北千住の鮨の名店、『千住 しげ』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
最初の玉手箱が開けられる。
この箱は、白身。
大将のしげさんの所作が美しい。
このあとしげさんと話していたら、「前回はここを出られた後、もつ焼きとラーメンを食べられたのですね。しかもラーメンを完食って、驚きました」とのこと。
しげさんが私のブログを読んでくれていたことは嬉しい驚きだが、しげさんが私たちの大食いに呆れた様子だったので、「今夜は〆ラーメンは止めようね」とちぃさんと申し合わせる。
しげさんが読まれた記事はこちら。
真子ガレイとそのエンガワ。
目の前ですりおろしたばかりの山葵の香りが良い。
二つ目の玉手箱には、光り物、烏賊、海老。
入梅鰯は最高に美味い。
最初の酒は、夏らしくとても涼し気。
秋田県大仙市の秋田清酒が醸す、刈穂 純米吟醸 六舟 サマーミスト 総槽掛け搾り。
夏のおりがらみだ。
器も夏酒にぴったり。
ちぃさんと乾杯。
爽やかな辛口。
使用米は美山錦とぎんさんで、精米歩合は55%。
鮑。
肝は撮影前に食べてしまったのだが、その後にちぃさんの肝が引っ越してきた。
シロイカのゲソとエンペラの炙り。
香ばしく、柔らかく、美味い。
しげさんが素晴らしい雲丹を取り出した。
利尻産のバフンウニ。
そして宮城産のムラサキウニ。
作り始めたのは、雲丹ご飯。
ご飯粒より雲丹の量の方が多いのではないかと思うほど贅沢な仕上がり。
雲丹ご飯の上に毛蟹を乗せ、さらにその上にムラサキウニ。
木製の匙で掬って食べると、雲丹と蟹の美味が口中に広がる。
二種類目の酒は、山形県天童市の出羽桜酒造が醸す、出羽桜 大吟醸 雪漫々。
雪が降りしきる二月に仕込まれ、-5℃で二年間熟成させて出荷される特別な大吟醸。
使用米は山田錦で、精米歩合は45%。
洗練された清らかな旨味。
ふくよかでありながら清廉な大吟醸である。
再び乾杯。
この酒器、雪漫々にとても良く合って美しい。
北千住の鮨の名店、『千住 しげ』でちぃさんと過ごす美味しい夜は続きます。