教育室の藤田智彦日本語教育アドバイザーによる「協働学習とタンデム」でした。 



取り上げた実践活動は、先月から始まった日韓エクスチェンジスタディーで、これは韓国人日本語教師と日本語ネイティブ教師が1対1、あるいは少人数のグループで、お互いが母語を教え合うスタディーです。 

このスタディーを始めるに至った背景としては、現役の韓国人日本語教師が、自ら日本語を聴いたり話したりする機会がほとんどなく、自分の日本語能力が落ちていくのが心配という声があり、それを解消するための場として企画したということでした。また、スタディーの方式としては、釜山外国語大学で盛んに行われているタンデムの授業を参考にし、学習者自身が自分で目標を立て、そのために必要な学びを実践する上で、母語話者であるパートナーの協力を得るというものです。 

スタディーの基本理念や教育理論に続き、第1回のアンケート結果について、日韓でスタディーやパートナーに望む内容に違いがあったことが報告されました。韓国人日本語教師はビジネスレベルの日本語が使えるようになりたいという目標を持っている人が多いのに対して、日本語ネイティブ教師は韓国人との雑談で自然に流暢に話したいという希望を持っている人が多いことがわかりましたし、韓国人日本語教師は文法については、通じない場合だけ直してほしいという人が比較的多いのに対し、日本語ネイティブ教師は、発音に関しては通じない場合にだけ直してほしいという人が比較的多いという結果が出たとのことでした。日本語ネイティブの発音を積極的に直す必要がないという回答については、会場から韓国語の発音は難しすぎるので、通じればいいと思っている人が少なくないのではないかという意見が聞かれ、共感を呼んでいました。 

このスタディーは学期中に1回、釜山日本語教師会と同じ日に開催し、日韓の教師間、高校・大学の教師間等の交流の場として機能することも期待されています。さらに、新年は、学生同士のエクスチェンジスタディーも新たに開催する意向で、語学分野からの日韓交流拡大が進められることになりそうです。


2019年最後の例会だったので、1年の労をねぎらい忘年会を開きました。会場は西面にあるサムギョプサルのお店で、厚切りの肉を店員さんが上手に焼いてくれたので、私たちは食事と話に専念できました。同じ海外で日本語教師という仕事に関わる者同士、日ごろから意見交換をしたり、様々なイベントで協力したりしている間柄ですが、ゆっくり話す機会というのは思ったほどないので、みんな近況や今後の授業や活動等について話を弾ませていました。





【会費について】
*年会費は15,000ウォン(後期から参加の方は8,000ォン)です 当日に会計にお支払いください。 
*会費は、報告集代、例会時の会場使用費、発表者の食事代、お茶・お菓子代、会運営上の諸経費に使われます。
*なお,1回限りの参加は3,000ウォンです。

令和がスタートした2019年も、あっという間に締めくくりの月になりました。

師走を迎え皆さまいかがお過ごしでしょうか? 

12月の例会のご案内をいたします。
      
第1部では新しい時代を迎えた日本の、新しい日本語教育の在り方について、
皆さまとご一緒に考えてみたいと思います。
      
第2部では、11月から始まった「日韓エクスチェンジスタディー」でモデルとした
タンデム学習についての理論と,参加者から得られたアンケートの結果を分析したものを紹介します
日本語学習者と韓国語学習者による協働学習の実践報告です。      

例会後には今年も忘年会を行います。
お忙しいとは存じますが、ぜひご参加ください!

多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 *会員の方で遠距離でスケジュールの都合がつかない場合、事前に申し込みがあれば、
スカイプやラインなどを使ってオンライン参加も可能ですので、ご相談ください。  
 

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2019 年度 釜山日本語教師会 12月度 例会
日時: 12 月21日() 午後3時~  (受付=2時30分ごろから)
会場:釜山YMCA15階 韓日文化交流協会
(地下鉄1号線釜山鎮駅または草梁駅下車徒歩5分)
地図 → https://goo.gl/Xq33Ks
  
【内容】
第一部:「教えない日本語教育って何?」
話題提供 重信三和子(釜山大学)
第二部:「協働学習とタンデム」
藤田智彦(国際交流基金)

その他「書籍の持ち寄りに関して」 お知らせ

【忘年会】
教師会終了後、西面へ移動
18:15か18:30からを予定(まだお店は決まっていません。いいお店があればご提案よろしくお願いします)     
      

【会費について】
*年会費は15,000ウォン(後期から参加の方は8,000ォン)です 当日に会計にお支払いください。 
*会費は、報告集代、例会時の会場使用費、発表者の食事代、お茶・お菓子代、会運営上の諸経費に使われます。
*なお,1回限りの参加は3,000ウォンです。
 
12月例会担当:重信・藤田

11月の釜山日本語教師会が11月16日(土)午後3時より韓日文化交流協会(釜山YMCA15階)にて行われました。新規の方を含め、20名が参加されました。

第一部の講演は、
東明大学の青木浩之先生と上杉真由先生による「教養日本語の授業について」でした。


 
東明大学の教養日本語の特徴と言える点が7つ挙げられてました。
第一は、教養日本語が選択必修だということでした。
第二は、受講生が多いとのことでした。2019年2学期は940人が受講しています。
第三は、ネイティブの先生が多く、同じ研究室を使用している点でした。
第四は、教材を作製し市販している点でした。
第五は、授業のコンテンツの共有でした。
第六は、他では類を見ない日本人先生二人によるコーティーチングでした。
第七は、ゲーム、クイズを使って授業しているとのことでした。
カフートを使っての実際の授業がなされ、出席された先生も学生気分でクイズを興じていました。


  

第二部の講演は、
TISインタナショナルスクールの高橋和樹先生による「日本留学と就職」でした。


 
発表は、日本で就職している韓国人社会人にインタビューした動画を元にされました。日本の大学へ留学した際のお話から、現在の業務内容日本留学や日本就職を考えている方へのメッセージなど、4名の社会人の話を約10分程度、それぞれ見ました。

1)地方の国立大学出身で、東京勤務
2)地方の私立大学出身で、地方勤務
3)首都圏の国立大学出身で、東京勤務
4)首都圏の公立大学出身で、海外勤務
とそれぞれの長短所が良く分かる内容でありました。

◎例会後の夕食会
夕食は例会の会場から徒歩5分のところにあるお店でカルビチムを美味しくいただきました。少人数でしたが、だからこそ楽しめた、味わえたひと時でした。


【会費について】
*年会費は15,000ウォン(後期から参加の方は8,000ォン)です 当日に会計にお支払いください。 
*会費は、報告集代、例会時の会場使用費、発表者の食事代、お茶・お菓子代、会運営上の諸経費に使われます。
*なお,1回限りの参加は3,000ウォンです。

 
2019年11月担当 青木・高橋

2019年も、もう11月ですね!
早々、年末年始の計画も立てていく頃かと思います。
終わりよければ全てよし、としたいものですね。
締めくくりの2か月もよろしくお願いします。
 
さて、11月の例会のご案内をいたします。
☆第一部のテーマは「教養日本語の授業」です。
東明大学校で実践されていることを、青木浩之先生と上杉真由先生がペアで説明して下さいます。どれだけ学生が日本語を習っているのか受講状況や教材、コーティーチングを中心に授業の様子などになります。
 
☆第二部のテーマは「日本留学と就職」です。
TISインタナショナルスクールの高橋が発表させていただきます日本の大学に進学した学生たちが卒業後にどんな進路に進んでいるのか。ビジネスパーソンとなった彼らにインタビューをしたものを中心にお送り致します。
 
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
 
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2019年度 釜山日本語教師会 11月度 例会
日時:1116() 午後3時~ (受付=2時30分ごろから)
会場:釜山YMCA15階 韓日文化交流協会
(地下鉄1号線釜山鎮駅または草梁駅下車徒歩5分)
地図 → https://goo.gl/Xq33Ks
  
【内容】
第一部:「教養日本語の授業について」
青木浩之先生(東明大学校)・上杉真由先生(東明大学校)
第二部:「日本留学と就職」
高橋和樹(TISインタナショナルスクール)
座談会「各発表に関して」「書籍の持ち寄りに関して」
お知らせ
※終了後、夕食懇親会を予定しています。是非ご参加下さい。
場所は会場近くで、歩いて行ける食堂を予定しています。
*会員の方で遠距離でスケジュールの都合がつかない場合、事前に申し込みがあれば、スカイプやラインなどを使ってオンライン参加も可能ですので、ご相談ください。
 
【会費について】
*年会費は15,000ウォン(後期から参加の方は8,000ォン)です。
*会費は、報告集代、例会時の会場使用費、発表者の食事代、お茶・お菓子代、会運営上の諸経費に使われます。
*お支払いは例会当日に会計担当までお願いいたします。
*1回限りの参加は3,000ウォンです。
 
  11月例会担当:青木・高橋

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