ちぃさんと銀座で待ち合わせ。
銀座通りには結構多くの車が行き交っている。
若い頃はプラダのバッグ類も使っていたが、不思議なことに歳を取るとブランド品に興味が湧かなくなる。
そう言えば若い頃はフェンディも好きだった。
身の回りの小物もフェンディで固めていた時期もあったが、一定の年齢になると、エッティンガーやダンヒルに好みが変化するものだ。
ギンザシックスはコロナ禍の中で、大量閉店に見舞われている。
好きだったHACCIのお店も撤退してしまった。
インバウンド需要が無いと大変なようだ。
でも後に入るお店は既に決まっているようで、銀座に新規出店を目論む企業にとっては今はチャンスなのだろう。
六丁目と七丁目の間を右折し、すずらん通りに向かう。
角にはサルヴァトーレ・フェラガモ。
私も一時期は時流に乗り、フェラガモの動物シリーズのネクタイを揃えていた。
ネクタイは好きで120本を上限に買い集め、新しく1本買えば1本を廃棄していた。
この内15本ほどがフェラガモだった。
引退した今となっては懐かしい思い出。
すずらん通りの七丁目辺りにはクラブが軒を連ねている。
昔は夜な夜なクラブ活動をした街だ。
この辺りにも閉店の嵐が吹き荒れているのだろう。
今夜のお店、『芳園』が入るビルの半分以上のテナントはクラブ。
名前が消えていないところを見ると、このビルのお店は踏みとどまっているようだ。
他のビルでは案内板の大半が真っ白になっていて、コロナ禍の厳しさを実感する。
ここには昨年末にランチに訪問し、とても美味しくサービスも良かったので今夜はディナーに再訪することにした。
その時の記事はこちら。
エレベーターを降りると、如何にも中国といった品々に迎えられる。
右側には、カーテンで仕切られたテーブル席。
左側には個室が並ぶ。
スタッフが案内してくれたのは、このテーブル席。
ところがすぐに支配人の梅原さんが来られ、「こちらへどうぞ」と四人用の個室に案内してくれた。
ちぃさんとは斜向かいに着席。
梅原支配人がすぐにシャンパーニュを抜栓し、注いでくれる。
シャンパーニュ・ポワルヴェール・ジャックが造る、グーウェ・アンリ、ブリュット。
セパージュは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが1/3ずつ。
今夜もよろしくお願いしますの乾杯。
前菜八種の盛り合わせ。
時計回りに12時から、クラゲ、杏子のゼリー、叉焼のゼリー、豚トロ、腸詰、炙りクリームチーズ、真ん中が、ワカモモ、シラスのゼリー。
シャンパーニュが進む。
ロウソクに火が灯され、熱々のスープが乗せられる。
フカヒレの姿煮、金華豚のエキス入りスープ。
たっぷりのフカヒレに濃厚なスープが美味い。
点心三種蒸し。
小籠包、肉焼売、海老蒸し餃子。
点心にもシャンパーニュが良く合って美味い。
自家製窯焼き北京ダック、オリジナル甜麺醤で、バリバリ海老春巻き添え。
北京ダックの下には海老せんべい。
ランチコースと違い、ディナーコースの北京ダックの皮はとても大きい。
『芳園』の自慢料理だけあって美味い。
バリバリ海老春巻きも、サクサクの皮ともちもちの海老の食感が心地良い。
ちぃさんと過ごす銀座の中華の名店、『芳園』での楽しい夜は続きます。