毎年恒例の高知酒蔵巡りの旅 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

5月のこと、毎年恒例の高知酒蔵巡りの旅の続き。

メンバーは、高知のかずみさん、そして訪問者は、しづちゃん、mayuさん、京さん、えみさん、私。

 

「須崎かわうその里」で美味い鰹のたたきを堪能した後は、山道を抜け、本日のメインイベントの場所に向かう。

 

到着したのは、土佐市の亀泉酒造。

しづちゃんと私はここを訪問するのは二度目。

 

蔵は今日はお休み。

かずみさんのお願いにより、西原(さいばら)社長が出社してくれ、特別に試飲会を開いてくれることになった。

西原さんとかずみさんに感謝。

 

西原さんの、蔵と製品の説明が始まる。

 

試飲テーブルには金賞受賞酒が並ぶ。

 

これは、”ワイングラスでおいしい日本酒アワード2025”で最高金賞に輝いた記念のリーデルのグラス。

 

ここで試飲に使用されるのも全てワイングラスで、”KAMEIZUMI SINCE 1897”の文字が入っている。

 

先ずは亀泉の仕込水が配られる。

 

最初の酒は、本醸造。

 

心地よいリンゴ系の果実香を持つ、きりりと引き締まった辛口。

飲み飽きしない酒だ。

使用酵母はCEL-19、使用米は愛媛県産松山三井、精米歩合は60%。

 

参考までに、主要な高知酵母の一覧表を貼り付けておく。

 

二種類目の酒は、特別純米。

 

甘い香りを持つが、本醸造よりも控えめ。

米の旨味を持ちながら切れの良い辛口で、後味には心地良い苦み。

バランスの良い酒で、やはり純米酒は美味いと思う。

使用酵母はA-14/AA-41、酢酸イソアミル系の酵母だ。

使用米はトヨメキ、精米歩合は60%。

 

皆さん、西原社長の説明を聞きながら五感を総動員して試飲に臨んでいる。

この試飲カウンターは、酒を搾る槽(ふね)を改造したもの。

 

三種類目は、純米吟醸 無濾過生原酒。

 

華やかな香りと旨みと酸味のバランスが素晴らしい。

使用酵母はAC-95、酢酸イソアミルとカプロン酸エチルをバランスよく生成する酵母だ。

使用米は高知県産吟の夢、精米歩合は60%。

 

四種類目は、純米吟醸原酒 高育63号。

高育63号は高知県が開発した酒造好適米、風鳴子の開発名。

 

まさにメロンの香り、すっきり切れの良い後口。

mayuさん曰く、ソーヴィニヨン・ブランの香り。

使用酵母はAA-41、メロンやバナナ様の香りを生成する酢酸イソアミル系の酵母。

使用米は高知県産風鳴子、精米歩合は55%。

 

五種類目の酒は、蔵の看板酒、純米吟醸 原酒 CEL-24 生酒。

CEL-24で醸された亀泉は、今年で29年目。

最初の10年間は甘い独特の風味が受け入れられず、売れずに苦労されたとのこと。

酒の仕様を記したこの特徴あるラベルは、元々は裏ラベルだった。

CEL-24を最初に置いてくれた東京の飲食店の女将から、「これをラベルにしたら面白いのでは」というアイデアをもらい、表ラベルにされたとのこと。

 

蜜林檎や熟したパイナップルの香り。

日本酒度は-13だが、甘味=旨味であり、綺麗な酸を持つので飲み飽きない酒だ。

使用酵母はもちろんCEL-24、使用米は広島県産八反錦、精米歩合は50%。

今では東京でも多くの飲食店がオンリストする人気の酒だ。

 

六種類目の酒は素晴らしいものが出された。

純米大吟醸 原酒 CEL-24 たちはるか。

たちはるかを使用したCEL-24を飲むのは初めて。

たちはるかと言えば、収量が多い食用米。

タンパク質含有量が少なく粒が大きいため、酒造用にも使える。

 

飲んでみると、甘味と酸味のバランスが良く、驚きの美味しさ。

使用酵母はCEL-24、使用米はたちはるか、精米歩合は45%。

 

七種類目は、これまた素晴らしい酒。

純米大吟醸 原酒 CEL-24 愛山。

愛してやまない愛山を使ったCEL-24。

 

高貴な旨味を持つ、大切に飲みたい酒だ。

 

使用酵母はCEL-24、使用米は兵庫県産愛山、精米歩合は40%。

愛山は特A地区山田錦と並び、非常に高価で貴重な酒造好適米。

 

そして八種類めが、これまた驚きの酒。

純米大吟醸 原酒 CEL-24 山田錦。

 

CEL-24の純米大吟醸原酒の米違い、たちはるか、愛山、山田錦の飲み比べとは、何とも豪華なラインナップ。

 

使用酵母はCEL-24、使用米は兵庫県産山田錦、精米歩合は40%。

mayuさんと、白ワインで例えるなら愛山はシャサーニュ・モンラッシェで山田錦はシャブリのグラン・クリュだと大盛り上がり。

プラダを着た悪魔で言えば、愛山はアン・ハサウェーで山田錦はメリル・ストリープとの例えに至っては、わかるようなわからないような。

亀泉での素晴らしい試飲はまだ続きます。

 

今回は休日訪問で試飲だけだったので、前回訪問時の蔵見学記事を貼り付けておきます。