ハロウィンの夜は、彼女と渋谷で待ち合わせ。
彼女は人混みを嫌うので、待ち合わせ場所は半蔵門線の109側改札口にした。
スクランブル交差点から一番離れた地下だと、センター街を中心としたハロウィンの混雑に巻き込まれることはない。
私は上野でフェルメール展を鑑賞してからの移動なので、JR渋谷駅に到着。
少しだけ渋谷ハロウィンの雰囲気を味わうため、地下に入らず、敢えて地上を移動。
あまりに人が多く、前に進むことができない。
でもまだ時間が早く、皆さんお酒も入っていないので、騒がしい人は一人もいない。
コスプレイヤーもまだ少ない。
素敵な女性を見付け、写真を撮っても良いかと尋ね、OKをもらう。
撮影後、親指を立てて「Good!」と言うと、「Thank you!」と応えてくれた。
微笑ましい家族連れコスプレイヤーにも遭遇。
小さな恐竜はお嬢ちゃん。
パパザウルスは尻尾が邪魔になって歩きづらそう。
ご挨拶して撮影許可をいただく。
おっと、彼女との待ち合わせ時間に遅れないように、急いで地下に潜る。
彼女を迎えると、奧渋に向かう。
「この通り、前にも歩いたことがあるわね」と彼女。
「代官山の『マダム・トキ』で食事をした後、ここまで歩いてきたね。そして君がイタリア製のワンピを買った、あの道だよ」と私。
「貴方、本当に記憶力が凄いわね。好きよ」と彼女。
好きの対象が私自身なのか私の記憶力なのかは不明だが、取り敢えず喜んでおくことにする。
「ほら、ここがワンピを買ったイタリアのセレクトショップのフォルトゥーナだよ」
「あ、セールだって。ね、ちょっと寄っていい?」
きっと彼女がここに立ち寄ると思い、レストランの予約時間と待ち合わせ時間に余裕を持たせておいた。
今回は気に入った洋服が無く、再び歩き始める。
しばらく進むと、『麗郷』を見付けた。
渋谷の本店にはよく行ったが、ここに支店があるとは知らなかった。
台湾から来た創業者が渋谷に店を開くとき、私の叔父が支援したので、叔父に連れられて『麗郷』に行くと大変なもてなしをうけた。
でも、その叔父も他界し、昔の思い出となってしまった。
まず向かった先は、『ナタ・デ・クリスチアノ』。
ポルトガルのお菓子、パステル・デ・ナタの専門店だ。
ルチルんさんのブログでナタの話を読み、久し振りに食べたくなったのだ。
でも、売切れ。
今も人気が高いようだ。
次回は予約してから来ることにしよう。
いよいよディナーのお店に到着。
この明るいビルが目的の場所で、三階がダイニング、二階がキッチン、一階がコーヒーショップになっている。
ここは『ニュージー・プラットフォーム』、ニュージーランド料理とワインのお店である。
無理を言って、通常の開店時間よりも30分早く予約を入れさせてもらっている。
彼女がフォルトゥーナで洋服を買わず、『ナタ・デ・クリスチアノ』が売切れだったので、その予約時間よりも少し早い到着だったが、”OPEN”になっているのでほっとして入店。
さすがに他に客は居ないが、テーブルの全てに”Reserved”の札が置かれている。
壁にはニュージーランド原住民の木彫りの品々。
ワインリストを見て驚いた。
先日のサザンクロスが開催した”ニュージーランド・ワイン試飲会”で飲んだばかりのワインがずらりと並んでいるではないか。
⇒ニュージーランド・ワイン試飲会@ウルトラ・チョップ、神楽坂
最初の泡はグラスで注文。
インヴィーヴォが造る、グラハム・ノートン、プロセッコ、エクストラ・ドライ。
これも試飲会で飲んだワインだ。
イタリア産のグレーラ種のぶどうを用い、ニュージーランドで醸造されたスパークリング。
フルーティな香りを持ち、青リンゴや洋梨のニュアンスを持つ辛口。
ここのバゲットはとても美味い。
しかもお代わり自由なのが嬉しい。
仔羊の生ハムと木の子のサラダ、NZ産ビーツドレッシング。
大きな丸い木の板に大量のサラダが乗っている。
ラムの生ハムは、ラムの香りもあり、とても美味い。
「こんなに美味しい羊の生ハムを食べるのは初めて」と彼女の評価も高い。
奧渋、神山町の『ニュージー・プラットフォーム』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。