三月のまだ外出自粛要請が出される前のこと、青梅線の沢井駅で友人達と待ち合わせ。
駅のベンチにはこんな刻印。
そう、今日は酒蔵見学の予定。
メンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ピエールロゼさん、そして私。
沢井駅は無人駅。
駅舎の屋根には相輪のような飾りが付けられていて、まるでお寺のよう。
沢井駅は小澤酒造のためにあると言っても良い駅。
駅舎の前には、小澤酒造の酒、澤乃井の案内板。
青梅街道まで下ると、小澤酒造の前に出る。
山側に小澤酒造があり、多摩川側に澤乃井園がある。
小澤酒造の敷地内には、歴史を感じさせる茅葺の家。
青梅街道を渡り、澤乃井園に向かう。
ここで、酒蔵見学の手続き。
人気のツアーなので、三か月前に予約しておいた。
私自身は二度目の見学となるが、前回が10年以上前なので、今回の見学が楽しみだ。
ここには料理屋も二軒あるが、いろいろな料理の売店もあり、澤乃井の日本酒と共に園内で味わうことができる。
このテーブルで多摩川の源流を眺めながら食べるのも楽しそうだ。
時間になったので、澤乃井園から青梅街道の下をくぐるトンネルを通り、小澤酒造の敷地内に移動する。
この茅葺家屋は、小澤酒造社長の住居なのだそうだ。
酒蔵の入り口には、大きな酒林(杉玉)。
新酒を絞る時に緑の酒林が下げられるので、もう今の時期には茶色になっている。
澤乃井と書かれた銘板には、創業元禄十五年の文字。
蔵に残る一番古い徴税文書が元禄15年(1702年)であることから、この年には既に酒造業を営んでいたことがわかるため、この年を創業年に定めたのだそうだ。
澤乃井の菰樽も置かれている。
蔵の案内役の方にお願いし、四人で記念撮影。
まずは酒々小屋で蔵の紹介。
日本酒の基本的な製造工程、そして日本酒の効用の紹介も。
毎日二合を飲めば健康にも良いのだそうだ。
でも飲み始めると二合では終わらないのが問題。
基本講習を終えると、靴底を消毒し、いよいよこのドアから蔵の中に。
蔵は建てられた年代によって、元禄蔵、明治蔵、平成蔵と三つに分かれている。
ここは元禄蔵で、300年以上前の建造物。
一番温度変化が少ないので、熟成蔵として使われているのだそうだ。
上槽室。
ここで醪が搾られ、酒と酒粕に分けられる。
酒造好適米のサンプル。
玄米の山田錦は兵庫県特A地区のもの。
その右は、88時間を掛けて33%まで磨き込まれた山田錦。
さらに右側には精米滓の赤糠と白糠。
赤糠は糠漬けや動物飼料に用いられ、白糠は米菓子に使われている。
ここは古酒の熟成場所。
吟醸古酒、壺禄。
純米古酒、蔵守。
純米大吟醸古酒、蔵守。
これらの古酒は澤乃井古酒の会の会員にしか販売されないとのこと。
外に出て蔵の屋根を見上げると、壁と屋根の間に隙間があることに気が付いた。
蔵の中の温度を一定に保つために、空気の流れを良くする工夫なのだろう。
小澤酒造には二つの仕込み水の源泉があるとのこと。
一つは170年ほど前に掘られた横井戸の「蔵の井戸」。
もう一つは20年ほど前に発見された「山の井戸」。
この奥に「蔵の井戸」がある。
腰をかがめ、井戸がある隧道に入る。
一番奥に横井戸がある。
ガラス越しに奥を覗き込むが、どこまでも続いていて先が見えない。
奥行きは140mもあるのだそうだ。
酒々小屋に戻ると、楽しい試飲の時間。
今日の試飲酒はこの季節の限定酒、花見新酒。
ボトルは淡いピンクだが、中のお酒は無色透明。
私達以外の皆さんはぐい呑みに少しだけ注いでいるが、私は四つのぐい呑みになみなみと注ぎ入れてしまった。
このぐい呑み、小振りの湯飲み茶碗くらいの大きさがある。
ちぃさんも茶目子さんも「こんなに注いじゃったのですか」と嬉しそう。
この花見新酒は買って帰り、翌々日の墨堤での通り抜け花見の時に飲むことになる。
その記事はこちらから。
⇒友人達と浅草散策、墨堤でのお花見から鮨屋でランチ、鮨勝、今戸
酒蔵見学で飲む酒は一層美味しく感じる。
このぐい呑みは返却するが、澤乃井園にある唎酒処で有料試飲するともらえるとのこと。
試飲が終わったら急いで唎酒処に移動することにしよう。
友人達と過ごす、奥多摩での楽しい一日は続きます。






























