北千住の魚介料理と日本酒のお店、『呑酒場 ウル虎』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
四番目は、驚きの酒。
高知県高岡郡中土佐町の西岡酒造が醸す、黒尊(くろそん) 純米吟醸 生原酒 氷温貯蔵。
高知県四万十市の酒蔵ことぶき屋のために造るプライベートブランドをここで飲めるとは大きな驚き。
「日本最後の清流四万十川に流れ込む最も美しい支流”黒尊川”の水」を用いて醸された酒なのだ。
使用米はヒノヒカリ、精米歩合は55%。
コロナ前の2019年に西岡酒造を訪問しているので、思い入れのある蔵の酒だ。
その時の記事はこちら。
悪酔いしないように、揚げ物をさらに注文。
アジフライ(特大2尾)。
浜金谷の『さすけ食堂』で食べた黄金アジにはかなわないが、東京のお店では滅多にお目に掛かれない肉厚のアジフライだ。
五番目の酒は、新潟県加茂市の加茂錦酒造が醸す、荷札酒 八反錦 純米大吟醸 しぼりたて。
主たる使用米は広島県産八反錦(80%)、精米歩合は50%。
たこわさび。
これは美味い。
六番目の酒は、山形県酒田市の楯の川酒造が醸す、楯野川 純米大吟醸 源流冷卸。
使用米は羽州誉、精米歩合は50%。
かつ煮。
「奥多摩のかつ煮を思い出すわね」と、ちぃさん。
「蕎麦屋に酒の肴があまり無かったので、”かつ丼のライス抜き”をお願いしたんだよね」と私。
これは、2020年3月に奥多摩に遊びに行った時のお話し。
その時の記事はこちら。
七番目は、大好きな蔵の酒。
高知県香南市の高木酒造が醸す、豊能梅 純米吟醸 いとをかし 生酒。
『ウル虎』のオーナー、國井さんとお話しをしていると、高木酒造の六代目と懇意にされており、つい先日に六代目がここを訪問していたことがわかった。
使用米は松山三井、精米歩合は60%、使用酵母は高知酵母CEL24。
華やかな香りを持ち、日本酒度が-10と甘口なのだが、酸があるのですっきりとした美味い飲み口に仕上がっている。
私が懇意にしている『つな八 銀座』に働きかけ、高木酒造とのコラボ会、「日本酒と天麩羅の会」が開催されたのが、昨年の9月28日と29日のこと。
その前日に高木酒造の六代目がここを訪れていたのだ。
もちろん私とちぃさんもこの会に参加している。
その時の、高木酒造六代目とのツーショット。
「日本酒と天麩羅の会」の記事はこちら。
八番目の酒は、千葉県山武市の寒菊銘醸が醸す、電照菊 純米大吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒。
超限定酒なのだそうだ。
使用米は山田錦、精米歩合は50%。
最近、寒菊銘醸の酒を飲むことが多くなった。
ハタハタの唐揚げ。
酒によく合う。
九番目の酒は、秋田県秋田市の秋田醸造が醸す、ゆきの美人純米吟醸 ひやおろし。
使用米は秋田県産美郷錦、精米歩合は50%。
〆の十番目の酒は、佐賀県鹿島市の富久千代酒造が醸す、鍋島 特別純米 ひやおろし Harvest Moon。
使用米は愛山の模様、精米歩合は60%。
季節ごとに発売されるムーンシリーズの秋ヴァージョン。
食事の〆は、ここの名物のゆずそば。
大中小とあり、これは小。
小でも〆としては充分な量がある。
七味唐辛子をぱらっと振り掛け、いただく。
これは美味い蕎麦だ。
國井さんに見送られ、店をあとにする。
この店には通うことになりそうだ(既にこのあと二回訪問済み)。
お腹がいっぱいなので、北千住の街を散策。
お惣菜屋さんの「かざま」は、相変わらずの良心価格。
ちぃさんと過ごす、北千住の楽しい夜は続きます。