2月のこと、ちぃさんと代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で過ごす素敵な午後の続き。
今日は個室で、ちぃさんのお誕生日のお祝い。
越前産ガラエビのスパゲッティ、トマトフレスカ。
パスタの上には、ガラエビの他にも色々盛られているようだ。
アーモンドの香りが心地良い。
野菜の下には、炙ったガラエビ。
ガラエビは福井県の名産品で、収量の少ない希少な海老。
これがガラエビ。
ガラエビの下には、アーモンドのソースで和えた、春キャベツ。
その下には、静岡特産のアメーラトマト。
アメーラとは高糖度のトマト栽培法のことで、トマトの品種ではない。
口に含むと、微かにある味を感じた。
「コラトゥーラが含まれていますね」と私。
「よく気が付かれましたね。ソースに隠し味で少量加えられています」と篠崎支配人。
コラトゥーラはカタクチイワシを発酵させて作るイタリアの魚醤。
飲んでいるワインは、ニュージーランドのブランコット・エステートが造る、チョーズン・ロウ、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン、2013年。
ワイナリー・オーナーから直接プレゼントしてもらったボトルを持ち込んだもの。
ミネラルウォーターはコンガスを選んだ。
イタリアのサン・ベネデット、スパークリング。
水源はヴェネツィアの北西のスコルツェ。
ドロミテ山群の雪解け水が岩盤に浸透し、麓に湧き出した天然ミネラルウォーターで、硬度251mg/ℓの中硬水。
抜栓した赤ワインは、ピエモンテの老舗、フラテッリ・ジャコーザが造る、バローロ、2015年。
コルクの状態はとても良い。
バラやスミレを連想させる魅惑的な香り。
果実の熟成感、洗練された酸と強いがまろやかなタンニン、そして長い余韻。
伝統的な造りの、とてもバランスの良い綺麗なバローロだ。
熟成はオークの樽で24ヶ月、更に瓶熟12ヶ月。
ソーヴィニヨン・ブランとネッビオーロの並行飲みも楽しい。
桜鯛のソテー、地蛤とそら豆グリエ、シャンピニオンのスキューマ。
シャンピニオンの香りがふわりと漂う。
桜鯛の皮目はパリっと身はしっとりと焼かれ、とても美味い。
泡の中には、蛤とそら豆がごろごろ。
仔牛ロースのクレピネット、ホワイトアスパラガスとモリーユ茸、マルサラソース。
肉の形が随分丸く膨らんでいると思ったら、ロース肉に牛のミンチをのせて網状の牛脂(クレピネット)で巻いて焼き上げている。
ソースは、ジュのソース、モリーユ茸とマルサラ酒のソース。
ホワイトアスパラガスにはオランディーヌソース。
仔牛肉は柔らかいので、火を通す方が美味い。
大好きなモリーユ茸がたっぷりなのも嬉しい。
代官山の邸宅リストランテで過ごす、ちぃさんのお誕生日のお祝いの素敵な午後は続きます。