今日は時系列を飛び越えて、昨年末の記事をアップ。
2024年も押し詰まったある日の夕方、神谷町でちぃさんと待ち合わせ。
クリスマスを過ぎ、「麻布台ヒルズ」も落ち着いた雰囲気。
先ずは、「麻布台ヒルズ マーケット」を見て歩く。
年末年始の買い物客で明治屋も賑わっている。
向かった先は、『インタートワイン ケーエム 山仁』。
ここには、日本在住で唯一のマスター・オブ・ワインの大橋健一氏(㈱山仁代表取締役)が世界に80以上ある生産国から選りすぐった1,072種類のワインが揃う。
奥の部屋にはテイスティング・カウンターがあり、トップソムリエの大越基裕氏が提案するマリアージュ、食材とベヴァレッジの相性をピンポイントで見つけ出す”コンポーネント・ペアリング”を楽しむことが出来る。
店名の”ケーエム”は、大橋健一氏の”K”と大越基裕氏の”M"を表している。
先ずは白ワインを選ぶ。
選んだ二つのセットが届く。
ちぃさんの”コンポーネント・ペアリング”。
ワインは30ml。
こんなカードが添えられているのでわかりやすい。
私がちぃさんに選んだのは、ドメーヌ・デ・マランド、シャブリ、プルミエ・クリュ、フルショーム、2022年。
カウンター内の三人のソムリエが、選んだワインについて畑やぶどう栽培、そしてワインの特徴について詳しく説明してくれる。
ペアリングで出されたのは、風麗華キッチンの海鮮XO醤炒めx酢橘果汁。
私の”コンポーネント・ペアリング”。
先ずはカードをチェック。
オーストラリア、ヴィクトリア州のヤラ・イエリングが造る、クレシー、シャルドネ、2020年。
シャブリとオーストラリアのシャルドネの飲み較べを選んだ。
思ったとおり、ちぃさんはシャブリの方が好きとのこと。
シャブリのフルショームも美味しいが、濃厚な果実味を持つクレシーも斬新な味わいで素晴らしい。
ペアリングは、モンタジオ・メッザーノx菜香やラ・フランスの糠漬け。
モンタジオ・メッザーノは、イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州とヴェネト州域内の牛乳だけで作られるセミハード系のチーズ。
次は赤ワイン。
ちぃさんの”コンポーネント・ペアリング”。
先ずは、カードをチェック。
ちぃさんに選んだワインは、チリ、エルキ・ヴァレーのアルコウアスが造る、クエスタ・チカ、ガルナッチャ、2019年。
ペアリングは、京都八百一のごぼうと牛肉の炊いたんxスマック。
京都八百一は京都に本店を置く青果専門店で、「麻布台ヒルズ」にも店舗を構えている。
目の前のソムリエが「スマックは珍しいスパイスで、」と説明してくれるので、「中東のスパイスですね。表参道の『タバーン バイ・ザ・グリーン』の井澤シェフがよく使われるので知っています」と私。
スマックは中東などに自生するウルシ科の植物の実を乾燥させて挽き割ったもので、中東料理には欠かせないスパイス。
井澤シェフがスマックを使った料理の記事はこちら。
私の”コンポーネント・ペアリング”。
ちょっと面白いワインを選んだ。
カリフォルニアのアイ・ブランド&ファミリーが造る、ムールヴェードル、エンズ・ヴィンヤード、2019年。
ペアリングは、アボカドxこんぶ土居ののり佃煮x黒胡椒。
こんぶ土居は、大阪の老舗昆布店。
ガルナッチャ(左)とムールヴェードル(右)の飲み較べ。
色合いに差はほとんど無い。
思ったとおり、ちぃさんはガルナッチャの方が好み。
カウンターは6人が並べるほどの長さ。
3人のソムリエが色々説明してくれる、贅沢な空間。
気が付くと、ディナーの予約時間の3分前になっていた。
ソムリエとの話が弾み、ここに50分ほども居たことに驚く。
楽しい時間の礼を述べ、急いでディナーのレストランに向かうことにする。
ちぃさんと過ごす、「麻布台ヒルズ」の素敵な夜は続きます。