3月下旬のウォーキング。
青空に微かに見える白い雲。
煙をもくもくと吐き出しながら疾走する蒸気機関車。
たなびく煙の雲。
通り過ぎてしばらく経つと、そこを蒸気機関車が通り過ぎたことを示す痕跡は、微かに残る雲だけ。
この雲を観て、そんなことを思った。
春の花はピンクのイメージが強いが、黄色い花だって負けてはいない。
川縁に自生する菜の花。
菜の花はアブラナ科アブラナ属の花の総称。
色々な種類の野菜類の花が含まれる。
菜の花にもちゃんと花言葉があり、”快活”、”明るさ”。
タンポポ(蒲公英)も満開。
キク科タンポポ属の多年草。
タンポポの英語名がダンデライオンなのは有名な話だが、漢字では”蒲公英”と書くことは知らなかった。
今や日本のタンポポの約8割がセイヨウタンポポか在来種との交雑種と言われ、セイヨウタンポポは”日本の侵略的外来種ワースト100”に選ばれている。
ニホンタンポポとセイヨウタンポポの見分け方は、花の下の総苞片。
閉じていればニホンタンポポ、開いていればセイヨウタンポポ。
この花はセイヨウタンポポだった。
これは別の場所のタンポポ。
この花を調べてみると、嬉しいことにニホンタンポポだった。
花言葉は、”幸せ”、”愛の神託”、”真心の愛”、”神託”、”別離”。
隣に咲いている小さな青い花は、オオイヌノフグリ。
レンギョウ(連翹)は桜が咲く直前に野山を黄色に染める春の花。
でも今年は何故か立派に咲いたレンギョウに出会えなかった。
どのレンギョウも刈込が強く、枝が充分に伸びていない。
モクセイ科レンギョウ属の落葉低木で、原産地は中国。
耐暑性耐寒性があり、日本や朝鮮半島で根付いている植物。
花言葉は、”希望”、”期待”、”豊かな希望”、”かなえられた希望”。
立派なトサミズキ(土佐水木)を見付けた。
マンサク科トサミズキ属の落葉低木で、日本の四国原産。
特に高知県の山間部の石灰岩地質に多く生育している。
盆栽や生垣のトサミズキはよく見るが、こんなに大きく成長したものはあまり見ない。
黄白色の花が5~7個まとまって垂れ下がるので、とても豪華だ。
花言葉は、”清楚”、”優雅”、”伝言”。
オウバイ(黄梅)の花も咲き始めている。
モクセイ科ソケイ属の落葉小低木で、中国原産。
中国名も黄梅だが、春一番に花を付けるので迎春花の名前もある。
英語名はWinter Jasmine。
花言葉は、”控えめな美”、”期待”、”恩恵”。
ちょっと珍しい花色の水仙。
黄色い水仙の花言葉は、”私のもとへ帰って”、”もう一度愛してほしい”、”愛に応えて”。
これはギリシャ神話の冥界の王ハーデスの話しに由来する。
ハーデスは豊穣の女神デメテルの娘、ペルセポネに一目惚れし、黄泉の国に連れ去ってしまう。
怒り悲しむデメテルの想いが”私のもとへ帰って”、そしてペルセポネの愛を得ることが出来なかったハーデスの想いが”もう一度愛して”、”愛に応えて”となった。
黄色い八重のチューリップ。
黄色いチューリップの花言葉は、”望みのない恋”、”名声”。
数日前の記事で、ウクライナおよびウクライナ難民を受け入れている国の支援のため、ワインもウクライナ、ポーランド、モルドバ産を飲もうと書いた。
対象となるワインの取り扱い企業情報も記した記事はこちら。
今度は前回飲んだのと同じモルドバのワイナリーの上級ワインが手に入ったので、抜栓。
ラダチーニ、ヴィンテージ・カベルネ・ソーヴィニヨン、2017年。
ボトルに私の顔が写ってしまった。
ヨーロッパの最貧国と言われる小国のモルドバにとって、ワインは重要な産業。
そのモルドバがウクライナ難民を大量に受け入れ、国内に約300あるワイナリーの全てが協力しているそうだ。
今はこの地図を見ても心が痛む。
ラダチーニ・ワインズは1998年創業と新しいワイナリーだが生み出すワインの評価は高く、2020年のモルドバ・ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選出されている。
輸入元はアグリ㈱で、モルドバ支援活動も行っている。
透明感のある濃いルビー色。
ダークチェリー、カシス、ブラックベリーなどの黒果実の香り。
口に含むと、果実味に続き強めのタンニンと樽のニュアンス。
食中酒として料理を引き立てるバランスの良い強めのミディアム・ボディ。
ヴィンテージ・カベルネと称するだけあり、スタンダードクラスに較べ、格段に美味い。
手摘みされた自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨンの一番搾り果汁を100%用い、低温で丁寧に発酵させた後、フレンチオークの樽で12ヶ月間熟成。
ぶどうの樹齢は8~18年。
ウクライナとモルドバに想いを馳せながら味わった、今夜のお家ワインでした。