2月のこと、ちぃさんと代官山で待ち合わせ。
『カフェ・ミケランジェロ』の前には、何時も長い入店待ちの列。
私たちはその列を通り越し、入店。
と言っても、カフェでお茶をするのではなく、目的の場所はカフェの中を横切った先にある。
今日のお店は、イタリアンの名店、『リストランテASO』。
大きな洋館をそのまま使った、邸宅イタリアン。
レセプションに見慣れた絵を発見。
シャルル・シャプランの「A Time Silenced」は、2022年末に惜しまれながら閉店した、西麻布にあった『レストランひらまつ レゼルヴ』のレセプションフロアに飾られていた絵だ。
この絵に再会できて嬉しい。
レセプションでコートを預けると、テーブルに案内してもらう。
途中、上を向いて階段室の天井画を撮影。
ちぃさんに、「この絵がこのお店のシンボルなのですよ。テーブルでまたこの絵に会えますよ」と紹介。
優雅な階段を上り、二階の個室に案内される。
今日は、ちぃさんのお誕生日のお祝い。
篠崎支配人にその旨を伝えていたので気を利かせて個室を用意してくれたようだ。
個室の壁にかかっている絵は、額賀加津己画伯の作品。
この絵も『レストランひらまつ レゼルヴ』の一階に飾っていたものだ。
(何故か絵の写真を紛失。)
テーブルの上には、飾り皿。
「これが先ほど見た階段室の天井画ですよ」と私。
メニュー・カルテも一新されている。
封筒の中には、メニュー(左)とポストカード(右)。
料理は、まさに今日から春の新メニューに更新されたのだそうだ。
最初のボトルは、私が持ち込んだ白ワイン。
篠崎支配人が抜栓し、サーヴしてくれる。
二種類のグラスが出され、「どちらにされますか」とのことで、大きなグラスを選ぶ。
2013VTと熟成期間が長いので、たっぷりと空気を含ませ、香りを楽しみたかったのだ。

このワインは、2019年6月に六本木の「ザ・リッツカールトン東京」で開催された、”ニュージーランド・ワイン グランド・テイスティング”の時に手に入れたもの。
色々なソーヴィニヨン・ブランを試飲し、結局一番素晴らしいと思ったのがこのワイン。
その旨をこのワイナリーのオーナーに伝えたところ、会の終了時に私たちを追いかけてきて、このワインをプレゼントしてくれたのだ。
その時の記事はこちら。
ニュージーランドのブランコット・エステートが造る、チョーズン・ロウ、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン、2013年。
ブランコット・エステートは1934年にクロアチア移民のヤキッチ夫妻が設立したワイナリー。
そう言えば、ニュージーランドを代表するワイナリーのヴィラ・マリアやクメウ・リヴァーを設立したのもクロアチア移民だ。
スクリューキャップにはボトルナンバーが入っている。
2013VTのソーヴィニヨン・ブランが健全か少し心配したが、蔵出しを私のセラーで5年弱寝かせていたので、とても良い状態で一安心。
このボトルは、自社畑の中で最も良い区画”Chosen Rows”のぶどうだけで造られた、フラッグシップワイン。
グレープフルーツや白い花の華やかな香りに、熟成からくる軽いエステル香が混じる。
口に含むと、濃厚な果実味と熟成感、豊かなミネラルがボディを引き締めている。
良いぶどうで造られたワインのみが到達する、素晴らしい熟成ソーヴィニヨン・ブランだ。
蛍烏賊、独活、蕗の薹のトルタ。
オリーブを練り込んだ生地の上には、生のグリーンピース、蛍烏賊、独活、蕗の薹。
まさに春の美味。
パンが届く。
お供はホイップバターと、E.V.オリーブオイル。
E.V.オリーブオイルは、ペルー産のバジェスル。
多くのミシュラン星付きシェフが採用する、人気のオリーブオイル。
ペルーでのみ栽培されているクリオージャ種のオリーブから作られている。
アトランティックサーモンとジャガイモのサラダ仕立て、黄金キャビアを添えて。
最高級の黄金キャビアとは驚き。
今までキャビアはいっぱい食べているが、希少な黄金キャビアは初めて。
サーモンは軽く炙ってマリネし、ゼリーでコーティング。
チュイルの下には、ジャガイモとサーモンのタルタル。
ソースはヴィシソワーズ。
黄色い野菜は、タンポポの芽。
今日が初日の春のメニューも素晴らしい。
ちぃさんと過ごす、代官山の素敵な午後は続きます。



















