ディナーは開業したばかりのレストランで、THE GRILL TORANOMON、虎ノ門ヒルズ 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

1月のこと、彼女と虎ノ門ヒルズステーションタワーの『THE GRILL TORANOMON』で過ごす素敵な夜の続き。

ここは1月16日にグランドオープンしたばかりの新しいレストラン。

 

ザ・グリル・シーフード・プラッターを食べた後は、蟹クリーム・コロッケ、アメリケーヌ・ソース。

 

綺麗に取り分けすることができた。

蟹がたっぷり入ったコロッケに濃厚なアメリケーヌ・ソースがよく合う。

 

飲んでいるワインは、イタリアのスプマンテ、ロゼ、ブリュット、コルメシアン。

 

メイン料理は、オーストラリア、アンガス牛のサーロイン、赤ワインソース。

一番小さいポーションが200g。

 

彼女の肉やソースの色が薄く写っているのは光の加減で、実際には私の肉とほとんど差がない。

 

肉に合わせ、赤ワインのボトルを抜栓。

 

サルデーニャのカンティーナ・サンターディが造る、スルキ・ロッソ。

天才エノロゴ、ジャコモ・タキスが情熱を注いだカンティーナで、2015年にはイタリアの38万のワイナリーの中から一年に一社のみ選ばれる”最優秀ワイナリー”の栄冠に輝いている。

 

黒果実の凝縮感、豊富なミネラル、タンニンはまろやか。

綺麗なバランスの、強めのミディアム・ボディ。

ぶどうは、カリニャーノ90%、モニカ10%。

 

卓上に置かれている塩胡椒のミルは、プジョー。

 

テーブルはほとんど満席となり、厨房は大忙し。

 

窓の外にはテラス席。

暖かくなればテラスでの食事も楽しそうだ。

 

〆にはパスタを注文。

 

サーモンと帆立、海老のクリームソース。

パスタはリガトーニ。

パスタもヴォリュームがあり、もうお腹はいっぱい。

 

何と彼女はデザートに苺のパルフェを食べたいとのこと。

これは映えるヴィジュアル。

 

私はお腹がいっぱいなのだが、ベイクドチーズタルトでお付き合い。

 

熱いコーヒーでいっぱいになったお腹を癒す。

 

バーコーナーでは30人ほどがスタンディングでビールやカクテルを楽しんでいる。

バーで軽く飲んでからディナーを始めるのも楽しそうだ。

 

「お腹がいっぱいなので少し歩きたいわ」と彼女。

そこで虎ノ門ヒルズ駅には向かわず、T-デッキを渡り、森ビル側へ向かう。

 

振り向くと、虎ノ門ステーションタワーが明るく聳え立つ。

 

T-デッキには、インド人のアーティスト、N・S・ハルシャ作の、「マター」。

南アジアを中心に生息する手の長い猿、ラングールが地球のような球体を左手に持ち、右手で天空を指さしている。

 

オーバル広場には、スペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサ作の「ルーツ」。

8つの言語の文字を使い、膝を抱えて座る人間をかたどった作品で、言語は日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語。

 

虎ノ門ヒルズから日比谷方面に歩き、「帝国ホテル」まで来た。

「帝国ホテル」はこれから長い年月をかけて建て替えが行われ、タワーは既に工事が始まっている。

彼女と過ごす、虎ノ門での楽しいディナーでした。