パワーが落ちたフォークリフトバッテリーが修理によってよみがえることを知っていますか? 

今日はシンプルにフォークリフトバッテリー修理とは何かを語りますわ。

結論から先に言いますと、フォークリフトバッテリー修理とは、「単セル交換」なのです。

単セルとは何か?
なんで単セル交換をすれば、フォークリフトバッテリーは改善するのかをシンプルに語りたいと思います。

ほとんどの人がフォークリフトのバッテリーは消耗品であると認識しているはずです。
これは間違いありません。
フォークリフトバッテリーのバッテリーは、鉛蓄電池ですので消耗品です。
しかしながら寿命は標準的な使用で、およそ5年ぐらいで、パワーダウンや、充電不足が起こったりし始めます。
このようになんらかの支障が起こり始める時期は、使用環境や使い方によって違います。
これは、本当に寿命だといえるのでしょうか?

僕は、そうは思いません。

寿命だといってしまえば、もうそれ以上使えないことです。
世の中にあるほとんどの機械は、不具合が出たら修理したり部品を交換したりしながら使用します。
フォークリフトのバッテリーも同じことです。
そこで多くの人が勘違いしてしまうことの原因は、そのフォークリフトのバッテリーの構造です。

フォークリフトのバッテリーは、単セルと呼ばれる2Vのバッテリーの連結であることです。

フォークリフトのバッテリーは、2Vの単セルバッテリーが24本連結されて48Vの大きなパワーを出しているのです。
つまり厳密に言えば、48Vのバッテリーではない。
2V単セルバッテリーの集合体ということなんです。
だからフォークリフトのパワーは、2Vの単セルバッテリーが24本、協力し合っているんだ。

だからといって、24本の単セルバッテリーが同時に、同じ段階を経て衰えていくことはありえない。
2Vの単セルバッテリーは、それぞれに個体差があるからですわ。
製品はすべて、同じ工程で作られても、劣化の仕方や、速さが違うからや。
1ヶ月や1年ぐらいではその差はわからないけれど、数年経てば、ややその劣化の具合に差が出てくるものです。
5年経ってみると、その差ははっきりと表れる。

駄目になってきている単セルが1本か2本出てくる。
ここで気をつけなければいけないのが、
①回復できる可能性のある駄目になり方か、
②回復が難しい駄目になり方かどうか
ということです。

①回復できる可能性のある駄目になり方とは?

1本の単セルだけが悪くなっていて、それがバッテリー全体に影響を与えている場合、
これはすごく簡単に直ります。

答えは、
悪くなっている単セル1本を交換すればいいのです。
つまりこれが、単セル交換なのです。

なんや、単セル交換するだけでフォークリフトのバッテリーは直るんかいな?
と言うほどこの単セル交換の作業は簡単ではありません。

まず、悪くなっている単セルバッテリーを見つけたら、それと交換できる単セルバッテリーを用意しなければなりません。
つまり単セルバッテリーの在庫を常に持っていることが、フォークリフトバッテリー修理業の基本なのです。

なぜならば交換する単セルバッテリーは、修理しょうとするフォークリフトバッテリーに適したのやないとあかんからですわ。

交換に適した単セルバッテリーとは?

これから単セル交換しようとするバッテリーのアンペアがいっしょであることはもちろんですが、放電力も近いレベルであることがベストです。

フォークリフトバッテリーを快適に稼働させるには、全体のバランスがとれていることが必要です。
つまり24本、どの単セルバッテリーも同レベルであったほうがいいということです。
そして交換する単セルは、やっぱり他のものより少し放電力が高いほうがベストです。

なぜ、新品の単セルを使わないのか?

それは24本連結されているバッテリーのバランスをとるのが大切だからです。

それと新品の単セルを交換しても、またどこかの箇所の単セルが悪くなる可能性があるからです。

つまりフォークリフトバッテリーの経年劣化は止められないからです。

フォークリフトバッテリーの単セル交換は、経年劣化していくバッテリーの寿命を延ばしていくことにあるのです。

「そしたら単セル交換なんてしても、また悪くなる単セルが出てくるんだったら、修理するだけ無駄な経費が出るだけや」

と考える人もいるでしょう。

ここで経験をもとにして語らせてもらいます。

1本、単セル交換してフォークリフトバッテリーの寿命を延命したとします。
では、次に悪くなるまでにどれだけかかるでしょうか?
もちろん使い方や、環境にもよりますが、僕の経験上、2〜3年は大丈夫です。
そしてまた悪くなったらバッテリーを点検し、単セル交換をするのです。
また2〜3年は大丈夫です。
つまり、フォークリフトバッテリーの平均的な寿命が4〜5年と言われているならば、単セル交換を繰り返すだけで、その倍の8〜10年長持ちすることになります。
これはあくまでも概算ですが、フォークリフトバッテリーは、新品でおよそ100万円前後します。
つまりは100万円の節約になるということです。

これ、凄くないですか!

この事実は、企業にとって大きなメリットがあるではないですか。

フォークリフトが数台ある企業ならば、その効果は、絶大です。

①節約できた予算で、新たな投資ができる。

企業にとって投資は、間違いなく必要なことです。
つねに先を見た投資をすることによって、新しい顧客を開発できます。
さらに現在取引先してもらっている得意先にも信頼と期待を勝ち取れ、取り引きの継続にも繋がります。
また時代の変化にも対応し、新たなビジネスの幅を広げることもできます。
いいこといっぱいですわ。

②節約した予算を、福利厚生にまわせる。

企業の発展は、人材にあります。
よい人材を確保するためには、福利厚生も充実させる必要があります。

③従業員の給料やボーナスをベースアップしてあげれる。

やっぱり給料やボーナスのベースアップは大きいでしょう。
これもまた従業員のモチベーションアップになります。

つまり単セル交換は、すべてにおいて、いい事だらけということです。

 

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